3月27日。グエル公園にて。もうじき午後5時。


ここは気が休まる。心が和む。

もしかしたら、バルセロナでもっとも好きな場所かもしれない。ラブラブ


ここにはいろんな人がいる。

散歩に来ている人しっぽフリフリ、ガウディを見に来ている人ラブラブ!、観光地を見に来ている人にひひ

多くは二人以上で連れ立って、この景色と空気を共有することに喜びを感じているように見える。

私自身は、ここにひとりでも来たし、ふたりでも来たし、家族でも来た。

ひとりで来るのも、ふたりで来るのも、家族で来るのも好きだ。

いつも眼を奪われる景色があり、来るたびに新しいモノに気づく。

ひとりだから見えるものもある。ふたりだから気づくこともある。


波の回廊 ホールの天井にはモザイク お菓子の家みたい 柱だって陳腐にはしない

ひらめき電球ツブ情報:グエル公園はね…

ガウディのパトロンであり最大の理解者・ファンであったグエル氏の名を冠するこの公園は、バルセロナ市街の北、高級住宅の多い丘の上に広がる。敷地内のどこからでも海までつづく市街が見渡せる。

当初の構想は総合デザイナーズ物件とでも言いましょうか…完璧にデザインされた自然環境と住宅、学校、公園を備えた、さながらニュータウン。

まるでテーマパークの入り口のような正門や、いまはギフトショップとして使われている守衛小屋、海岸の砂が敷かれた広場とモザイクでできた波のベンチ、鉄製の門も、道も、すべてがガウディデザイン。

いまは公園として開放されていて、ガウディ自身の家はガウディがデザインした家具の博物館になっています。


ひとり旅で気をつかうこと…

今夜の宿、移動手段、身の安全、そして、夜ごはんおにぎり

ひとりで泊まることも、ひとりで歩くこともまったく抵抗ないけれど、ひとりでごはんを食べるのがはばかられることは、ある。

でもおなかはすくし、お酒も飲みたい。ビールワイン得意げ

宿が個室のときは食料を持って帰って部屋食。ドームでは同室の人と一緒に食事に出ることもある。でも毎日そうもいかないし、そもそも一人で旅に出たのは、ひとりの時間が欲しかったから。だからひとりのがいい。しかし…

今日の夕飯はどこで何を食べようかなぁ…かお

なんて考えてるときだけ、ちょっとユーウツになる。

あー男に生まれたかった男の子

なんて思うのもそんなとき。

大体の場合、一日中歩き回って疲れていて、すごくお腹がすいてるけど、夜は寝るだけだからたくさんは要らない。

ビールをジョッキ1杯、あるいはワインをグラスに2杯くらい飲んで、つまみみたいなものをちょこちょこと食べられれば満足する。

バル(Bar)か安そうな食堂に入って済ませたい。

でもそうもいかない。ひとりで入って来たアジア人の女を、そっとしておいてくれる店ってあんまりない。

「中国人?」「日本人?」「ひとりなの?」「旅行?」「スペインは初めて?」「一杯どう?」「スペイン語がしゃべれるの?」

かわりばえしないやりとり。愛想良くみんなにつきあうのは疲れるし、無愛想にしたらもっと疲れる。居心地が悪くなるから。

せっかくひとり旅しているのだから、連れがいたらしないような、その土地の人たちとのふれあいを楽しめばいいじゃない。

と思ったこともある。でもそう単純でもなかった。ふれあいなんてたかがしれてる。

男なら、絡まれる危険は増すけどこんな気遣いはしないよなぁ、きっと。

ひとりでのんびり、おいしいお酒とご飯が楽しみたいなぁ。

そんなわけで、ひとりで入っても静かに食事ができそうな店を選ぶのに神経をつかう。

でも一軒「合格グッド!」な店を発見すると、ものすごくシアワセ祝日

そしてそのシアワセな気分をたくさん味わうべく、どの街でも真剣にレストランを探す。

ひとり旅の苦しみ=ひとり旅の醍醐味べーっだ!

