*はじめに
皆さんこんにちは。サークルメンバーのあざらしねこです。
私は基本的に大会などには出ずに身内中心に遊ぶ人間であり、特にヘルテントーチを愛用していました。しかし重要な一角であるトーチゴーレムが2021年1月制限にて禁止となってしまったため、追悼の意を込めた備忘録として現構築と展開を紹介させていただきます。世のヘルテンペスト愛好家の方々の助けとなれば幸いです。
目次
*デッキレシピ
*基本展開
*構築上の注意事項
*採用カードについて
*不採用カードについて
*終わりに
*デッキレシピ
本デッキは「環境には届かないが1ターンで1~2妨害構えてくるデッキ(非環境の最近のテーマなど)に対してヘルテンペストを発動して勝つ」をテーマとした半ガチ構築にしてあります。ヘルテンペスト発動を強く意識しているため、ゴミになりやすいカードは極力減らしています。誘発についてもそれぞれ採用理由がありますが、自分の周囲の環境によって誘発や捲りカードの量は調整しましょう。
*基本展開
基本的には各種カードで相手の展開を止め、捲り、トーチゴーレムを使ってヘルテンペストを撃ちに行くのが基本展開となります。下記の手順によって「手札のトーチゴーレム+場のモンスター1体」からヘルテンペスト発動まで繋げられるのでそれを狙っていきます。
トーチゴーレムss(エクストラモンスターゾーンの前)
リンクリボー・リンクスパイダーss(トークン2体素材)
アカシックマジシャンss(リンクリ・リンスパ素材)
効果でトーチゴーレムバウンス
トーチゴーレムss(2回目)
セキュリティドラゴンss(トークン1体・場のモンスター素材)
効果でトーチゴーレムバウンス
トーチゴーレムss(3回目、攻撃表示)
墓地のリンクリボー効果で自己蘇生(トークンリリース)
ライトロードドミニオンキュリオスss
(アカシックマジシャン・リンクリボー・トーチトークン素材)
効果でヘルテンペストを墓地へ
【盤面:セキュリティドラゴン、キュリオス、トーチトークン+相手場トーチ】
バトルフェイズ、キュリオスでトーチに自爆特攻
被戦闘破壊時効果でヘルテンペストサルベージ
トーチトークンでトーチに自爆特攻、ヘルテンペスト発動
展開途中でアカシックマジシャンの効果を使って(低確率ですが)ヘルテンペストを直接引き込むこともできます。
なお手札に既にヘルテンペストがある場合はD.D.ダイナマイトなどを墓地へ送りサルベージすることで次のターン以降より有利になります。
リンクロス現役時代はセキュリティドラゴンをリンクロスに変換できたため、「手札のトーチゴーレム」1枚からヘルテンペスト発動まで繋げることができました。
*構築上の注意事項
ヘルテンペストデッキを組む際に気を付けるべきことは主に3つあります。
①如何に相手の妨害を削るか
ヘルテンペストは相手にアドバンテージを渡したのちに発動する関係上、発動前に妨害を受けると致命傷になります。周囲が使うデッキにもよりますが、誘発で相手の妨害を立てるのを阻害したり、妨害盤面を崩したりする必要性が高いです。
②ヘルテンを発動可能な盤面の調整
基本的に1度戦った相手は3000打点で攻撃してきてはくれないので、自爆特攻を狙う必要があります。相手場に3000打点、自分場に0打点、手札にヘルテンペストを安定供給できるようにしましょう。
③ヘルテン発動後の勝ち筋
ヘルテンペストは発動後すぐに勝てるわけではなく、次の手がないと発動したはいいもののジリ貧になって負けてしまうこともよくあります。火力で殴るのか、デッキ切れを狙うのか、バーンで勝つのか考えておきましょう。
これら3つのカードバランスが悪いと
・ヘルテンペスト発動後に欲しいカードが発動前に来てしまい動けなくなる
・ヘルテンペスト発動前に欲しいカードが発動後に来てしまい発動できたはいいもののそのまま負けてしまう
何てことが頻発します
以上を踏まえたうえで次の採用カード紹介を読んでいただけると幸いです。
*採用カードについて
壊獣
