留学
「留学したいな~~」
と突然のKさん。まぁいつも突然なので、こちらもいつものごとく流します。
「留学いいっすねー」
「でしょ~語学覚える最後のチャンスだと思うの~」
う、そうですか。35歳は語学を覚える最後のチャンスなんですか。
何か他の事で最後のチャンスがたくさんあるような気がしてしょうがない。
もちろん言えないけど。
「やっぱり~語学留学か、ワーホリね!」
ワーホリっすか。ワーカホリックじゃないですよね。ピタ7※のKさんは。
※「ピタ7」は当然、「ぴったり7時に帰る」ってことです。
ワーキングホリデーですよね。当然。でも皆さんはワーホリって
学生のイメージどういうイメージ持ってますか?
学生ならお気楽な思いで作りでまったくもってお勧めなのですが。。
私の周りでも社会人になってワーホリでオーストラリアやら、アメリカやらに
行ってる人が多いんですけど、あまり幸せな人がいないです。
まず、日本人経営のお店で働くので、使う言語はほとんど日本語。
また、接する人も日本人。だから必然的に使う言語が日本語!!
よって、英語が上手になるわけでもない。
5~6年、一生懸命我慢して貯めてきたお金を使って、海外へ留学。
でも結局貯金を少しずつ削っていって海外で生活をするだけ。
友達は日本に帰ってきたとき何も得てないです。失ったのは
時間とお金。海外なら日本人は若く見えるのでチヤホヤはされる
けど、やはり国籍に違いも大きく、海外でゴールインすることは無し。
また、貯金も無くなり、結婚相手もいないので、働かざるを得ない。
しかし、年齢がある程度行くと女性の働き場所が無いのがいまの日本。
そういう不幸な連鎖を続けている人を何人も見ています。
だからこそ、Kさんが言い出したときは、「来た!」と思った。
学生から社会人になって、毎日毎日遅くまで働いて、彼氏もおらず、
使うお金は洋服と化粧品。そして何年もかけた貯金を一年で使い果たす。
その後は何も残らない。本当に何も。
Kさんのことは大好きって訳ではないけど、愛すべきキャラだと思ってる。
だからこそ、会社を辞めて留学とか安易にしないでほしいなぁと思う。
いままさに、ここで留学してしまうと結婚相手を探す暇なく適齢期と言う
K点を余裕で超えてしまいます。
でも本人は至って行く気まんまん!どの国にしようか探し始めてる。
なんとか止めさせたい。でもあまり言うと癇癪を起こす。
このジレンマに挟まれてしまいました。
「Kさんがいなくなるとさみしいです!」
「そうなんですかぁ~。やっぱり~。まようなぁ~」
「迷わないでください。日本に残ってください」
なーんて言いながらだんだんめんどくさくなってきた。。。
どうしよう。もうこの会話止めようか。
「ん~。留学もいいけど、結婚もしたいな」
え!!いまさら!?結婚したいのは知ってますが。
「そうっすね。やっぱ結婚に向けてがんばりましょう!」
「ん~。そうしよっかな~」
なんだか知らないけどKさんの恋愛ベクトルが強くなったみたい。
まぁ、貯金全部ふんだくられて海外から帰ってくるよりもいいかな。
はやく彼氏ができるといいなぁ。
(それはそれで会話がうざそうだけど、留学よりはいいよね)
レディース会
弊社にはレディース会と言う、女だけの飲み会が定期的に開催されます。
お酒の飲めない私にとっては、苦痛の時間でしかないです。
と言うか、飲み会全般が苦痛なのですが。
ただ、持ち前の人当たりの良さでしょっちゅう飲み会に誘われる日々です。
で、このレディース会。一筋縄では行かないのです。
もちろんKさんも主催者の一人です。もう断れない要素満載。
突然お誘いメールが来ます。このメールが怖い。
「来れる人も、来れない人(いないと思いますが)も返信くださいね」
「時間厳守。一分でも遅れた人は罰金あります☆」
「二次会も参加必須で!」
き、きた~~。強制メール。これ本当に断れないです。
以前、入社したばかりのおばさん(と言っても独身35歳)が断ったら
次の日から完全無視が始まるんです。たちの悪い中学校です。
女って怖い。。
で、飲み会は19時ぴったりに開催されます。なので、18時50分には
会社に女の人は誰もいません。男の人しか残ってないです。
そのくらい強制力のある飲み会なんです。
そして定刻に始まりました。全員います。異様です。
でも、みんな表向きはとても楽しそうにしてます。
きゃぴきゃぴです。女だらけなので。でもタバコスパスパです。
