父さんのせん妄に右往左往の日々だが、他に進めなければ
ならない事が山ほどある…
当初、認知症状が爆発する前、第一目的だった はずの
手すりの取り付けだ…これもかなりの手順を踏む
.まず、ケアマネさんにどこの工務店さんに依頼するかを伝える
…確か、どの工務店さんでも良いのではなく、…
自治体に登録をしている事業所のみのはずだ
我が家は、7年前に幼なじみに建て替えてもらっている…
その際、父さんから
「俺たちでは、どんなもんを建てて良いのか
分からないから、お前に任せる」と一任され、幼なじみと
綿密な打ち合わせを繰り返し、予算内・かつ父さんの要望
も入れつつ…昔、大工の伯父に建ててもらった純日本家屋から
しいて言えばモダンスタイルに変貌していた…和室無し
なので…幼なじみに依頼すればパイプを組み合わせた感じの
THE手すり…は選ばないだろうと…好みを知っていてくれている
「お久しぶり~手すりお願いしたいんだけど…介護の方
登録してる」
「うん。してるよ」「おやじさん?おふくろさん?」
「父さん!」「結構切羽詰まってる」
「分かった。ケアマネさんに、こっちに連絡してくれる様に言って」
早速ケアマネさんに幼なじみの携帯番号を伝える…
その日の夕方
「工務店さんと連絡を取りました。早速工務店さんに入って頂き
取り付け箇所や高さ等を決め、申請書を作成していきます」
・・・・相変わらずの仕事の速さ・・・素晴らしい
ここで、滞ると…書類作成・申請・認定・着工と…期間がかかり
ドンドン後手になるのだろう…本当に素晴らしい
「はい!」…貴方についていきますの体で返事をしてしまった
ここで、手すりについて考える…建て替えの際、これから足腰が
弱くなる事が前提でバリアフリー・主要部分の手すり・車いすでも
対応できる動線・バスタブの高さ等、綿密に打ち合わせた
つもりだったが…人も老いれば変わる…し…それぞれなのだ
事実父さんは階段落ちもした…トイレの手すりは遠すぎ役立たず
…風呂に関しては何故か分からないが腰が滑り…沈んでいく
不要の物も含め…結局、手すりの本数が増えていく結果になる…
だったら、いざという時に20万円上限1割負担で付けた方が
良かったんじゃないか…と…大工の幼なじみには悪いが…
手すり代金だって安いものじゃない…一般的にはココの場所
では…意味がない事を学んだのだ