さて、メルマガにも書きましたが、明日3月6日は二十四節気で『啓蟄』です。
しかも早朝に満月を迎えます。
この啓蟄、一般的には「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という春を告げる意味です。
しかし、日本の諺や言葉には複数の意味があるのはご存知の方も多いかと思います。
(「君が代」に9つの読み解き方がある様に。)
この「虫」ですが、いわゆる昆虫等の虫だけの事を指す訳ではありません。
「疳の虫」「腹の虫がおさまらない」「虫の知らせ」「虫が好かない」「虫の居所が悪い」
などなど、私達の中にある「虫」も這い出てくる事を示します。
「虫」ってなぁに?
ですよね。
上記の例をよくよく見てください。
みんな、「感情」に関わる事を表現しています。
春はアーユルヴェーダやチベット医療など伝統医療では、一日のうちの午前中と同じで、排毒・デトックスのシーズン。
一年間溜った様々なものを大自然の流れと共に出すのが春です。
アレルギーなどの症状が出やすいのも春ですね。
花粉の影響という方も多いかと思いますが、もっともっと大局で見れば、自然な循環が停滞している現代人である私達に対し、より多く出す為に大自然が刺激を与えてくれている、とも言えるのです。
(すべて必然です。)
それと同じで、感情も様々出てきます。
昔の人はそれを「木の芽時」といって感覚的に知っていました。
ポジティブな感情では
・ウキウキする、意味も無く楽しい
・気分が明るく感じる
・明るい色のものを身につけたくなる
・何かを新しくスタートしたくなる
・他者の為に何かしたくなる(奉仕の心が湧く)
などがあります。
ネガティブな方向では
・イライラする
・やる気を出す事に疲れる
・精神科に来る患者さんが増える
・変質者が増える
・精神的な疾病の症状が重くなる
なんていう情報もあります。
(「木の芽時」に関してnever まとめ、がありましたのでご参考までに http://matome.naver.jp/odai/2136300832140507001 )
「この季節は様々な"虫"が出てくる」これを知っておきましょう。
どんな人にも自分が知らないで抑圧している感情等が多かれ少なかれあります。
それは、大自然の摂理で、肉体の毒と一緒に排出が促されます。
それはこれからの夏~冬に向けて、心身を備えるため。
夏を乗り越え、結実させ、冬を耐えるには、とても重要な準備の季節なのです。
解毒・排毒というと、なにか嫌な、汚いものを思い浮かべる方も多いと思いますが、
毎日の排便・排尿と同じで、人は生きている以上、定期的に排泄物を出さないと、健全性を保てません。
そして、それも本来は汚いものではなく、大自然に還っていくものなのです。
明日は満月という事もあり、放出する事に関して、大きなエネルギーが働きます。
いつもの自分でいられない事もあるかと思います。
でも、それも自分の一面、自然界には全てに「揺らぎ」があります。
自分の「揺らぎ」をこの機会に知って、受け入れましょう。
その内に、その揺らぎを楽しんでしまうことも?
自然の揺らぎが大きくなる季節、それを知った上で生活するだけで、周囲への対応なども少しは変わる様に思います。
どうぞ皆様、ご自分の「揺らぎ」を知って、春を目一杯楽しみましょう。
では今日も一日お健やかに。
takanawaゆる
