2番人気のリクエストソングは、後方からメンバー最速の上がり34秒9で2着を確保した。「勝った馬は強かった。向正面で今日はあの馬に勝てないなと思った。でも、自分の馬もよく走っているし、これからもっとレベルを上げていけたら」と後藤騎手。収得賞金の上積み(2着以内)にも成功し、収穫はあるレースだった。


出典:日刊スポーツ

良血馬モンテクリスエス(牡4、栗東・松田国)が、混戦の長距離戦線に躍り出た。速いペースの流れを我慢して直線一気に抜け出し重賞初制覇。春の天皇賞(G1、芝3200メートル、5月3日=京都)の主役の座が見えてきた。騎乗した北村宏騎手(28)はプレート除去手術で約1カ月休んでいたが、復帰週でいきなりの重賞勝ちとなった。

 北村宏騎手は驚いた。最後の直線でモンテクリスエスは集団から抜け出すと、遊びながら走っていたからだ。3400メートルの長丁場。普通なら遊ぶ余裕などない。楽な手応えで伸びていくと、そのままゴールへ飛び込んだ。装鞍(そうあん)所に戻るときに、もう1度驚いた。馬にまだ余力があった。「これからまだまだ良くなると思う。力みがなくすごく乗りやすい馬」。レース後は感心するばかりだった。

 「本当にいいタイミングでいい馬に乗せてもらいました」と北村宏は言う。今週が復帰週だった。昨年左前腕部を骨折し、そのプレートを除去するため、1月18日を最後に騎乗を休んでいた。「今回はプレートを取っただけだし、もう何ともありません」と胸を張る。モンテクリスエスは現役時代にけいこをつけていたシンボリクリスエスの子。その馬で復帰週に重賞を勝てた。不思議な縁だった。

 成長ぶりが父譲りだ。良化したのは昨年夏から。松田国英師(58)は「シンボリクリスエスは3歳の春よりも、その後だんだんと成長していった馬。そのイメージで育ててきた」と言う。3歳の夏を超えて身が入ってきた。直線でヨレるクセがあったが、筋肉がついたことで解消。この日も真っすぐに走っていた。次走は未定だが、この勝利で春の目標は天皇賞(春)になった。「今回は53キロで走り、天皇賞は58キロ。そこが課題となるが、調教で鍛えたい」。松田国師は3カ月後のG1をにらんでいた。


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メイショウレガーロは降級戦の洞爺湖特別を早め先頭であっさりとクリア。さすがに1000万下では力が違った。それでもまだ1600万下の身分だが、気後れはない。「これまでも重賞で恥ずかしくない成績を残している。格上挑戦といっても十分やれる」と小島良調教助手。2000メートルの重賞では(2)(4)(5)(3)着と大崩れなし。ハンデも54キロで不気味な存在だ。


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