島本了愛 Ameba 公式ブログ 「Sparkling Girls GoGo」 -3ページ目

ニースのテロ、その後。

14日の夜に起こったテロから
今日で3日めです。

まだトラックが走ってきた車線は通行止めだけど
遊歩道(プロムナードデサングレ)も歩けるし
ビーチも遊べるようになりました。

私達の部屋の前から飛ぶ
ニコちゃんマークのパラシュートのパラセーリングも復活してます。

テロの翌日はうちの前(宿泊しているホテルの前)は完全通行止めで
人も車も歩いていなくて閑散としてて
一体どうなってしまったんだろうと思っていたのですが
外出して一本裏通りに行ったら
いつもどおり人が一杯で、お店も全然開いてて。

厳戒態勢だったのはうちの前だけだったのです。
買い物して帰る時も
海沿いのホテルに泊まっている証拠として
カードキーを見せないと歩かせてもらえなかったり。

でも昨日、テロ後2日目には、遊歩道も歩けるようになって
みんな事故現場(人がなくなった場所)にお花を捧げていました。

お花屋さんは長蛇の列だったんだけど
私達も並んで白いバラのブーケを作ってもらい
数十人の人トラックに轢かれた場所、
私達が部屋から目撃してしまった、
キャンディーショップがあった場所に
献花しました。

さすがにその場で色々な思いがこみ上げてきて
涙が溢れてきてしまいました。
やっと泣けたというか、
やっぱりものすごくショックなことで
それを自分でもこらえていたというか
耐えて平静を装っていたというか
そうなんだなと感じました。

あの夜、
花火が終わってワインを開けていた時、
シマちゃんの声でテラスに出たら
大きな白いトラックがゆっくりと逆走しながら遊歩道を走ってきて
そこには叫びながら逃げる人がいて
そうしたらそのトラックが遊歩道に乗り上げて
キャンディーショップめがけて速度を上げて
子供も含めた何十人かの
キャンディーショップに集っていた人は逃げる暇なく
あっという間にみんな轢かれて倒れて
そのままトラックは暴走して遊歩道を走っていった。
そこから2キロ走ってトラックは銃撃されて止まった。
その間ずっと、
みんな必死で叫びながら逃げていた光景。




献花して涙が出てホッとした。
こらえていたものが流れた感じで。

その後どこかの国のテレビの取材を受けた。
「どうしてこの場所で祈っているのですか?」
と聞かれたからね
一部始終を見たんだと言ったよ。
インタビューには見たことを感じたことを伝えたよ。

あぁ。
書いているとやっぱり胸がいたいな。



外を見ると
本当に今日も美しい意味と空と
そして楽しそうな人の行き交う声が聞こえてほっとする。

しかしながらテロ3日後ですでに通常営業というか
人々はバカンスを楽しんでいるこの切り替えの速さ。

こうでなくちゃと私は思う。

悲しいことはとても悲しいし、正直つらい。
だからこそ、今生きている喜びを味わうことって
私は大事だと思う。

テロの翌日にはパーティーしていた人もいたもんね。
自粛とか不謹慎とかいう空気はなくて
そういう割り切り方というか、それはそれ、これはこれというか、
私は好きだと思った。


日本ではまだテロはないけれど
テロは無差別殺人であることには変わりなく
それを目撃するという体験をして
どうしようもない悲しさを感じます。

とにかくどうしようもなく、悲しい。

怒りだとか、闘う気持ちなんて全く湧かない。
ただひたすらに、私は悲しい。

こんなことが起きませんように。
人の心が平和でありますように。

Peace.