きいろ日記

きいろ日記

主に目で見て、耳で聞いて、心で感じたことを書いていきます。

札幌で深夜、「松ごっつ」を見たりVISUALBUMの発売を待っていたりして、苦しいアルバイトに耐えていた頃、よく大阪の友人と連絡を取っていました。

「あんな、松ちゃんの笑いはな……。」と虚ろな目で話していた思い出と、「今日も凹んでるねん。」という思い出の二部構成になっていました。

その頃、描いていた青写真は、「こいつと漫才師になって天下を取ろう。」というものでした。

今ならもう少し笑いのメカニズムがわかるので、システマティックにこれはこうだから面白いと言える訳ですが、当時、学生だった私がそれを知る由もなく、単純に深読みしすぎて間違った解釈をしていたに過ぎません。

札幌での生活は黒歴史ですが、それでも札幌に住んだ事が良かった事は、あのまま高校を卒業していたら、真剣に将来を考える事なく、どこかの社員になっていたと思うからです。

それはそれで、素敵な人生だと思うのですが、夢を追いかける時間を持てた事が、綺麗事ではなく、財産だと思うのです。

笑いのセンスゼロから始まった私のお笑い人生は、ダウンタウン松本人志さんの存在によって揺るぎました。こういう芸人さんは多いと思います。

松本人志さんが裁判で闘っていて、それによって松本ロスというポストが増える一方ですが、片方で、無邪気にそんなこと言ってるけど、どこまでわかっててそんな事言うねんという無責任さを感じたりしています。

彼は、日本の笑いを根底から覆し、アーティストや役者より芸人の地位を高めた人です。そして、若い世代から支持されるダウンタウンのスタイルを全世代に知ってもらう努力をした人です。

松本人志の残したものは、世界に向かっています。

日本の笑いが世界を席巻したら凄い事だし、彼にはそれが出来ると思うのです。

そんな事は、ファンが一番よくわかっているし、だからファンだと思うのですが、女性に性加害を負わせたという大嘘をそれすらもネタにして笑いに変える松本人志を見ていたいです。