J1戦力診断18.モンテディオ山形 | オレンジでいず

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最後はプレーオフで劇的な昇格を決めた山形。磐田戦でのアディショナルタイム、GK山岸の決勝ヘッドは日本サッカーの歴史に残る漫画以上にドラマティックな幕切れであった。

案外久しぶりという感覚もしないのだが、2011年以来のJ1復帰である。


モンテディオ山形(昨季J2・6位)

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石井が移籍して仙台から渡辺広大を獲得、ボランチにアルセウを補強した他は昨年とほぼ変わらない。

主力の引き抜きがなかったことも関係しているが、路線継続は大幅な上積みを見込めない一方で戦い方の熟成は図りやすい。
ただし、昨年の徳島が大型補強を行わなかったことを考えると、厳しい現実が待ち受けているような気もするが……

昨夏の加入以降、一気にモンテディオ山形ならぬモンテディオ山岸が定着した守護神は浦和から完全移籍。
ビルドアップに関与することは得意ではないが、シュートストップはまだ衰えていないため、山形・浦和双方にとって良い移籍だったと思う。

石井が抜けたスリーバックは選手層の部分で不安が残る。當間、石川、渡辺の3人に次ぐ存在が見当たらない上に、天皇杯決勝のガンバ戦でも露呈した力負け。
昨年以上に全員が守備の意識を持ってリトリートしない限り苦しそう。

その点では消耗しうるWBに宇佐美、瀬川とバックアッパーを補強した点は評価できる。
また、柏サポーターには少し表情が曇る人もいるかもしれないアルセウの獲得。
本格化しそうで、しなかったブラジル人ボランチを今度こそ石崎監督は使いこなせるかにも注目したい。


前線はディエゴ、山崎、川西のセットを予想したが、林、伊東、萬代、中島も当然戦力として絡んでこなければ浮上はない。

同じメンバーで戦うメリットとして、いくつかのコンビネーションに優れたユニットを見つける一方で、誰と組んでも一定のレベルに達することが求められる。


個人的な思い入れではあるが、宮阪、ロメロフランク、日高、伊東に林と大学時代に関東リーグで見ていた選手が多く頑張っているのが山形。
昨年の徳島が成し遂げられなかった継続の下克上を、モンテディオに期待したい。


攻撃3
中盤3
守備4
試合運び4
監督6
選手層3
継続性7
短期的爆発力6
長期的安定力3
環境面6

※継続性…昨年からのビジョンの継続。
短期的爆発力…開幕ダッシュ、連勝など短いスパンで勢いに乗る力。
長期的安定力…シーズンを通し、大きな連敗を喫しないなどの安定性。
環境面…日程やスタジアム、サポーターなどを含めたもの。


診断値:46(18位/18)

注目選手:宮阪政樹、川西翔太




駆け込み3日間で書き上げた戦力診断。
ご覧になってくれた方はありがとうございました。

昨年の結果を見てわかるとおり、独断と偏見に満ちているので戯言と読み流していただけたら幸いです。

陣容のデータは2月11日現在のものを使用しました。

ではでは。開幕をお楽しみに。