バッハを聴いたみそ味「響一楽」


 山形市のしょうゆ・みそ製造販売会社、丸十大屋が、約150日の熟成期間中、蔵の中でバッハを聴かせた高級みそ「バッハの愉楽 響一楽(きょういちらく)」(300グラム、630円)を新発売した。

 酒蔵でモーツァルトを流す酒造会社があると聞き、バッハファンの佐藤知彰社長(45)が、昨年4月に発酵蔵にスピーカーを設置。お気に入りの「ブランデンブルク協奏曲」など、連日バッハを流した。

 米も大豆も山形県産にこだわり、まろやかな味になったが、「バッハを聴けば人もみそも角が取れて丸くなる」と味はバッハのおかげと佐藤社長は主張。【記事:毎日新聞 佐藤薫】

トマトベリー人気じわり=種苗会社が開発、世界注目-埼玉



 「見た目はイチゴ、味はトマト」-。イチゴ型新種のミニトマトの「トマトベリー」が国内外で評判を呼んでいる。生産農家は少なく、なじみがないが、2月にドイツで開かれたフルーツの国際見本市でアジア圏から初めて3位に入賞。世界有数の日本の品種開発力が真価を発揮した好例だ。
 開発したのは、さいたま市見沼区の「トキタ種苗」(時田巌社長)。原型は商品開発の過程で2003年に偶然できた。イチゴとの掛け合わせではなく純粋なミニトマト。しかし丸型が定番で「三角型は『失敗作』と相手にされなかった。大量流通には丸い形と昔も今も思われている」(岩澤義和メディア・システム課長)。
 時田社長が「失敗作」を家に持ち帰ると2歳の長女が「イチゴだ」と大喜びした。苦手なトマトと気付かず口に入れ、笑顔を見せた。社長は「トマトベリー」と名付け、本格開発に乗り出した。
 06年7月に正式発表。供給量が足りず、販売は都内の大手百貨店10店程度だったが、ドイツの見本市では、他業者の半分以下の展示スペースながら、訪れた外国人が形のかわいさに注目、試食に長蛇の列を作った。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで商品化され、試験栽培に乗り出す国も増えている。( 時事通信)

 


船場吉兆、食べ残しを「焼き直し」「揚げ直し」…再利用?



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食べ残しの料理を客に出していたことが判明し、謝罪する山中料理長(大阪市中央区で)

 牛肉の産地などを偽装したとして大阪府警が前役員らを不正競争防止法違反容疑で捜査している大阪市中央区の料亭・船場吉兆本店が、客が食べ残したアユの塩焼きなどの料理を別の客に使い回していたことがわかった。

 湯木正徳・前社長(74)の指示で行われ、一連の偽装が発覚して休業した昨年11月まで続けられていたという。市保健所は2日、本店を立ち入り調査し、再発防止を指導した。

 市保健所によると、使い回しをしていたのはアユの塩焼きのほか、ゴボウをウナギで包んだ八幡巻き、エビに魚のすり身を塗って蒸した「えびきす」、サケの焼き物、稚アユの素揚げ、刺し身の付け合わせに出していたゼラチン加工品など、少なくとも計6品。

これが過去一流とありがたがっていたお客の馬鹿ぶりもあぶりだされたかなあ。ほんと、再生再建中とかいってるけどもういらないよ、吉兆。


 昨年5月8~9日に全国的に発生した光化学スモッグは、中国からの越境汚染の影響が九州で4割強、関東でも約3割あったことが、国立環境研究所などの解析で23日わかった。

 スモッグが最大級に広がった事例で、中国からの影響の度合いが示されたのは初めて。

 光化学スモッグを起こす光化学オゾンは、工場の煙や車の排ガスに含まれる窒素酸化物などが紫外線で化学反応して生まれる。昨年5月9日は21都府県で光化学スモッグ注意報が発令され、大分、新潟では初めての発令となった。

 同研究所は、東アジアでの光化学オゾンの発生状況をエネルギー使用量などを基に推定、風向きも考慮して同月8~9日の日本周辺の濃度分布を調べた。中国でオゾンが発生した場合と発生しない場合を比べたところ、中国からの越境汚染の割合は九州で40~45%、四国や関西、北陸で30~35%、関東や東海では30%前後となった。オゾンは東シナ海にある高気圧北部で吹いた西風に乗ってきた。 ( 読売新聞 )



 【ニューデリー支局毎日新聞】本格的な夏を迎えたインド東部から北部にかけてでは、今週に入り気温がぐんぐん上昇し、早くも40度を突破した。地元テレビは23日、東部オリッサ州で熱波のため25人が死亡したと伝えた。

 猛暑のインドでは日中、富裕層の多くが冷房を利かせた室内に閉じこもる。一方で貧しい肉体労働者は屋外での仕事を休めない。熱波による死者の多くが、こうした貧しい労働者だ。

 少年が暮らすスラムは、躍進するインド経済を象徴する、首都ニューデリー郊外の新興都市グルガオンにある。小枝は自宅の小屋の屋根をふくために使われる。同じ街に暮らしながら、背景に見える高級マンション群に住む富裕層と、少年の生活が交わることは決してない。