もうすぐ3歳になる長女と

4ヵ月になったばかりの次女と

3人で家にいたときに

あの地震がありました。

 

 

3.11の地震の3日前に

宮城県仙台市の今のマンションに

引っ越してきました。

 

 

あの時間

長女を抱き寄せて

 

お昼寝をしている次女が乗る

ハイローチェアを

必死で押さえていました。

 

 

守るものがあると

人は強くなれるといいます。

 

 

「だいじょうぶだよー!」

と明るく笑顔で

何度も娘に語り掛けていました。

 

 

すぐ停電になったため

まさかあんなに大きな被害が

起こっているなんて・・・

 

想像していませんでした。

 

 

あの震災の数日前にも

地震があり

家には多少の防災グッズはありました。

 

 

水を注ぐだけで食べられるおこわ。

手回し発電機。

懐中電灯。

ラジオ。

 

 

だけど

実際に使ったことは

それまでなく

全てこの時体感したんです。

 

 

 

 

手回し発電機を

何度も何度も回しても

やっと一通メールをする程度しか

携帯電話の充電はできないということ。

 

 

 

水を注いで食べる

冷たいおこわの味。

 

 

 

前の日に食べた

シチューの残りを

温めることができずに

暗闇で冷たいまま食べたこと。

 

 

甚大な被害の中

自分が出来ることが

とてもちっぽけで

無力感でいっぱいになったこと。

 

 

翌日も仕事に出かける夫を心配しながらも

3歳0歳と過ごす時間を

心細く感じたこと。

 

 

 

忘れることはできません。

 

 

 

 

 

 

コロナウイルスの影響で

出来ないことにストレスを感じ始めていますが

 

 

 

今日は

今あることに感謝して

過ごしてみませんか?

 

 

 

今日はこちらの詩を

ご紹介します。

 

 

 

 

あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように
祈っただろう
 

あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう
 

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
 

あなたは言わなくても
分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
 

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
 

そして わたしたちは 忘れないようにしたい
 

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
 

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
 

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
 

だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも 大切な存在だということを
そっと伝えよう
 

「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

 

マレック,ノーマ・コーネット作

佐川 睦【訳】

書籍はこちらです。

https://www.sanctuarybooks.jp/saigodato/poem.html