普段会社の人の前では吸わない方々も今日は遠慮なし。
ものすごい煙の量です。いきぐるじぃ。。
そして、ものすごい悪口合戦が始まります。もちろん会社で働いている男性社員の。
「○○とは絶対に付き合いたくない」
「△△との結婚なんてありえない」
などなど。
いや、、向こうも嫌がると思うのですが。などとは言えず笑うばかり。
これなら前回のちゃんこ鍋の方がずっと楽しかった。あほらしかったけど。
中学校の女の子同士よろしく、いくつか女性人にも派閥があります。
しらふの時はみんなそれなりにコミュニケーション取るんだけど、
酔ってくると、もうやっかいです。
「あんたさー、猫かぶってんじゃないよ」
「うるせーな」
「と言うか、働けよ。おめーキャバ嬢かよ」
ううぅ。怖いっす。はやく終わってほしいです。
こういうときは、私は幹事的動きをして、なるべく席にいないようにします。
みんなのドリンク頼んだり、皿片付けたり、支払いしたり。
二次会は各派閥同士に別れて、飲みが始まります。別々に飲むなら
他の店に行けばいいのに。このイベント女性社員が全員参加ってことに
いやに重きを置いている。よくわからんなぁ。
三次会(もちろんあります)はカラオケ。ここまでくると、記憶がない
人も多数。いつの間にか帰ってる人もいるし。このいつの間にか帰るキャラに
早くなりたいと思う日々です。
結局朝までぐだぐだです。最後までいる私もすごいと思うけど。
つかれたー。三ヶ月に一回くらいあるので、我慢我慢ですね。
それにしても、一人でも男の人がいると豹変できるお姉さま方は
尊敬に値します。
タバコは当然吸わないし、泥酔することもない。割には酒のペースはすごい。
カラオケも歌う曲はきちんと理解してるし、料理の取り分けも完璧。
この二面性は世の男性陣に見せてあげたい。ツアーを組んであげたい。
「いやー、女同士ってほんっとうにこわいですね~」故水野先生
なんでですか?で2時間コース
会話の合間の合いの手と言うか、間合いって難しいですよね。
下手に入れると相手の機嫌を損ねてしまう。
損ねまくるのが、我らがKさん。
「なんでですか?」
これ言った瞬間、全ての業務が止まります。それがKさん。
「なんでですか?」
って言ったらだめみたい。ちなみに、
「どうしてですか?」
もだめです。とてもその後長いです。
単純に質問をしたいだけなのですが、Kさんは質問をされたくないらしい。
とにかく自分が話し続けたい。ただその一心で話してるみたい。
だから、やはり適当な合いの手が良いみたいで、
「はぁ」
とか
「なるほど~」
とかがお気に入りみたい。
何かについて一生懸命話しているので、いつもよりも真面目に聞いて、
思わず疑問に思ってしまい、
「へ~それなんでですか?」
「・・・・・・・」
がびーん。きたーーー。氷結タイム!
話しまくってたのに、急に黙りだす。
沈黙の艦隊。羊達の沈黙。沈黙の奪還。
とにかく冷たい時間が、いきなり訪れます。
色々考えたのですが、理由としては、
・考えも無いのに話している。話しているのが気持ちいいから。
↓
それを問われても答えられない。
↓
しゃべれなくなる
↓
しゃべりを邪魔されたと認識
↓
邪魔をする敵と認識
↓
黙る。無視する。相手見ない。
こういうロジックらしい。
もー、慣れてない人が見ると本当にビックリしますよ。
急にいきなり黙るから。
で、
黙るだけなら実害はあまりないので、(要は慣れの問題)
大丈夫なのですが、急に反撃に出ます。
延々と何でですか?に対する反論を言うのです。
ただ、純粋に疑問に思っただけなのに、、、反論されるとは。。
また、その反論が長いんです。
「なんでですか?」
「・・・・(沈黙。恐らく反論考え中)」
「え、、(私、動揺中)」
「なんでですかって、わからないんですかぁ~」
「それってぇ~とっても簡単なんですよぉ~」
「そこまで説明しないといけないんですねぇ~」
などなど。これが少なくとも1時間。多いときは2時間続きます。
これ、本当に続くんです。休み無しです。
トイレ行きたくても、他の業務をしたくてもできません。
大変です。
だから、「なんでですか?」は聞かないようにしてます。
たとえ疑問に思っても。その後が怖いから。
やはり、心無い合いの手がいいのかも。
なんせ、Kさんは理解してもらいたいのではなく、話し続けたいだけだから。
理解しようとして質問はダメらしい。
なかなか難しいなぁ。