@シアターグリーンBIGTREE Theater (池袋) 


本公演のほうが終了したので、観劇してから一週間ぐらいたってしまったけれど、

げき☆えん2の感想を書かせてもらおうと思います。


その前にやはり、いまから2年前に行われた前作について触れておかなければいけません。


『げき☆えん~激・エンターテインメント~』を観劇しました 2013/12/15



前作は、本当に面白かった。


2年たった今でも、今まで見た小劇場の舞台では一番面白かったと思う。

2年間でだいたい20本くらい、舞台を観ていますが、げき☆えんを超える舞台には

まだ出会えていません。


前作のあらすじは、今回のげき☆えん2の舞台にもなっている、高校の演劇部。

その演劇部が廃部の危機に陥っていて、それを撤回させるために、

あらたな公演を打とうという話になるが、おのおのが自分勝手なことを言って

そのドタバタを、観てる観客は楽しむ、という感じの舞台だった。


そして、その登場人物の一人である『自由』という女の子。

この子が実は病に侵されていて、その子を元気づけるために、

『自由』がやりたがっていた、演劇というフィールドの上での『ロボットアニメ』の上演、

という、ある意味無茶なことの実現のために、個性的なキャラクター達が奮闘する。

というあらすじだった。


最終的なオチは、実は『自由』が侵されていた病は、『盲腸』で、そんな大したことなかった、

という、いわばハッピーエンドでした。


前回の舞台で心が動かされたのが、ダンス。

ミュージカルかぶれの女子生徒が踊る、宝塚ばりのダンスが素晴らしかった。

それと、オタクっぽい女の子がミュージカル(というか宝塚)に感化されて

かっこいい男役に変身してしまうところも大げさでなく、腹から笑ってしまいました。




今回の『げき☆えん2』はそんな感動が得られたのか・・・・


感想を書きます。


まず、率直に言って、前回のほうが、面白かった。


今回は、前回の設定を引き継いでいる部分もあるが、前回のお気に入りのキャラが

ほとんど登場しなかったのが残念でした。

オタク役の女の子は、別の舞台も観に行くほどファンになっったんですが、

最近は女優業を休業してるみたいで、出るのが無理だったのかもしれませんが残念でした。

あと、ホッケー部部長は、冒頭のナレーションに出てきてたのは、うれしかったですね。


もう少し残念なところを書くと、この舞台、実際に出てるスマホのアプリゲームの宣伝を

舞台の中でちょくちょく入れてくるのが正直、どうかなーと感じましたねぇ。



ここまで書いてみて自分でも気が付きましたが、不満点は直接舞台の内容とはなんにも

関係ないところにありますね。


良かったところは、演者さんはみんなエネルギッシュ。


武田知大さんは前作にも出演されてて、今回は前作とは役としてはつながってなかったですが

演技がはじけていて面白かったです。


秋山ゆずきさん、パッと見は元AKBの前田敦子さんに似てるなーと思いました。

こちらも元気いっぱいの演技で好印象。この役はほかの舞台の役とつながってるとのことで

その、他の舞台『ハッピーゴー☆アンラッキー』のDVDを帰りに買って、家で鑑賞しました。

こういう、ほかの舞台とのつながり、というのは面白いと思います。ほかの劇団ではなかなかみない。


ほかの演者さん達もパワフルな演技で楽しませてもらいました。


ちょっと惜しいのは、葛城七穂さんが演じられた、逆瀬川先輩。

前回みたいな、ミュージカル好きのパワフルな演技が見られなかったのは残念でした。

でも、前回の舞台の時に感激した、宝塚のレビューをほうふつとさせるダンスが観れて良かった。

(ただ、前回は正面から見れたのが今回は壁際だったので、感動も半減だったかも・・・)


全体的な感想は、面白かった。でも、前回ほどではなかった、という感じでしょうか・・・



最後に

今回の舞台は、前回の舞台の主役であった、声優の松来未祐さんの訃報がなければ、

完全に見逃すところでした。松来さんの訃報をネットで検索して、この公演が準備中であることを

知った訳ですから。


もちろん、松来さんが元気で何事もなく、その結果、げき☆えん2を見逃してたというほうが

何倍もいいのは当然ですが。 なんか不思議な感じがしました。


前作の松来さんが演じられた役 『自由』は病に侵されても、結局大したことなくて

ハッピーエンドだったのになぁー、と思いました。


なんかとりとめも無い事を最後に書いてしまいました。


それでは

ほんとうに久しぶりになってしまった、小劇場観劇の感想。


小劇場には全く行ってなかったということではなく、ひと月に1回行くか行かないかだけど

行ってたんです。


でも観劇の感想を書く気が起らなかった。それはなぜか。


感想というか、批評を書いてる自分が何様なんだと嫌悪感に襲われたから、です。


結局、偉そうに感想なり批評なり書いてみても、

じゃあ、自分には作れるのか?舞台を。

こんなにたくさんの人を集められるのか?

などなど、思ってしまったわけです。


じゃあ、なんでまた書こうと思ったのか?


それは、今回の舞台が久しぶりにいい舞台だったと思ったのと、

急きょ観に行くことにした、2週間後のこれまた別の舞台の感想を書く時のための予行演習、みたいな。


最後にこれだけは言いたい。


これからまた何か偉そうなことを書いたとしても、決して製作者さんたちをリスペクトする気持ちは

忘れてませんよ!!


