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どーも★風舞輝の代表テルッチョです!

うらじゃ踊り連、風舞輝の代表テルッチョの祭三昧日記

どーもー!!



テルッチョです!

昨日風舞輝~fubuki~の公式練習が始まりました!!!




今年も初日から多くの方にご参加いただきましてありがとうございます!!o(〃^▽^〃)o



嬉しい限りですね!!



今年のコンセプトは

『虹~一期一会の宝物~』


という事で、祭りを通じ、たくさんの人たちに出会い、貴重な一期一会の『縁』を大切に

祭旅をしていく今年の風舞輝!



そして前回からの日記に載せたように、今年は物語を書きました☆



森でパズルのピースと、美しい鳥の羽をみつけ、羽根に導かれるようにパズルを集める旅をする

センチクとコルナのお話です(=⌒▽⌒=)




おかげさまで、物語の反響もよく、この物語にどんな気持ちが込められているか…

色んな踊り子さんが感じてくれているみたいです。




物語には、色んな気持ちの変化と、情景、出会いや別れがかかれています


パズルを集めて、何をなしとげるか…

冒険の先には何があるのか…



この物語を2012年の風舞輝にあてて考えてほしいなぁと思います☆



苦労あり、挫けることもあるでしょう、でもそこには必ず『仲間』がいること

そして互いを想いあって差さえあって頑張ってほしい



苦労した分、必ず幸せがくること、得るものがあること

ここで出会えた仲間や支えてくれた方、応援してくれた全ての方との縁が風舞輝を作り上げていくということ…



そして祭をむかえ、旅の続きを皆で作り上げていくこと…




たくさんの想いがこの物語にはこめられています☆





これからたくさんの人と出会い、たくさんの思い出を作り、風舞輝で踊ってよかった!

そう思ってもらえるチームにしていきたいなとおもいます(≡^∇^≡)

第四部~夜明~
そのころにはすっかり日が暮れて、辺りは暗くなっていました

センチクは今までよりももっともっと森が深く広く感じてきました
森が奏でる音があまりに不気味で、怖くて怖くて仕方ありません…

ガサガサ風で木が揺れる音も、ふくろうが鳴く声も
雲で見え隠れする月ですら怖く思えてきました…

今までずっと一人だった…
こんなのたいした事ない!そう自分に言い聞かせます…

そう思っても、今までの感覚とは全く違いました。
暗いから怖い、熊が出てきたらどうしよう…
そんな恐怖感ではなく、センチクの心を苦しめたのは

 『孤独…』

これはいままでの暮らしでは味わった事のない気持ちでした
自分以外の人に出会い、話し、仲良くなってお互いを知ることができた
そしてその人が大切だと思える…
そしてそんな大切な人がいるからこそできる孤独感…

今まで僕は、本当に一人だったのだ…
孤独というものがわからないほど…

今はわかる…人に側にいてほしい、誰かと話したい
仲良くなったコルナに会いたい
今、ここにコルナがいたらどれだけ心強いか…


センチクは孤独さと寂しさでまた涙がでてきました…

もしかしたらもう、コルナと会えないかもしれない…
コルナの足は本当に治るの?ボクのせいであんな事になってしまった…
どうしよう、もっとコルナと話せばよかった!
もっともっと笑えばよかった!!

あの時、ちゃんとポーチをもっていればよかった…

今考えても仕方ない事ばかり次から次へと頭に浮かんでは消え
センチクの心を暗くしていきました…

だんだんと気温も下がりセンチクの体を冷やしていきます…
昼間に雨に降られ、乾ききってない服がどんどん体温を奪って行きます。

不安と寒さでセンチクの体は震えてきました
このままずっと夜が明けないような気にさえなってきます…

森は深く、山は高い…
まるでこの世界に自分しかいないようだ…


夜が明けるまでじっと耐えて身を潜め
木の葉を布団にして孤独と戦いながらセンチクは思いました

次にコルナにあったらもっともっと話をしよう
もっともっと仲良くなろう

そしてもっともっとたくさんの人に会って色んな所に行こう。


ボクは変わるんだ…!!!


