シャトルの飛びなど確認
2012年 07月 25日 00:57
【ロンドン共同】バドミントンの日本代表が24日、本番会場のウェンブリー・アリーナで初練習し女子ダブルスの末綱聡子、前田美順組や藤井瑞希、垣岩令佳組(ともにルネサス)、混合ダブルスの池田信太郎、潮田玲子組(日本ユニシス)らがシャトルの飛び具合などを確かめた。会場はかつて伝統の全英オープンが行われ、バドミントンの聖地と呼ばれる。末綱は「いよいよだなという感じ。テンションも上げていきたい」と意気込み。
【男子テニス】
錦織が初練習で芝の感触を確認「感触は悪くない」
2012.7.25 09:07
本番会場で初練習する錦織圭=ウィンブルドン(共同)
伊藤は好サーブ連発「本番も楽しみ」
ロンドン五輪の男子テニスで2大会連続出場の錦織圭(日清食品)と初出場の伊藤竜馬(北日本物産)が24日、試合会場のウィンブルドンで初練習を行った。早朝に米国から到着したばかりの錦織は、1時間ほど伊藤と打ち合い、「感触は悪くない。残り数日でしっかり調整したい」と、リラックスした表情を浮かべた。2人とも約4週間前に同じ会場で行われたウィンブルドン選手権を戦ったばかり。この日は五輪では使用されないコートでの練習となったが、芝生はきっちりと修復されていた。錦織は「球の跳ね具合も一緒。違和感はない」と語った。ただ、選手村とウィンブルドンの距離が遠く、この日はバスでの移動に約2時間もかかったという。村上武資監督は「試合時間の読めない競技で、この移動は大変。コンディションの維持を何よりも優先したい」と話した。競技は28日から始まる。(共同)
ミニゲームなどで調整 26日に初戦スペイン戦
2012.7.25 08:01
練習で指示を出す関塚監督(右端)=グラスゴー(共同)
サッカー男子(原則23歳以下)の日本は24日、1次リーグD組の初戦で26日にスペインと対戦する英国のグラスゴーで練習し、9人対9人のミニゲームやクロスからのシュート練習などで約1時間半、調整した。セットプレーではMF清武(ニュルンベルク)らがキッカーを務め、攻守にわたっての連係を確かめた。16日に英国入りしてからチームには大きなけが人も出ず、順調に大会初戦を迎えられそうだ。5大会連続9度目の本大会出場の日本は、初戦の後、29日(日本時間30日)にモロッコ、8月1日(同2日)にホンジュラスと戦う。(共同)
【トランポリン】
「調子はいい」と伊藤 日本代表が初練習
2012.7.25 08:52

ロンドンでの初練習後、取材に応じるトランポリン男子の伊藤正樹=24日(共同)
トランポリン代表が24日、五輪の練習会場で初練習し、日本初のメダル獲得を期待される男子の伊藤正樹(金沢学院大ク)は、「調子はいい。結構跳べたので心配もない。この1カ月ですごく調子が上がり、一番いい時期に合わせられた」と自信をみなぎらせた。伊藤は人気グループ「EXILE」から激励のサイン入り色紙とジャージーが届いたことを明かし、「びっくりした。ジャージーは宿舎で着ている」と笑顔で話した。北京五輪に出場した上山容弘(大体大大学院)は、「新品の台を使うので硬いと思う。慣れるまで時間がかかりそう」と感触を口にした。女子の岸彩乃(金沢学院大ク)を加えた3選手は25日から英ノーサンプトンで最終合宿に入り、男子は8月3日、女子は同4日に本番を迎える。(共同)
【ロンドン余話】
「銅」が「銀」に タイム短縮可能! 高速水着の次は高速陸上ユニホーム
2012.7.24 10:26

ナイキ社が発表したターボスピード・スーツのイラスト(AP)
米ナイキ社はロンドン五輪の米国トラック代表選手が着用する“高速ユニホーム”を投入する。まるでスーパーマンかスパイダーマンのように全身をぴったりと覆うスーツで、その名も「ターボスピード・スーツ」。ナイキ社によると、このユニホームを着用することで、100メートルでは0.023秒、タイムを縮めることができるという。高速ユニホームの参考になったのがゴルフボールのディンプル(くぼみ)。同社はゴルフボールの空力特性を研究し、より効率的なディンプルのパターンを発見した。これを体の中で最も高速で動く部分、前腕と脚に配することで高速化を達成できたという。素材は13本分のペットボトルから作られたナイロン繊維で環境にも配慮している。ナイキ社の五輪クリエーティブディレクター、マーティン・ロッティ氏は「われわれは数字を信じることができませんでした。これは単に1位と2位の違いではなく、表彰台の頂点を極めるためにあります」と話す。この0.023秒の違いを前回の北京五輪の陸上男子100メートルに当てはめると、9.91秒で銅メダルとなった米国のウォルター・ディックスは、9.89秒で銀メダルとなったリチャード・トンプソン(トリニダード・トバゴ)の記録を上回る計算となる。つまり、このユニホームを着るだけで「銅」から「銀」にメダルの色が変わってしまうわけだ。米国の陸上代表選手はロンドン五輪の100、200、400メートルの競技で、この高速ユニホームを着用することになる。また、ナイキ社はマラソンの選手が履くシューズも従来のものより19%軽量化したという。こうしたハイテクユニホームで思い起こされるのが、英国のスポーツ用品メーカー、スピード社の「レーザー・レーサー」に端を発した一連の高速水着騒動だ。スピード社はNASA(米航空宇宙局)などの協力を得て高速水着を開発し、2008年2月に「レーザー・レーサー」を発表。水の抵抗を少なくすることで空前の記録ラッシュを生んだ。競合他社も高速水着の開発にしのぎを削り、2009年にローマで行われた世界水泳では、実に43種目の競泳競技で世界新記録が生まれた。その後、国際水泳連盟(FINA)が水着の素材や形状、面積の規制に動き出し、記録ラッシュが終息した経緯がある。今のところ、国際陸上競技連盟(IAAF)に高速ユニホームに関する規制の動きはない。果たして、ロンドン五輪ではかつての高速水着のような記録ラッシュとなるのかどうか…。この夏はナイキ社の「ターボスピード・スーツ」が大きな話題を集めることになりそうだ。(五輪取材班)
「市民みんなで応援してます」橋下市長も激励 パラリンピック競泳の津川選手が出場を前に表敬訪問
2012.7.24 21:55

パラリンピック競泳日本代表に選ばれた津川拓也選手(左)=大阪市役所
ロンドンパラリンピック(8月29日~9月9日)の競泳100メートル背泳ぎと200メートル自由形に出場する津川拓也選手(20)=大阪市福島区=が24日、市役所に橋下徹市長を表敬訪問し、「金メダルを取りたい」と意気込みを語った。津川選手は重度の自閉症。幼い頃入浴時に気持ちよさそうな表情をしたことからプールに通うようになり、長居障害者スポーツセンター(東住吉区)などでの練習を経て頭角を現した。昨年カナダで開かれたパンパシフィックでは200メートル個人メドレーで優勝するなど、国際大会でも上位の成績を収めてきた。橋下市長は「世界の頂点を目指すのは誰でもできることではない。市民みんなで応援しています」と激励。母の智江さん(48)は「大舞台で自分の泳ぎをしてほしい」と話し、津川選手も「頑張ります」と力を込めた。