3月24日。

今日もすばらしい快晴。宿を出てグラシア通りをちょっと北へ。白い外壁とねじれた鉄筋のバルコニーが描く優美な曲線がひときわ目を引く「カサ・ミラ」へ。バトリョ邸よりも規模が大きく、館内に美術館も併設しているミラ邸は、ツアー客も多いガウディの人気作。かくいう私にとっても、BCNに家族やともだちが来る度いっしょに見て回ったお気に入りだ。


ペドレラの屋根のうえ。

やっぱり屋上がとてもステキ。あまりによい眺めだったので1時間近くも過ごしてしまった。おかげでランチの約束にすこし遅刻しちゃったけど、なんだかウキウキしちゃって虹

3月23日。

朝から感動してしまったアップ

散歩がてらランブラスを下ってグエル邸へ行くつもりだったのだけど、外へ出たらあまりに天気がよくて、宿のスグ隣「Casa Batlloカサバトリョ」へ行きたくなってしまった。カサバトリョは、BCNのガウディ建築の中で私が最も好きな建物で、七色に輝くタイルの貼られたファサードの前はいつも観光客でいっぱいだ。

全館見学だと16.5ユーロ(今ユーロ高いので約¥2400)もするため、内部はそう混雑することはない。床から天井、窓枠、手すり、エレベーターにいたるまで、一点の隙もなくデザインされた居住空間のテーマは「海」。

カサバトリョサマリー


とくにオススメなのが屋上!
バルセロナの空の青
煙突だってこの上なくステキにデザインされて、屋上が憩いの場となる。
そこから眺める景色は見とれるばかり。
真っ青な空に幾筋もの飛行機雲。
とてもいい気分ラブラブ!

3月20日 朝

バルセロナへ来て3日、天気はいまひとつよくならず、今日もひんやりと冷たい湿気に満ちている。

ロンドンなら、冷たくて濃い霧もいい雨

パリなら、まっくろな雲に閃く稲妻もいい雷

でもバルセロナなら、やっぱり晴天がいい晴れ

あの青が世界の半分を覆っていてほしい。

「バルセロナ・ブルー」

と、わたしたちは呼んでいる。

海の青、空の青、水の青、空気の青。

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昼、ようやく雲が薄くなり、太陽を感じられるようになる。

そうだった。

東京とこことでは、時計と太陽の歩調がちがう。

東京なら、朝の5時にうっすら明るくて『夜明けが近いナ』なんて思うけど、

ここの朝5時は全く暗い。3時間くらいズレがあると思う。

グリニッジ標準時間ってちょっとムリしてる

と思う。

太陽にあわせよう。

私は旅人なんだから。宇宙人

ガウディをはじめモデルニスモ建築物の宝庫であるバルセロナ中心街のど真ん中に、宿を取ってあった。

「Centric Point」は目抜き通りPsg. da Graciaグラシア通りに面していながら、一泊20ユーロで朝食までついてくる、まさに5ツ星ユースホステル王冠2

東京で言えば銀座4丁目交差点にあるようなものビックリマーク気品溢れる街並みに調和する歴史ある建物ながら内部はカンペキにリフォームされていて、オープンからそれほど経っていないので設備は新しく、各部屋にシャワーとトイレ完備、もちろん部屋の外に共有のシャワールームもある。

東京からネットで探し、あまりの好条件が信じられずBCN在住の友人に下見を頼んだくらいハロウィン


新しいせいか日本の旅行者にはまだあまり知られていない様子。春休みという時期もあって利用者のほとんどはヨーロッパの学生グループで、アジア人は片手で足りる数くらいしか見かけなかった。24時間人の出入りをチェックしているフロンントスタッフは皆英語ペラペラだし、備品の不具合も言えばスグ直してくれた。


フリーインターネットで日本語が読めないのが欠点といえば欠点だけど、「どうしても!ショック!」となればネットカフェでもケータイでも使えばよろし。日本人の利用頻度が上がれば日本語ソフトのインストールくらい対応するだろうしネ(がんばって再三リクエストはしてみたけど、私の滞在中には実現されなかった…無念しょぼん


そんなわけで、安くて清潔な宿をお探しなら絶対オススメヒミツ古き良きバルセロナ旧市街の空気の中で過ごしたい人には、同系列のGothic Pointがいいかも。

http://www.centricpointhostel.com/


部屋からの景色 Centric Point階段

やっぱり切符は先に買っておくべきだったー!!ショック!

マドリード⇔バルセロナは感覚的に東京⇔大阪ってかんじ。飛行機飛行機なら1時間くらいだし、バスUFOを使えば8時間近くかかるけど2千円程度。これまで列車電車を使ったことがなかったので、初挑戦したのだけど、土曜日を舐めてました…


10時頃に宿を出発、テロの影響もすっかり消えてこぎれいなアトーチャで、銀行みたいに番号札を取って40分ほど待ったのだが、順番が来てみれば「13:30の一等90ユーロか、二等は19時過ぎまで空席なし」…思わず固まるワタシ。

それはムリ!ショック!


