こどもの日の思い出、何かある?

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「こどもの日」の朝食に「ほうれん草のお浸し」が出た。
さっぱりしていて、鉄分などの栄養価のバランスも良い。

娘がとろとろして、「ほうれん草のお浸し」に箸をつけない。
「るな、ほうれん草食べなさい」
「だっておいしくないもん。」
と言っては、味付けのりだけバリバリとかじっている。




同じような場面が頭によぎった。
「てつお、ほうれん草食べなさい」
「食べないよ。だっておいしくないめん。」
僕自身のこども時代だ。
「ほうれん草を食べるとポパイみたいに強くなれるよ!」と母に言われて、無理やり口に押し込んだものだ。

そう。
ぼくにとって、ほうれん草といえば、「ポパイ」なのだ。




缶詰のほうれん草を食べると超人的パワーを出す水兵ポパイと、その恋人オリーブ、そしてポパイの天敵である大男ブルートの三人をめぐるコメディドラマである。




恋人オリーブがブルートに愛情の裏返しでいじめらる。
「ボパイ!助けて~~~✨。」と助けを求めるとポパイ登場。
最初は、ブルートにボコられるが、
ひとたび缶詰ほうれん草を食べると 筋肉モリモリの超人パワーを発揮し、ブルートをやっつける。
ポパイは、ヒーローの中のヒーローだった。







視点を変えるとものごとが違って見える!
大人になってから、そう学んだ。

ブルートの気持ちは、どうだったんだろう?

いつもここ一番でポパイの野郎にやられてしまう。
なにもかもあのほうれん草の缶詰のせいだ。
これに変わる食べ物を見つけさえすれば、あんな水兵野郎に負けるはずもなく、オリーブとも結婚することができる。



そう考えてから、ブルートは世界中の奇跡の食べ物を物色した。
漢方やら青汁やらスッポンやら…。
しかし、ブルートを超人にしてくれるパワーフードはなかった。

ブルートは、自分で一層の肉体改造に励むことにした。
コナミ、ゴールドジムにも通ったし、極心空手、テコンドー、サンボ、シューティング、あらゆる格闘技にも精通した。

筋肉モリモリとなり、いくつもの格闘技チャンピオンベルトも巻くこともできた。







しかし、宿敵ポパイにだけは、勝つことができなかった。

しょうがないので、オリーブ含めたみんなで仲良くすることにした。




ぼくも社会人となったが、いいことばかりではない。
あくまでも解釈の問題だが。

よく先輩や上司に説教されるようになった。
ぼくも自分の成長のためにアドバイスしてくれている、と感謝するようにした。

時おり、社会人定番のお説教「報連相(ほうれんそう)がない!」の途中、この人は自己保身のために言ってるな!と憤りを感じることもあった。

そんな時は、心の中で、「ほうれん草、ほうれん草、ポパイのほうれん草」と自分を励まし続けた。

そうしたら、こどもの時に苦かったはずのほうれん草から苦味が消え、ぼくを勇気づけてくれた。