登山教室Serow(セロー)のガイド日記

登山教室Serow(セロー)のガイド日記

日々のガイドの記録です。

今シーズン最初の立山へ。当初は鹿島槍ヶ岳東尾根に行く予定でしたが、一ノ沢の頭に行く前に暴風になってしまったので引き返して立山へ入山。翌日は龍王岳東尾根に変更しました。

 

雷鳥沢キャンプ場の夕陽。ここに泊まるのは何年ぶりでしょうか?最後に泊まったのは10年以上前だと思います。

 

とりあえず乾杯。日が出ていれば雪上キャンプは暖かくて快適です。

 

翌日は龍王岳東尾根へ。まだまだ積雪豊富な龍王岳東尾根。

 

この時期は岩稜と雪稜が交互に出てくるので飽きません。

 

そして山頂。体力のあるお客様だったのでかなり早いペースで登頂出来ました。

 

時間も余ったことだし、せっかくなので雪の大谷を眺めてから帰りました。今年は14mだそうです。例年よりは少なめですね。

残雪の唐松岳を登ってきました。

 

ゴンドラとリフト2本乗り継いで標高1900mの八方池山荘まで上がれるのはありがたいです。

 

山の上はまだまだ積雪豊富ですが、下界の白馬村はサクラが見頃ですね。

 

唐松岳から下山したら八方の湯で温泉に浸かり、白馬村のカフェ「サウンズライク・カフェ」に行ってきました。初めて行くお店なので、まずはビーフバーガー(フライドポテト付き)を注文。どこから食べれば良いのか一瞬戸惑うサイズのハンバーガー。山から降りたらこういうものが食べたくなるのです。

 

絵心のあるカフェラテ。これも美味しかったです。

 

今年も爺ヶ岳東尾根をご案内してきました。標高差1700mの長大な雪稜バリエーションルート。要体力のコースですが、普段からトレーニングを行っている方であれば日帰りで行くことも可能です。

 

爺ヶ岳東尾根。標高1500mから上はしっかりと積雪があります。

 

山頂から立山方面を眺めるお客様。もうすぐ春の立山シーズンが始まります。

 

いつの間にか鹿島山荘が無くなっていました。取り壊されて更地になっています。

 

下山後は安曇野の餃子屋さん「可京」へ。テイクアウトのみですが、ここを通る時は時々立ち寄っています。

 

しそ、チーズ、普通の餃子の3種類を注文。

 

形は丸い包み方をした餃子です。家に帰る頃には冷めていますが、それでも美味しく食べられます。

 

春の時期におすすめのルートの一つ、サギダル尾根をご案内してきました。ロープウェイを降りたところからすぐに取り付けるのはヨーロッパ的ですね。

 

稜線直下の雪稜。硬く締まった斜面で登りやすいです。

 

残雪期から使えるスカルパのリベレテック2.0。これからの時期に活躍しそうです。

 

この時期になると春らしさをテーマにしたスイーツが多く発売されています。

これはマックの「あずきみるくフラッペ」下山後に食べるスイーツは格別に美味しいです。

今シーズン最後(?)の八ヶ岳は阿弥陀岳北西稜。?と付けたのは転戦でまた行く可能性もあるからです。今年は3月に入ってから雪が増えたので4月前半くらいまでは冬の八ヶ岳が楽しめそうですね。

 

阿弥陀岳北西稜。翌日の天気が良くないことは確実。なのでお客様には美濃戸口で前夜泊をお願いして、入山したその日のうちに阿弥陀岳北西稜を登ることに決めました。

 

ムーブの核心は最終ピッチですが、精神的は核心はこちらの草付ピッチの方だと思います。一応ボルトも打たれていますが、出だしから距離が遠くランナウトします。

 

10時に赤岳鉱泉を出発して16時過ぎに赤岳鉱泉に到着。そして今シーズン赤岳鉱泉での最後の晩餐。今シーズンの最初はステーキに始まり、ステーキに終わりました。

 

翌日は風雪の大荒れのお天気でした。お世話になった鉱泉スタッフとも、しばしのお別れ。また来年も宜しくお願いします。この冬を持って赤岳鉱泉を辞めるスタッフもいるのが寂しいですが、またどこかで会えるでしょう。

 

八ヶ岳東面の代表ルートの1つが旭岳東稜。久しぶりに行きました。

 

5段の宮を越えれば山頂までひたすら雪稜を登る。

 

名物の5段の宮。以前から残置支点は少なかったと記憶していますが、今回行ってみたら出だしのリングボルトとハーケン以外にほぼ支点はありませんでした。帰宅してから調べてみると、少し前に入山したパーティーが滑落してハーケンが抜けたらしいです。

 

今回はドイターのGRAVITY EXPEDITION 45+を使ってみました。名前の通り45リットルの容量でありながらザック本体で1kgを切る軽量性とシンプルな構造。この中にテントや食料、寝袋やクライミングギアが全て収納出来ます。サイドコンプレッションベルトは長めに作られているので、マットを外付けする際に便利です。

 

今回の総重量は13kg程度でしたが、背負っていて違和感は感じませんでした。夏の北鎌尾根などでも活躍しそうです。

妙高の翌日は白馬へ移動して同年代のガイド仲間3人で滑ることになりました。

 

白馬でよく泊まる宿の1階にあるカフェダイニング「ツェルマット」で夕食。

 

生ハムのガレット。

 

奥にいるのは北海道ガイドのT君。写真だと怖そうなオーラが出ていますが、とても優しい男です。

 

朝イチの裏鵯のパウダーを満喫。ここが一番楽しい斜面でした。

 

山の神尾根に登り返し、黒川沢を滑って白馬乗鞍のスキー場へ下山。お疲れ様でした!

ガイドの先輩方と一緒に妙高BCへ。

 

道の駅新井から眺める妙高。3月に入ってから少し積雪が増えたような気がします。

 

北斜面の雪はドライに保たれていました。板が良く走る気持ちの良いパウダー。

 

360度カメラを装着して滑走。

 

沢床は埋まっていなかったので、歩いて渡渉。スキーブーツで飛び石は結構緊張します。

 

妙高はガソリンが安いことに気づいたので、ここで給油してから白馬村へ。静岡よりも少し安いですね。

週末は初めてご参加するお客様を赤岳へご案内してきました。

 

混雑を避けたかったので朝弁当にして6時に鉱泉出発。9時には赤岳に登頂!良いペースですね。

 

赤岳鉱泉診療所のチロルチョコ。

 

しばらくは冷えてくれそうなので、まだアイスキャンディー使えそうですね。

 

2月に白馬で行われたスキーガイドステージ1の検定試験に無事に合格しました。これまで一緒に滑って、アドバイスをくれたガイド仲間、そして諸先輩方には心から感謝しております。今後とも宜しくお願いします。

 

ガイド証は資格ごとに色が違います。登山ガイドは赤色、山岳ガイドなら青色ですが、スキーガイドは灰色なんですね。初めて目にしました。

 

合格してからも八ヶ岳の仕事終わりのナイタースキーは欠かさず行っています。目的は受かることではなく、その先に繋げていくことです。