というわけで、いつもどおりバスで行くよ~地道に~。

12:30発、19:50バルセロナNord着。あぁなんて懐かしい空気お月見

3年前からバルセロナでがんばり続けている友人が迎えに来てくれて、いっしょにユースホステルへ。2週間の骨休め、至福のバルセロナDAYSがはじまる。

モンジュイックの丘に咲く

ソローリャ美術館を2周して満足し、お昼を食べに宿へ戻る。 午後は3度目のマドリードにして初めての王冠2王宮王冠2観光。


③王宮

さすがに由緒あるスペイン王室、造りも調度も豪奢で手抜きがありません。東洋美術をイメージしたオリエンタルパレスは中国風で、この時代からアジア=中国のイメージが現在まで続いていると思うと、中国のスゴさに改めてため息パンダ

でもいたるところに使われているライオンのモチーフには、神社の狛犬を思い出した。…それもそもそもは中国の獅子かぁ。


これまでの訪問でもマドリードでは美術館ばかりで教会に入ったことがなかった。

王宮に併設されているカテドラルに休憩がてら入ってみると、予想外に素敵だった。装飾がモダンで都会風夜の街。ちょっと写メ携帯ぼけてるけど…。

都会のカテドラル


④ティッセン・ボルネミッサ美術館

最後はティッセン。星の数ほどある宗教絵画のなかで、なぜエルグレコやホルバイン、ティツィアーノがNo.1なんだろう、と考える。ムリーリョが好まれるのはわかる気がする、人の顔が優しくて綺麗だから。宗教画の天使やマリアって、大抵目をひんむいて怖い顔しているから。

好きなモネやゴッホの絵のあるところまではスタコラ歩き、ソファでぼーっと鑑賞。こういうのが海外の美術館のいいところだなぁ。日本の美術館て人口密度が高すぎて…。

3月17日。

マドリードの街の空気にも、ひとりで歩くことにも食事することにもだいぶ慣れてきた。今日は一日ぎっしり観光をしよう。

何度目かのマドリードでも、もちろんまだ行ったことのない観光地というのは残っているので、ドンキホーテの像のあるエスパーニャ広場へ行ってみる。ブラブラしていると目の前を「Madrid」と書かれたガイドブック片手にスタスタ歩いている夫婦が通った。

あの歩きようはどこか目的地アリだな

尾行開始手裏剣

セラルボ美術館

老夫婦が吸い込まれた戸口は一見ただのピソ(スペインの住居用マンションのこと)だが、ドア横に張られた金色のボードは美術館の印。読むと「セラルボ美術館」とあった。

絵画というよりも豪奢な家具・調度、鎧や文献など、富豪親子の個人コレクションが、自宅兼ギャラリー目的で建てられた家にすべて収められている。インテリアとしての好き嫌いは別として、一貫性のあるコレクションは世界観があるので結構好きだ。思いがけずよくまとまったアートを見ることができて満足した。

ソローリャ美術館

ここはマドリードで数少ない私のお気に入りスポット。ソローリャ自身の邸宅がそのまま美術館となっており、部屋の壁一面に作品が飾られている。とくに海辺を描いた一連の作品は、光と風が感じられてとてもステキラブラブ

マドリーのお気に入り。

徒歩15分で充分のはずのオスタルまで、すばらしき方向感覚のおかげで1時間近くかかったものの、何とかたどり着いた。

この辺の道を入るんだったかなぁ…と通りを覗き、見覚えのある景色に脳みそが刺激される感覚はとても不思議だ。なかなかいい感触ハロウィン


まだ10時前だったが、すでにチェックアウトしたお客がいて、「今から掃除するから11時過ぎには入れるよ」と、記憶よりすこし老けた宿主のおばちゃん。たしか2年前はスペイン語しかしゃべらなかったと思うのだが、英語を操るようになっている。おばちゃんスゴイ&エライ祝日


足取り軽くホテルへ戻り、荷物をまとめてチェックアウト。すぐだけどメトロに乗って移動することにした電車しっかしマドリーのメトロにはバリアフリーの精神がまったく見られませんナ。段差段差段差…ショック!


そして4階のオスタルまでエレベーターなんて贅沢なものはなく、きしむ木の階段を荷物を持って上がると、もう汗ぐっしょり。

でもともかくこれから3泊の拠点が定まり、気分爽快。やっと落ち着いて旅を始められそうですOK

超安いのに居心地バツグンのナイショにしたいオスタル、建物外観ダケ公開ねこへび

Solは目と鼻の先☆格安オスタル