相手場に3000打点を用意できるうえに、妨害盤面崩しもできる最高のカードです。ウォーターフロントがあれば自分場にガメシエルをおくことで妨害を無効にしたり、発動後の勝ち筋をより強固にすることができます。自分場に召喚権を使わずに出せるため、トーチ展開に使う「場のモンスター」役になることもできます。
不知火の宮司
ヘルテンペスト発動後、相手場の3000打点を破壊することができます。1枚採用しておくだけでヘルテンペストを気軽に撃てるようになります。
ラルバウール
基本使うのはサーチ効果ではなく自己ss効果となります。キュリオス被破壊時にssできる0打点です。状況によってはキュリオスで墓地へ送ります。
各種誘発(儚無みずき・ニビル・増G・ファンタズメイ)
儚無みずきはヘルテンペストで重要なライフ回復ができるうえに、展開を止められるので相性最高です。
ニビルに関しても相手場の火力合計によっては展開を止めたうえそのままヘルテンを撃てるので高相性です。(カードパワーが強いので周囲の環境を見て採用しましょう)
増Gは妨害&妨害崩しの手数を増やしたかったので採用しましたがなんでもいいです。
ファンタズメイは「場のモンスター」になれる点が優秀ですが、優先度は低いです。
各種妨害捲りカード(冥王結界波・ライトニングストーム・羽根箒)
冥王結界波は強力な捲りカードなうえ、デメリットが相手の受けるダメージが0になるという点でヘルテンペストとの相性は最高です。
ライトニングストームに関しては魔法罠による妨害に弱かったので入れています。
D.D.ダイナマイト
ヘルテンペスト後の勝ち筋その1です。罠のためヘルテンペスト発動後はデッキの総数が減り引きやすくなります。2枚あってもいいと思います。
ゼロヴォロス
ヘルテンペスト後の勝ち筋その2です。主にこちらが頼りの綱です。盤面に残っているセキュリティドラゴンを使って出したり、ヘルテンペスト発動後に引いたダークオカルティズムから再度トーチ展開をして出したりと、意外と出せます。ヘルテンペスト関係なく出しておくだけでも強いです。
*不採用カードについて
ネクロフェイス
無制限になって使いたい気持ちはあるのですが、相手によってはこちらのデッキ枚数の方が少なくなってしまう可能性があること、素引きしたとき邪魔であること、D.D.ダイナマイトを飛ばしてしまう可能性が高いこと、などから不採用です。
ダイーザ
トーチを使う関係上召喚権は使いづらく、役割上ゼロヴォロスを出した方が早いので不採用です。ヘルテンペスト以外にも除外を多用する場合は採用圏内です。
破壊竜ガンドラーギガレイズ
ラルバウールss時に効果でサーチすることができ、ヘルテンペスト発動後に自身の効果でssし超高打点になることができますが、ラルバウールをそこまで使うわけではないこと、素引きしたときに邪魔であること、ゼロヴォロスの方が早いこと、などから現在は不採用です。
ジャイアントレックス・ネメシスキーストーン
ヘルテンペスト発動後帰ってきます。セキュリティドラゴンと共にゼロヴォロスに繋ぎやすいのですが、素引きして邪魔になることが多く感じたので現構築では不採用です。
魂吸収・D.D.R.
楽しいですが、ヘルテン発動時以外用無しなうえ、勝利に直結しないため現在は不採用です。
脆刃の剣
互いがダメージを受けるなど、ヘルテンともトーチとも相性のいい効果をしていますが、脆刃トーチワンキルを狙うならヘルテンペストを撃ちたいですし、攻めながらヘルテンを撃つ動きは現構築では狙いにくいため今回は不採用です。
入っていない各種誘発(灰流うららなど)
打点が0だったりと相性はいいのですが、あまり相手の行動を直接止めるカードが多くてもつまらないなと思い今回は採用していません。好みです。
*終わりに
大会などで真剣に鎬を削るのもよいですが、たまにはこのようにロマンカードに思いを馳せてみるのもよいものではないでしょうか。今回の制限改訂で残念ながらトーチゴーレムはお亡くなりになられましたが、今後もヘルテンペストを使ったデッキは使っていくつもりですので、対戦する機会があればよろしくお願いします。
トーチゴーレムが再びよみがえることを祈って。合掌。