最近和風のミミヅクです。

ちんとんしゃん。。はぁ~かっぽれ。ポン!


ところで、欲しくて欲しくてたまらないという意味の英語に、

I would give anything for.... 

という表現があります。

どこが和風じゃ? の突っ込みはムシ虫。

で、

「...のためなら、引き換えに何でもあげるよ」

それぐらい、欲しいというときの表現なのですが。

anything「何でも」 の代わりに差し出すものは

頼りになる、right arm「右腕」 だったり、
大事な(なぜかは知らぬ)eyetooth「糸切り歯」だったりします。

これはあくまで、比喩であって、
実際に差し出す人はいませんが

ここにいる男はそれをやっちまいやがりました。

そーですか、そーですね。
失わなければ、得られないものは、世の中にはあるのでしょう。
しかし、そこまでする?

さて、この男が差し出したのは何でしょう。

『人間椅子』江戸川乱歩原作の映画化。

タイトルを聞いただけで、怪しい。

人間椅子とはいったいどーいうものなのでせうか。

それだけで興味がそそられます。

ある日、外交官を夫に持つ潔癖症な女流作家の元に
奇妙な手紙が届くことから、人間椅子について
明かされていきます。

主演は清水美佐。夫役は國村隼。

乱歩の『屋根裏の散歩者』から比べると
エロ度は押さえて、上品に。
文芸調で美しく仕上がっています。
きれいすぎるのがちょい物足りないかもです。

清水美佐がちょいちょい苦手だし、國村隼はどうも
「芋たこなんきん」のイメージが強すぎたのが難点。


無名の俳優さんで、もっともっと怪しい雰囲気でも
よかった気がします。

水谷俊之監督が自ら原作を脚色しているらしいので、
原作も読んでみたいところです。