気がつけばセンチク眠っていました
朝日がすぐ側まできていました。

明けない夜はない…
そう語りかけるように太陽が昇り、センチクの顔を照らした
目を覚ましたセンチクは自分の意思を確認するように
太陽を見上げてから身支度をした

あれほど恐ろしかった暗闇と、一人の夜…
不思議と夜が明けると
センチクの心はすがすがしく晴れ渡る空のようでした

ここから先は一人だけど、一人ではない。

コルナにまた出会う為に
その時、笑ってまた一緒に旅ができるように
もっともっと強くなって、もっともっとピースを集めよう!

例え離れていてもコルナは仲間なんだ
今は少し離れて、別々の所にいるだけ…
必ずまた会える!

センチクの心は自然と前を向いていました。
コルナと出会った事、それそのものがセンチクを変えていました。

 『さぁ!出発だ!!』

センチクの声が森中に響き渡った

しばらく歩いていると杖を突いた老人に出会いました
センチクはかるくおじぎをして通りすぎようとすると

 『ぼうや、その羽根はどこで見つけたんだい?』

老人に話しかけられました

 『おばぁさん、この羽根のこと知ってるの?』

驚いたセンチクは聞き返しました

 『あぁ、知ってるとも…その羽根はね
  世界で最も美しいと言われている鳥の羽だよ。
  高い高い山や森にしか住まないとても珍しい鳥だ
  このあたりじゃぁ見られないんだが…』

センチクは自分が育った森で見つけたことと、パズルの事を話しました。

老人はニッコリと微笑んでそうか、そうかと頷きました

 『ぼうや、よくお聞き
  その鳥はケツァールと言ってね、とても数の少ない貴重な鳥だ
  滅多に見れない、それは綺麗な鳥でね
  その昔「大気の神」として崇拝されていて、その羽根は高貴な人しか
  身につけられなかった程だ…そして自由の象徴ともいわれ
  この羽根を手にすれば必ずや幸せが訪れるという…』

センチクの胸は高鳴りました、なんてスゴイ羽根なんだろう!
ますます会いたくなってきたのです!

老人は続けます…

 『いいかい、本当ならここらでは絶対に見ることがない鳥なんだ
  それがどうゆう訳かぼうやの前に現れたようだね
  これはケツァールからの贈り物かもしれないよ
  きっとぼうやの幸せがこのパズルの中にあるんだろう
  どんどん進みなさい、いつかきっとこの羽根を拾った意味が
  わかる時が来るだろう』

老人はそう言うと東の方を指差し

 『ここから山を下り東に向かって進むと海が見える小さな町がある
  そこへ行けば人が沢山いるから
  そのパズルの事を知ってる人やおまえさんの仲間になる人もいるだろう』

 『ありがとう、行ってみるよ!』

センチクはお礼を言うと直ぐに向かおうと走り出しました

 『そうだ!おばぁさんの名前……あれ?』

センチクが振り返った時には老人の姿はもうどこにもありませんでした
その代わり、センチクの足元にはパズルのピースが一つ落ちていました。

 「まさかね…」

少し笑いながらセンチクはピースを拾ってポーチにしまいました。




iPhoneからの投稿


第三部~危機~

どのくらい時間がたったか…
変な気配でセンチクは目を覚ました…


さっきまでと全然違う…


何かいる…

ここには自分とコルナ以外に何かいる…

センチクはコルナを起こした
コルナはわけがわからないまま立ち上がり
あたりを見回して必死に何が起きた理解しようとしていた…
何かはわからない
わからないけど…

でも、何か…何か…

何かが来る!!
4
ロココロ
2012年03月29日 04:38
注意深くあたりを見回してたセンチクにコルナが言った

 『センチク…あれ…』

コルナの声と手にセンチクは振り返り愕然とした…

森の奥から光る目が見える…
ゆっくりとその目は近づき、姿を現した!

 『熊だ!!』

今まで見たこともない大きな熊がこちらを見て立っている

 『走れセンチク!!!』

体が動かない…
震えるセンチクを無理矢理引っ張って走るコルナ!
熊はすごいスピードで追ってくる!!

 『早くあの木に登って!できるだけ高い所に!』

センチクはコルナの言われたようにするのに必死だった
木を登ろうにも足が震えて力が入らない…
怖い!助けて!!!

下からコルナが押し上げてくれてやっと登れた、その時にセンチクは気がついた…

 『どうしよう!ピースを入れたポーチがない!』

慌てて辺りを見るとコルナの向こうにポーチが落ちている!
どうしよう!熊がそこまできてるのに!!
センチクの視線に気がついたコルナは

 『そこで待ってて』

そう言って登りかけた木から飛び降りた。


センチクは何が起きたかわからなかった

 『コルナ?!』

コルナは熊のいる方へポーチを取りに走った!

