北原白秋・自身の推敲(1-3) | ◆気になる言葉たち◆短歌と詩と

北原白秋・自身の推敲(1-3)

歌集に組み入れるときに、一度発表した作品を改作することがあります。
どのような考えで作者は改作をしたのでしょうか。


短か日の光つめたき笹の葉に雨さゐさゐと降りいでにけり 北原白秋 『雀の卵』


冬の日の光つめたき笹の葉に雨蕭々とふりいでにけり 北原白秋(原作)


・蕭々(せうせう):風雨・落葉などの音のものさびしいさま


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原作と改作を並べてみました。


なぜ「冬の日」が問題だと認識したのでしょう。
なぜ「さゐさゐ」とし、「降り」と漢字にしたのでしょう。


理由があるはずです。


その違いを感じるとともに、作者の思いを推察してみましょう。
わからない方は、来年またこの記事を読みに来てください。
わずかでも想像できるように成長しているかも知れません。