山岡荘八・徳川家康感想レビュー 5巻~7巻をざっと書いてみます・・・
しばらくブログでは書いていなかった山岡荘八・徳川家康感想レビュー。
4巻の感想を書いてから・・・ずっと読み続けています。
ただ今第8巻の途中で、本能寺の変を超え、堺で信長の訃報を聞いた家康が岡崎へ決死の帰還・・・というところを読んでいる最中です。
読み続けていますと、少し前のことを振り返ると、また大変なことになりますので、一気にと思いつつ、ちょっとでも書いておこうかなぁ~って・・・。
第5巻 うず潮の巻 築山御前と大賀弥四郎の謀反の種・・・三方ヶ原の大敗、 信玄の死について。
山岡荘八・織田信長でも武田信玄の死はほとんど同じ描写になっていました。
家康大敗で野田城の明け渡しが迫った時に、笛の音におびき寄せられるように陣を離れた信玄・・・。そこを狙撃され武田勢が退陣・・・。
病死をいう描写ではなく、狙撃されそのまま退陣してフェードアウト・・・三年は志を隠し通したということになっていたんですが・・・そのおかげで、その後の息子の勝頼は可愛そうでしたね・・・なにかあるごとに信玄と比べられ・・・。
6巻から7巻にかけて、家康の出番というよりは、長篠の戦いへ向けて・・・信長の出番もあり、さらには武田勝頼や息子信康の出番が多く、今までの小説ではあまり語られなかった息子達の胸中を十分に方ってくれています。
どちらも父が偉大すぎたせいか、ある種可愛そうな人生だったかもしれまへんね。
普通の家庭に生まれていたら・・・それなりに実力を発揮していたかもしれませんが・・・なにせ、信康の場合は家康と築山御前の不仲のせいもあって・・・というよりは、築山御前のせいもあるんでしょうね・・・。
・・・あ、もう書くのも可愛そうになってきましたが・・・。
このあたりまで読んでいますと、戦国の世というのはある種、華麗なる一族のような感じもしてきました。
会社経営者の方が山岡荘八・徳川家康を読んでいるというのがやっとわかってきました。
国を持つ、イコール今の時代では会社を経営するということに置き換えますと、一代目が偉大な人であっても二代目も凄いとは限らないということで、どうやって後継者を育てるかなどなど・・・。
そして、華麗なる一族みたいというのは、国盗り物語・・・銀行のように合併をくりかすようなもの・・・。
銀行の頭取も行員を養うために必至になっているが、いつ飲み込まれるかわからないという銀行の世界・・・。
時には勢力の大きい銀行を合併してさらに大きくなって飛躍するか、飲み込まれる立場になるか・・・。
戦国の時代ではどこと同盟を結んでおいて、何処を攻め盗るか・・・。
こうなってくると、徳川勢というのは・・・初めは城なしと言われてきましたが、確実に勢力を拡大しつつ・・・そして、決して信長の家臣にならずと、目的がはっきりとしとるのがいいですよね。
あわてず、じっくりと・・・
鳴かぬら
鳴くまで待とう
ホトトギス
この意味がじっくりとわかってきますね・・・。
国つくり、人つくり構想の徳川家康・・・。
7巻までで、信康と勝頼は死んでしまいます・・・。
8巻ではついに本能寺の変・・・26巻終了まで・・・まだまだ長いです・・・はい・・・。
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★山岡荘八歴史小説・徳川家康 第1巻 出生乱離の巻 天下統一への道まであと25!
★山岡荘八歴史小説・徳川家康 第2巻 獅子の座の巻 天下統一への道まであと24!