書きかけのやつ2/3 | 時切嗣のブログ

書きかけのやつ2/3

「祢貭穹(ねもとそら)中尉、碧圍遊娃(あおいゆあ)少尉、愛雫悠(あいだはるか)準尉の三めぃでぃって来ますねぇ‐」

「随分と難儀な漢字の者を集めたものだ。良かろう、彼女達を選んだ理由は何だ」

「それはゎたしの大切なォナペッ・・じゃなくて優秀な部下なんですぅ。それぞれ凄ぃ特技を持ってるんですょ‐」

「中尉は舌使ぃじゃなくって立派な刀使いで、少尉は銃器の扱いに長けています。そして準尉は医療にくわしぃんですぅ。序でにいつでも欲求不満なんですょ‐。」

「少々口が過ぎるぞ中佐。
此だから同期の私と差が出来るんだ。かずちゃんらしくていいかも知れないけどね。装備は最新のものを支給しよう。」

「ぁりがと‐、さくちゃん。」




1944年9月10日
呉鎮守府潜水艦ドッグ内
人影が近づいてきた

「ようこそ、中佐殿。伊600艦長の瀬野魔林(せのまりん)です。」

「お出迎え有り難うござぃます小佐さんちょっと道を聞こうとしてたの。」

「いぇ、大佐から初めての場所は必ず迷うので手伝ってやれと言われました。」

「ぁの人ったらまた人の恥ずかしぃ事ばっかり教ぇちゃうんだからぁ‐」
「ふふっ。すいません、聞いていた人物像と全く同じだったもので。」

「あぅ~」

「それだけ大佐殿が中佐殿のことを心配して下さってるんですよ。わざわざ、極秘に最新鋭の世界一安全な当艦を手配されたんですもの。」

「世界一安全ってど‐ゅ‐ことですかぁ‐」

「実は私達の艦は、各種実験の為に作られた艦なんです。だから、様々な装備が搭載されています。」

「しゅごぃ、何この大きさ・・・、しゅごく。・・ぉっきぃですぅ」

「全長232米、全幅35米あります。航空潜水艦として作られた為に艦載機は専用爆撃機の震山、専用戦闘機の守鳥、専用偵察機の眼標が各7機ずつ配備されています。尚、魚雷を探知すると自動で信管に爆発を促す電波を発するため防御は万全です。他にも数え切れない設備がありますので各種性能は資料をご覧ください。」

「こんな潜水艦初めて見ました。」

「何しろ大和型6番艦に為る筈でしたから。ひとまず艦内に入りましょうか。」

和子達は甲板へと登った。そこには、雄々しい巨砲があった。40センチはあるだろうか・・・
次いで、艦内に入るのだが迷子に為りそうな広さだ。

「本艦は間もなく、潜航の後出港します。士官室をお使いになっていてください。」

「ありがとぅ、でも指揮所に行きたいゎ案内してくだしゃぃ。」

「では此方にどうぞ、艦内迷いやすくなっているので注意してくださいね。」