ハートストリングス@ルポゼ

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川井郁子ハートストリングスや心に残る言葉を紹介


バイオリニスト川井郁子さんのハートストリングスで紹介された言葉を中心に
心に残る言葉を紹介しています。
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ポーランドの作家:スタニスラウ・レック
「現実に対して目をつむることはできても、記憶に対して目をつむることはできない」


どんな甚大な災害でも、
時と共に記憶は薄れてしまうといいます。
何をどうしたとしても薄れ、
印象が弱くなり、
そこから風化が進んでしまいます。
けれども深く長く悲しむしかない、という現実もあります。
それは戦争でも個人的な死別でも天災でも同じです。
とても辛い体験をした人達は、
長い、長い年月を経て、
穏やかにあの時の出来事を話す場合があります。
記憶が浄化された訳で、
それは風化とは違います。
風化ではなく、想い出の浄化。
その為に必要なのは、周囲の人々が悲しみに共感してくれる事。
そして安心と安全が与えられている事です。
戦争体験、大災害の被災体験、我が子を失った逆縁の悲しみ。
そうしたものに私達は真摯に耳を傾け、そっと寄り添わなければならない。
それが人間の務めというものではないでしょうか。