【映画感想】「ラ・ラ・ランド」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

ラ・ラ・ランド

 

 

好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点

 

 

 

どうか乾杯を 夢追い人に たとえ愚かに見えても

どうか乾杯を 心の痛みに

どうか乾杯を 厄介な私たちに

 

 

 

デミアン・チャゼル監督最新作「ラ・ラ・ランド」を観てきましたのでささっと感想を(・ω・)ノ

デミアン・チャゼルといえば「セッション」の監督で、「セッション」といえば公開年の僕の1位の映画でったし、なんといっても大好きなエマ・ストーンが出てるということでめちゃくちゃ楽しみにしておりました(・ω・)ノ てなわけで、なんだか賛否がけっこう真っ二つに割れてる「ラ・ラ・ランド」ですが、僕はとても愛おしい大好きな映画になりました〜( ;∀;)!!

 

 

物語はまぁそんなに難しいこともなく、女優志望のエマ・ストーンとミュージシャン志望のライアン・ゴズリングがくっついたり離れたりするミュージカルなんですが、もうなんというかどうしても自分語りになっちゃう内容で。。

 

僕は今社会人一年目で絶賛技術職の修行中という夢追い人状況なのでものすごく彼・彼女に感情移入したし、夢追い人どうしの恋愛というのも、ここだけの話付き合ってた彼女と去年、この映画とおんなじような理由で別れたりしたので(小声)、なんだかとても身につまされたり、そうだよな~と納得したり、でもこれから俺も頑張ろう!と、とっても勇気をもらえたり、とても大事な映画になったな~(・∀・)

 

 

夢を追いかけていると、ふとした時に、諦めそうになったり、俺には無理だよと思ったり、もう投げ出した方が楽なんじゃないかとか、思うこともありますが、そんなときに今後はこの映画を思い出す気がします。なんというか、夢を見ることを前向きに肯定してくれる優しさにほんとに感動しましたし、元気をもらえました。特に、それがスパークするのがクライマックス手前のエマ・ストーンのオーディションのシーン。ここで歌う、「Audition(The Fools Who Dream)」がほんっとうにすんばらしくて、ボロボロ泣いてしまいました。映画終わって家に帰ってからパンフを見るとそこにこの曲の歌詞が書いてあって、改めてまたウルウルしてしまいましたよ(´;ω;`)「どうか乾杯を 夢追い人に たとえ愚かに見えても」というフレーズがとても好きですね、この曲で、しばらく頑張れそうです。かあさん、僕もうちょっとこっちで頑張ってみるよ。。

 

あと、恋愛描写もすげぇ身につまされたというか、夢を追う者同士、ちょっとずーつもう一方への嫉妬やすれちがいが生じてきて、そしてあのサプライズ食事シーンで一気にそのギャップがあらわになるというあのケンカシーンはとってもリアルで身に覚えがあるケンカだったので身につまされました。なんでしょう、ふと言った一言がもう修正不可能でどんどんドツボにハマっていく感じ…。うう、ほんと嫌だよね~ああいうケンカ(笑)でもあるよね(泣)

 

 

あと、いろいろ言われていますが、ミュージカルシーンはとても好き。なんというか、ミュージカルとは何か?それは、現実と戦う武器だ!というかんじがとても好きで、ふつうにどのシーンもめちゃくちゃ楽しかったですよ!なんというか完成度よりも、ちゃんとエマ・ストーンとライアン・ゴズリングがワンカットでやりきっててなんかそこでリアルに行われてる感じというか、今そこで起きてる感じというのがとても微笑ましくて、どっちかというとアイドル映画的な刹那的輝きが詰まったタイプの映画だと思いました。大好きよ。

 

 

あと、クライマックスが何と言っても泣けた。ニューヨーク ニューヨ、巴里のアメリカ人、シェルブールの雨傘あたりを思い出す展開で、なんといっても今年の今のところの僕のベスト映画「ブルージェイ」もそうでしたが、修正不可能な現在から「もしかしたらこんな未来もあったのかも」という、あったかもしれない未来に思いをはせる、という展開にはなんか最近めちゃくちゃ弱いんですよね僕。それはこうなるかもなぁという未来がちょっとずつ確定してきてるからなのかしら…切ないなぁ…。ともあれ、とりあえずラ・ラ・ランドのクライマックスはめちゃくちゃ切なく、そしてめちゃくちゃ優しいラストだったと思います。全部完璧な未来なんてありえないのかもしれないけど、でも全部完璧だった人生に思いをはせるのが人間だよな~なんて思ったりね。なにかを失って、でもまたなにかを掴んで、人生は進んでいくんだよな~。でも彼・彼女は失ったものに、とても誇りを持って前に進んでいるというのを、あのラストの笑顔一発で示す感じにめちゃくちゃ涙が出ました…。なんと優しいのだ。なんと切ないのだ。そしてなんと元気が出るラストでしょうか。明日からもまたがんばろうと思いました。ありがとう「ラ・ラ・ランド」。