 『やめて!コルナ!戻って!!』

センチクは必死に叫んだ!何度も何度も…

でもコルナは止まらない、どんどんセンチクから離れていく

 『お願い!コルナ!戻ってー!!』

コルナはそのまま走ってゆく…!
熊もこっちへ向かってくる…!

どうしよう!聞こえていないんだ!
…いや、きっと聞こえていても
危険だとわかっていても取りにいってくれたんだ…

コルナと熊の距離がどんどん近くなる!
コルナが危ない!!どうすれば…

必死でポーチにたどり着き
ポーチをしっかりとつかんだコルナを大きな影が覆った…
さっきよりも大きく、そして強く見えた…

 『コルナ早くこっちへ!!』

センチクは叫んだ

でもコルナにはそんな力は残ってなかった
ポーチをとろうと木から飛び降りた時、右足を傷めていた…

傷めた右足は目の前の巨大な影にガクガクと震え
とても逃げる事はできなかった

コルナは二人で集めたピースが入ったポーチを胸にギュっと抱え
守るようにうずくまった。

熊は、二本足で立ち大きく鳴きながら前足を振り上げ
その勢いで倒れこむようにコルナめがけて
振り下ろした!!


 『!!!!!!』


 ………

 ピィィィィィィィィィィー……

 ピィィィィィィィィー……

 ……………

綺麗な高い音が青空を抜けるように響き渡った

この音は…草笛…?
コルナはゆっくりと目をあけた…

無傷な自分に驚きながら顔を上げると熊は逃げるように森に帰って行き
木の上から必死に草笛を吹くセンチクが見えた。

コルナはセンチクに駆け寄りニッコリ笑って言った

 『笛、吹けるようになったね』

センチクは少し恥ずかしそうに言った

 『君のおかげだよ』

コルナの足は大きく腫れ上がっていた…
小川の水で布を冷やしてあてても
痛みは消えず、コルナはつらそうだった。

 『コルナごめんね…ボクがポーチを忘れたからこんな事に…』

センチクはどうしていいかわからりませんでした
わかるのは自分のせいでこんな事になってしまったという事…

罪悪感でいっぱいで涙が止まりません。

その反面、コルナは全く怒っていませんでした

 『泣かないでよセンチク、ボクは怒ってないし
  悲しんでもないよ、嬉しいんだ』

センチクは驚きました
涙で真っ赤になった目でコルナを不思議そうな顔して見つめました。

 『ボクはセンチクと一緒に集めたこのピースを守りたかった
  そして君はそんなボクを守ってくれたんだ
  ありがとう!ぼくはとっても嬉しかったんだ!だから気にしないで!』

 『ありがとう…コルナ』

センチクはコルナが大好きになっていました
そして、そのコルナと一緒に旅ができる今を心から幸せだと思えたのです。

でも問題はコルナの足です…
木の枝で固定してもコルナは歩けそうにありません
険しい山道を下るのは到底無理です
自分を置いて先に進んでほしいとコルナは言いましたが
センチクは聞きませんでした。

そんな時…ザッ、ザッ…足音と一緒に後ろから声がしました


 『あんた達、こんな所でなにしてるの?』

突然の声に驚いて振り返ると、そこには茶色い髪を一つにまとめ
狼の毛皮の腰巻とブーツを身につけ
弓と矢を肩からかけて、まだ少し小さい馬に乗った女の子がいました

 『君は?』

少し警戒しながらセンチクが聞きました

 『私の名前はローズ、この山を下った所にある村に住んでるの
  これからウサギを狩に山に入ろうとしてたんだけど…
  足…どうしたの?怪我してるみたいだけど…』

センチクとコルナは事情を話し困っている事を伝えました
ローズは家に帰れば応急処置はできるから一緒に行こうと提案しました
ただ、かなり酷いから治療をしても直ぐ旅に出ることは無理だと言いました

仕方なく、コルナはローズの家に…そしてセンチクは先に進む事にしました。

 『ごめんねセンチク…せっかく一緒に旅をしてたのに…
  足が治ったら必ず後を追うから!』

そう言ってセンチクの手をギュっと握りました。
ローズの馬にコルナをのせてローズは山を下り、センチクはまた一人になりました。


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