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キャスト

森蘭丸:吉山博海

茶々:井家久美子

初:大友沙季

ナタリ:河合優

お緑:小林千紘

美枝:古家後里恵

石田三成:ぜん

江:なかがわあつこ

織田信長:八木岳


熊谷正明:石渡弘徳

熊谷永臣:内田雅人


豊臣秀吉:小埜祐介

五郎:風間康平

徳川家康:木村俊之

明智光秀:末次祐季

真田幸村:村田佑輔

徳川秀忠:森ひであき


坊丸:伊藤聖将

安友:井上泰一朗

千姫:木村未来

和香:倉本恵理

平助:斎藤量平

安和:榊原茜

力丸:佐藤剣太

左衛門:鈴木龍樹

妙:野方こはる

佳代:前野くるみ

雪:深月要

暗殺者:末次祐季


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@萬劇場 (大塚)


まずは劇場の感想から。


小劇場界隈ではよく聞く名前で、しかも家から近所にもかかわらず、

一回も行ったことがありませんでした。


行ってみてわかったこと。


すごくいい劇場


劇場の舞台も広いし、何より観やすい!

惜しむらくは、椅子。

普通のパイプいすで、まあいいんだけど今回みたいな長丁場の舞台では

少しお尻が痛くなった。


でも、とてもいい劇場。


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それでは舞台の感想を。


今回は、千姫役で出演されてる、木村未来さんを応援するために観劇しました。


なのでこの、劇団アニマル王子、なる劇団のことは全く知りませんでした。

ほかの劇団の舞台を観に行ったときにもらえるフライヤーでも

この劇団の名前は見かけなかったなぁ・・・。


ネットで断片的に見た、今回の公演のフライヤーから推測するに

おそらく歴史ものなのかな、とは思っていた、これぐらいの知識。


楽しい前説(関係ないが、最近の劇団って前説するところ少なくなった)が終わり

舞台スタート。


導入部分で、この舞台のアウトラインは把握できた。

それと同時に、


『またかよ・・・』


と思ってしまった。

歴史もの + タイムリープ

正直、食傷気味なんだよなぁ・・・。

歴史ものと言ったらタイムリープ、みたいな決まりでもあるのかよ・・・。

そんな事を思ってしまうほど、見たことのある設定。



ただ、今まで見た舞台より、引き込まれるものがあった。

主人公が何回も何回も時空を行ったり来たりする。

何回も繰り返されるシーン。

そのたびに演者さんも当然ながら、同じシーンを演じる。

でもそれが、すべてが、まるで初めて演じたかのような新鮮さを感じた。

丁寧さを感じた。


私がこの舞台を観に来た目的である所の、木村未来さん。


最初のほうのオープニングに少し姿が見えたけど、

ちゃんと筋に絡みだしたのは、ほんとに終盤。90分くらいたったころだった。

まだまだ場数も踏んでないとは思うのだけれど、堂々としていた。

今まで見た舞台の中で一番良かった。

この座組についていけば、成長できるんじゃないかな、と思った。


話は変わりますが、私は退屈な舞台を観ると決まって、90分くらいすると時間が気になりだす。


今回の舞台は120分くらいあったかと思うが、時間はさほど気にならなった。


そして終演後。


そそくさと帰る私。


舞台が終わって、客席にあいさつに行くのであろう演者さんと何人かすれ違ったけど、

みなさん深々と、お礼を言ってくれた。こちらのほうが恐縮してしまった。


いい座組だなぁと思った。


それでは


中野劇場HOPE @中野


出演者(掲載順)


高橋章子

木村未来

白須優里

鈴木明日香

足立涼子

光岡菜美

笠田康平(グワィニャオン)

久光真央(ハグハグ共和国)

瀧のぞみ

三好雅人

山下徳久

安岡恵理

杉山純じ


↓ ここからネタばれ
























まずは劇場の感想から


劇場HOPE。初めて行く劇場ですが非常に観やすかったです。

この劇場は、ポケットスクエアという劇場群の、4つの劇場のうちの一つですが、

他の劇場の舞台も観てみたいですね。


『しむじゃっく』という劇団。初めて観ます。木村未来さんを応援する為に行きました。


さて舞台の内容ですが、私の理解した内容としては


とある会社に派遣された女の子。この子はなかなか一つの派遣先に定着する事が

できないのが悩み。


そんななか、派遣先の会社で『忘年度会』なる催し物が行われることになり、

そこに参加する事で、この女の子にも気持ちの変化が生まれてきて・・・



こんな感じでしょうか?


改めて書いてみると、ほとんど一本道のストーリーですね。

なかなか一つの所に留まれない女の子、というのがちょっと観ててキツイところもあり、

そして、他の演者さんの演技も、声が大きいのが少し怖いな―と思う人が何人かいて、

なかなかつらいものがあったのですが、


後半の、忘年度会のパートに入ったら一気にコメディー色が強くなって

とても観やすかったです。


上演時間が100分くらいだったので、上記の女の子がどうやって一つの派遣先に定着するか、

というか、自分に自信を持って行くかという過程の描写はほぼ無かったですが、

・・・というかここまで書いてて、結局この舞台は何が言いたかったのかよくわからない(笑)ですが、

まあ、終了後は嫌な気持ちにならなかったので良しとします。


それでは