河野愛子・自身の推敲・・・リズムを整える | ◆気になる言葉たち◆短歌と詩と

河野愛子・自身の推敲・・・リズムを整える

苦しみの時堪へがたき昼すぎて夏雲動かぬ空を見むとす (歌集 「光ある中に」)

苦しみの耐へがたき午すぎて夏雲動かぬ空を見むとす(平成元年七月二十二日・手帖のメモ書き)

苦しみに耐へがたき今日も夏雲動かぬ空を見てをり(平成元年七月二十二日・手帖のメモ書き)



河野愛子氏は平成元年八月九日亡くなったが、その直前のご自身の推敲である。

「時堪へがたき」でリズムを整え、「見むとす」で覚悟が表現されているようだ。



***************************************************************