小野寺五典防衛相は17日夜、BSフジの番組に出演し、
「尖閣諸島を係争地と認めることが大事だ」との鳩山由紀夫元首相の中国での
発言について「日本にとって大きなマイナスだ。言ってはいけないが
『国賊』という言葉が一瞬、頭をよぎった」と述べ、強く非難した。(時事通信)
係争地⇒国家間で主権を巡っての領土の争いが存在する地。
すなわちどちらの国の領土であるかわからない状態の地。
日本政府の公式な見解は、
「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり,
現に我が国はこれを有効に支配している。
尖閣諸島をめぐり解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない。」
(外務省HP)
にもかかわらず鳩山元首相が、
「尖閣諸島を双方が係争地と認めることが大事だ」と発言したことはつまり、
どちらが主権を持つ領土とも決まっていないと日本の元首相が認めたことになるのです。
中国の日本の領海侵犯・領空侵犯問題を含む「外交問題」はあっても
「領土問題」は存在しないのです。
「中国と尖閣で問題はあるのに政府が頑なに問題は存在しないっていうのはおかしいね」
っていう間違った解釈に世論がミスリードされてしまうのです。
きっと今後中国はこの鳩山発言を基に日本の尖閣における主権が無効であり、
領有権を巡る紛争があることを国際社会において強く主張してくるでしょう。
充分にその危険性と意図をわかった上での確信犯だと僕は思ってますが。。。
何故なら鳩山氏の訪中とこの発言には日米安保条約が尖閣に適用されることを
米国が表明したことが深く関わってる気がするからです。
米国上下両院は2012年12月、沖縄県・尖閣諸島を日米安全保障条約
第5条の適用対象だと明記した2013会計年度の国防権限法案を可決した。
今後、軍事行動をチラつかせての外交を制限される中で中国が
「両国で島の帰属や共同開発など、平和的に話し合う」
という尖閣諸島における地下資源の利益、航路確保を
全て中国の有利な交渉に進めるためのテーブルを設けようという
謀略工作であるという説が一番説得力があります。
まあ、軍事力の行使を避けようとしていることだけは信じたいですけどねぇ。
今回の件について、鳩山氏は
「領土問題が存在しないといっていたらいつまでも解決しない」
と、今回の訪中と発言の意図を説明したらしいです。
日本が歴史的にも国際法的にも正しい手続きで領有しているので
領有権を有する根拠を客観的・歴史的事実に基づいて
主張する必要があるのは中国なのにねぇ。
わざわざ出向いて何を譲歩する必要があるんだか。
この方は国益に反する発言を何度繰り返せば
気が済むのだろうか?
いや。。。やはり確信犯か?国賊なのか?