六甲アイランドでチューリップ祭りが、開催されている。
スタンプラリーで景品がいただけることもあり、6歳の娘と一緒に行ってきた。


赤、青、黄、ピンク、白、紫、いろとりどりのチューリップが花壇に咲きそろっている。





娘も心が弾み、こみ上げてくる嬉しさで思わず、居てもたってもいられないよう。
頭のてっぺんからつん出るような声で歌っている。
「さいた さいた チューリップの花が なーらんだ なーらんだ あかしろきいろ どのはなみても きれいだな」
幼稚園の頃、伏見桃山城に春の遠足に行くことがあった。確か保護者同行で、桜の花の季節だったはずだが、チューリップが虹のように見渡すかぎり爛漫と咲き誇る光景に圧倒された。
お昼にお弁当の時間となった。母も負けじと張り切って作っただろう。おかずはぼくの大好物である骨つきの鳥のから揚げで、骨の部分には白いリボンが飾ってあった。後にそれが‘’チューリップ‘’と呼ばれるものと知ることになるが、一心不乱にものすごい勢いで弁当をたいらげた。
まさに、弁当にも花が咲いていたわけだ。

幼稚園児も多感な時期を迎え、恋するようになる。
恋に恋するようになり、自分勝手に感傷的になったりする。
『青春の影』
何度も何度もよく聴いた。
「君の心へ続く長い一本道は
いつも僕を勇気づけた
とてもとてもけわしく細い道だったけど
今君を迎えにゆこう
自分の大きな夢を追うことが
今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそが
これからの僕の生きるしるし!」

この歌になぜあれほどに惹かれたのか。
曲の魅力もさることながら、この詩の魅力に打ちひしがれたのです。
チューリップの代表作なのに、なんとなく寂しさを漂わせるこの曲。
求婚(球根)して願い事がかなわなかったわけではない。
この歌は幸せの曲だと思うのです。
君を迎えに行くことを決意し、最後にて君の家へつづく現実の道となります。
自分の大きな夢を追うことをやめ、君を幸せにすることを誓う。
チューリップのいろとりどりの華やかな花のしたには、長い長い茎ともっと長い長い根があるのでしょう!



ちなみに、チューリップには『サボテンの花』という名曲もあります。
https://youtu.be/wr9SuA_BUZQ