仁川国際空港で１２時間のアイドルタイム。どうやって過ごそうか？
心配はいらない。長時間のトランジット客を飽きさせない工夫があるのだ。
しかし、めっちゃ眠い。機内では３０分ほどウトウトしただけだ。
僕は韓国入国を後回しにして、ベンチでごろ寝することにした。
目覚めたのは午前９時。出発まで８時間３０分になった。
入国カードと税関申告書を書いて韓国に入国する。
僕が向かったのはトランジットツアーの窓口だ。
もちろんツアーは無料。専用バス、英語ガイド（日本語が喋れる人も）も付いている。
１時間、２時間、３時間、３．５時間、５時間コース（全７コース）がある。
午前中に参加したのは「Ｙｏｎｇｇｕｎｇｓａ Ｔｅｍｐｌｅ Ｔｏｕｒ」（１時間コース）。
しかし目的の寺院が修復中ということで、仁川大橋記念館へターゲットが変わっていた。
メンバーはベルギー人の女性と僕だけ。英語ガイド、専用車。贅沢なツアーだ。
ガイドは３０歳くらいの男性。
日焼けが気になるのか、日傘をさしたまま案内をする。
ベルギー人女性も僕は帽子もかぶっていない。
仁川空港に戻り、出発フロアでランチだ。
「マクドナルド」もあったが、僕は「ロッテリア」へ。
ハノイで食べたプルコギバーガーが美味しかったからだ。
ダブルプルコギバーガー（４３００ウォン）とホットコーヒーＭ（２０００ウォン）。
トータル６３００ウォン。１００ウォン＝１１円だから７００円近い。
ハノイのコンボ（２１０円）の３．５倍だ。
いくら円安とはいえ、高すぎないかい。
ちなみに４～５年前は１００ウォン＝７円くらいだった。
僕は気を取り直して、午後のトランジットツアーへ。
「Ｉｎｃｈｅｏｎ Ｔｅｍｐｌｅ Ｔｏｕｒ」は仁川市内を２時間で巡るコース。
ハイライトはマッカーサー仁川上陸記念館と小高い丘の上に立つ寺院だ。
こちらは２０人近いメンバー。
ガイドは７０歳くらいの男性。
原則英語だが、僕には日本語で優しく話してくれる。
日本へ好印象を持っているのだろうか。
無料で二つのツアーを楽しんだ僕、いよいよ韓国出国だ。
ゴールドラウンジで生ビールとピーナツをつまみながら、搭乗開始を待つ。
アシアナ航空福岡行きＯＺ１３６便は定刻午後５時半に仁川国際空港を離陸。
福岡空港まで１時間２０分のフライト。
機内食はサンドイッチ。もちろんビールは外せない。
福岡着は６時５０分。地下鉄でＪＲ博多駅へ。
新幹線「のぞみ」車中では柿の葉寿司とビール。
広島駅に着いたのは８時３０分過ぎ。
長い旅が終わった。