河野愛子・自身の推敲・・・リズムを整える
苦しみの時堪へがたき昼すぎて夏雲動かぬ空を見むとす (歌集 「光ある中に」)
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苦しみの耐へがたき午すぎて夏雲動かぬ空を見むとす(平成元年七月二十二日・手帖のメモ書き)
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苦しみに耐へがたき今日も夏雲動かぬ空を見てをり(平成元年七月二十二日・手帖のメモ書き)
河野愛子氏は平成元年八月九日亡くなったが、その直前のご自身の推敲である。
「時堪へがたき」でリズムを整え、「見むとす」で覚悟が表現されているようだ。
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