ブログとしては珍しい?インタビュー形式で交友関係のある方々に登場して貰おうという企画。
第一弾は米山大輔君(現在アスリートプラス㈱チーフスカウト)。
なぜ、彼が初回なのか?
先日、たまたま二人で飲む機会があったのでついでに話を聞かせてね、という・・・(苦笑)
米山大輔 http://profile.ameba.jp/d-yoneyama/
三重県出身、暁高校~セレッソ大阪~サガン鳥栖~ロアッソ熊本~ツエーゲン金沢を経て2008年現役引退。J1・J2合わせて36試合出場4得点、JFL・地域リーグで50試合14得点。
彼との出会いは2006年末、当時私がGMをしていたツエーゲン金沢にどうしても来てほしい、と当時セレッソ大阪のGMだった西村さんに頭を下げてお願いしたのがきっかけでした。何チームも候補がある中、ツエーゲン視察に石川に来る事になった際、ちょっと作戦を立て、どうせ前日(夜)の入りなら夕食を一緒に、という約束を取り付け食事をしたのが最初でした。
視察では雨の中、当時星稜高校の人工芝で行われていた練習を車の中からそっと見ていた事を思い出します。
私が辞任した後も、彼が現役引退した後も関係は続いていました。
そして時折彼の進路相談に乗ったり、一緒に食事をしたりしていました。
2013年、彼が転職で上京した際、激励も兼ねて門前仲町にあるパエージャ専門店「バレパエージャ」で食事をしました。
その際、いつもサッカーをしている仲間内で宿泊を伴うアマチュア大会に出場する事が決まっており、彼を戦力として、また東京での人脈作り・刺激になればと大会参加を打診したのです。更にプレーする機会を作ってあげたい、という想いも強くありました。
ー(中村、以降N) 元プロ選手をアマチュア大会に誘うのは最初は気が引けたけど、どう思ってたの?
ー(米山、以降Y) 特に抵抗はなかったですよ、しばらくサッカーをしてなかったので不安はありましたけど。
N) 指導者やサッカー界に携わっていると意外と自分でボールを蹴る機会、ないもんね。
Y) そうなんですよ、引退してから殆ど(フルコートでのサッカーを)してなかったんできつかったっす、特に二日目…朝起きたら身体がロボットみたいでバキバキでしたもん(笑)
N) 確かに(笑)でもさすが、大活躍で結果的に得点王だったもんね。
Y) 必死でしたよ。久々すぎて走れなかったし、交代もさせて貰えない(笑)めっちゃきつかった。
二日目は雨で試合時間が空いて、風呂に入ったから少し回復しましたね。
N) そうだったね(苦笑) ウチのチームは寄せ集めなのでSCRATCHというチーム名、ハンデなしという意味もあって50歳のメンバーもいながらOVER30の大会に出たんだけど印象はどうだった?
Y) 大会前にトレーニングマッチに呼んで貰ったじゃないですか。そこで驚いたのがみんな「上手いやん」と。ただ蹴るだけじゃなくてしっかり繋ぐ、という意識が高くてサッカーが楽しかったっす。
N) へぇ~意外。そう思ってくれてたんだ。
Y) 勿論、蹴り出す事はあるけど、DFもボランチの、一郎さん(サッカージャーナリスト小澤一郎)にしっかり繋いで、絡めたりしてやり易かったですよ。プロの時とは違って、このタイミングで欲しい、というよりは「ヘッドアップしてるからここで出てくるな」という感覚に変えて、ぶっちゃけていうと、細かい駆引きをし過ぎなくても、当ててくれればボールを失うことは無いのが判ったので、逆に皆のレベル、というかそれに合わせて動きました。その方が楽しめますし。その辺りのさじ加減はアマチュアの大会だし、自分もトッププロからは退いているので上手に調整しました。
N)印象に残っているプレーってある?
Y)結構ありますよ。やっぱりMVPも取りはったけど一郎さんのヘディングでの跳ね返しはほぼ100%勝ってたし、ポジショニングやカバーリング能力は高いな、と思ったしあと、岩本さんの左足のアウトサイドキックでのパスとゴール。状況に応じて常にそれを狙ってるし、効果的やなぁ、と。
N)自分のプレーではどう?一番満足出来たプレーは?
Y)とにかくしんどかったんで・・・(苦笑)最初はイケる、と思って前線から結構追い廻してて、みんなに「持たへんぞ」って言われてたんですよね。そしたら案の定でした。強いてあげるなら左足でズドン!と打ち込んだゴールですかね。
N)なるほど、そっか。相手の心をも折る凄いゴールだったもんね!
ところでさ・・・(恐る恐る)俺のプレーの印象ってどうだったの・・・
Y)走りますよね!あの上下運動の運動量、半端ないでしょ(笑)
N)そこだけはね・・・。それが俺の存在価値だし。あのさ、準決勝での俺のループシュート、覚えてる?
Y)(思い出して)あー、ありましたよね!あんなん持ってるんや、と(笑)
N)・・・。
でもまさか、GMとして獲得交渉した元プロ選手と同じピッチで闘えるなんてその時は想像すらしてなかったよ。当時の俺と比べて今はどう?
Y)ほんまですね~人生何があるか判りませんね!まあ中村さんはその時から選手の事を第一に考えてくれてたやないですか。メンタルケアもそうやし、投げかける言葉も選択肢を与えて答えやすいようにしてくれたり。厳しい事もハッキリ言ってくれてたんで、逆に今の仕事にも通じる、というか(選手に対してのケアの面で)参考になってます。
N)褒め殺しか(笑)でも当時、よく金沢を選んでくれたね。
Y)あの時、(当時の)全日空ホテルで話したじゃないですか。契約書の書面ひとつをとっても、他のクラブとは全然違って本気で上を目指してるというのが判ったし、面談で熱いものがめっちゃ伝わってきたので返事は一応持ち帰らして貰いましたけどその時にもう決めてました。
N)そうだったんだ!ありがとう。
ところでさ、特定のチームに所属する予定はないの?勿体ないよね。
Y)う~ん、オファーはあるんですけど今はこの仕事に就いてまだ1年やし、仕事最優先でいきたいんですよね。それに、チームに所属すると真剣になり過ぎて今はまだ楽しめそうにないかな、と。メンバーのサッカーに対する姿勢なんかも気になるやろうし。
N)そっか。今年も大会に参加するつもりだけどまたくる?
Y)行きたいっすね!今から日程調整します!!
N)その前にまた一緒に蹴ろうぜ。
Y)ぜひ!
現在はアスリートプラス株式会社(http://athleteplus.jp/)で働く彼。
スクールコーチをしつつ、高校生から大学生をスカウティングしながら新規選手の発掘、契約選手のフォロー、マネジメント業務にも勤しんでいる。
引退後、多くの人と出会い刺激を受け、成長してきたヨネの今後の活躍に益々期待したいと思います!
ヨネ、ありがとう。