9月16日に、退院後の初診察を受けたところ、「もう来なくていいです。」と言われたので、毎晩飲み明かしている今日この頃。みなさまいかがおすごしでしょうか。


ちなみに9月13日に退院後初焼肉屋に行ったときの、生中のうまさといったら、涙が出るくらい感動的でした。


さて、退院後、早2ヶ月が経過したのですが、ここらで皆様の役に立つことをしてみようかと思いまして、今日は入院お役立ちグッズ一覧を作成しようと思い立ちました。


「子宮筋腫の開腹手術」特有のものもあるかもしれませんが、一般の入院にも当てはまるかと思いますので、入院する人、お見舞いに行く人、みなさんご確認あれ。






・へそまで隠れるパンツ(パンツはデカパンに限ります。チビパンだと履き口が傷に当たってうっとうしいです。)


・ナプキン(夜用も昼用も必要です。手術直後は出血する可能性もあるし、そうそう取り替えられないので、とりあえず夜用を使用します。動き回れるようになったら、昼用で十分です。)


・おりもの専用シート(ほぼ出血がないことがわかったら、これで十分です。が、私は持ってなかったのでいつまでも昼用を使用してました。)


・バスタオル(何枚あっても役立ちます。腹帯の代わりにお腹に巻くこともできます。シーツが汚れないようにカバー代わりにも使えます。)


・ハンカチ(当初はお腹には腹帯を巻くのですが、傷口がくっついた後には腹帯はかさばってじゃまなので、ハンカチを傷口にあてて、パンツと擦れないようにします。これは、今現在もやってます。)


・ラフィネパーフェクトワン(入院しててもお肌のお手入れは大切です。体がしんどいときでも、この手のオールインワン化粧品なら簡単にお手入れできます。まあ、逆に、時間がありあまっているので、本格的にパックなどするのもありかもしれませんね、看護士さんの目が気にならないならば。)


・文庫本(マンガはありがたいのですが、すぐ読めてしまうため、何冊も必要になってしまいます。かさばっちゃうんですよね。小説は読むのに時間がかかるので暇つぶしにはベストですが、マンガ好きな人なら文庫本タイプをおすすめします。)


・パズル雑誌(これは私はやらなかったのですが、時間つぶしという点ではかなり高得点ですね。解答を送ってプレゼントでも当たればラッキーですし。)


・ポータブルDVD(私はこれは思いつかなかったのですが、後で友人がお見舞いに持ってこようとしてたことを知りました。結局私がさっさと退院したため持ってきてもらえなかったのですが。なかなかいいかもしれませんね。)


・歯ブラシ・歯磨き(これは普段使っているのと同じものを使いましょう。ヘンにお泊りグッズなどを買わない方がいいです。)


・シャンプー・リンス・ボディソープ(これも普段使っているのと同じものを使いましょう。特にシャンプー・リンスは使い慣れないものを使うと、髪の毛がゴワゴワになって、すごくブルーになります。それに、ボトルタイプのほうが使いやすくて便利です。)


・ウエットティッシュ(手術後はほとんど動けないので、めちゃくちゃ役立ちます。スプーンやお箸を拭くのにも使うので、除菌タイプがいいでしょう。)


・紙と鉛筆(要するに筆記用具です。私はボールペンとレポート用紙を用意してもらいました。職場への引継ぎを作るのにはもちろん、暇な時の落書き帳としても活躍してました。)


・スプライトゼロ(これは完全に好みの問題なのですが、当然のことながら入院中はビールが飲めないので、シュワット感をこれで補うわけです。コカコーラゼロやペプシネックスなど、お好みでどうぞ。普通の炭酸飲料はカロリーが高いので、看護士さんの了解を得ておいた方がいいかもしれません。)


・携帯電話(これはヤミで使うことになるのですが、メールは絶対必要と言っても過言ではありません。家族に連絡するのに、いちいち公衆電話のとこまで行くのは結構しんどいです。そういえば15年ほど前、友人が入院したとき、ポケベルで連絡を取ってたのを思い出しました。あのときはポケベルってなんて便利なんだろうと思っていましたが、科学の進歩ってすごいですね。それはさておき、私の病棟では看護士さんにも携帯の使用が黙認されていましたが、命にかかわるような医療機器を使っている病棟ではダメでしょうね。)


・カーディガン(わざわざここに記すものでもないかもしれませんが、基本ノーブラなので、ちょっと売店に行くときとかに羽織って、ビーチクを隠すために使いました。)






と、まあこんなものでしょうか。みなさまのお役に立てることを願っております。






ところで、私はもう病院にも行かなくていいし、一応完治したということなので、今回で終了したいと思います。後半、ほとんど更新してなかったブログですが、お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。


さて、退院してもすぐに仕事に行けるわけではない。


退院時に「いつ頃から職場復帰できますか」と看護婦さんに聞いたところ、「仕事の内容にもよりますが、簡単な事務作業なら、自分で大丈夫と思ったら仕事に行っても大丈夫です。」と言われた。


ううむ、もうちょっと具体的な日付が欲しかったのだが。


仕方がないので自分で目標日時を設定することにした。


手術後に、先生が「手術して11日で退院。退院して2週間くらいは自宅安静です。」と言っていたことを参考にしよう。


8月15日手術だったので、11日後が8月26日。そこから2週間で9月9日。9月10日から職場復帰ということでどうだろう。


私は、退院が早かったので、「退院して2週間」ということを考えれば9月8日から職場復帰することになるのだが、月曜日から復帰したら、いきなり5日も仕事しなくちゃいけなくなるので、そこは甘えることにした。






8月25日月曜日の朝、職場に退院したことを伝えるため電話をしたところ、「もう退院したん?大丈夫なんか?」と言われたが、標準以上に快復してると思われたら休みづらくなるので、「大丈夫ですよ。お医者さんにも順調だって言われてます。でも、体力が戻ってないんで、まだしばらくは自宅安静が必要なんですけど…」といい子ちゃんの答えをしつつ、まだまだ休みますよアピールをしておいた。






自宅安静期間というのは、することがない。仕事を休んでいる手前、おおっぴらに外を出歩くわけにもいかず、テレビ、漫画、パソコン、ゲームなどで過ごした。


テレビを見て、通販で「シャークスチームモップ」を購入した。「シャークスチームモップ」は生産が追いつかないほどの人気っぷりのため、今日(10月13日)やっと届いた。1月半も待たせやがって。


漫画は借りていた「プライド」を読んだ。一条ゆかりは絵も話もうまいので、安心して読める。


パソコンでは、このブログを書いたり、よそのブログにバカコメントを書きまくったりした。通販で化粧品(アウェイク)も購入したな。職場復帰時用の菓子折りや、快気内祝用の昆布玉もネット通販で購入した。


我が家にはゲーム機がないので、携帯電話でゲームした。桃太郎電鉄を10数年ぶりにやったが、かなりはまった。ちょうどその頃、テレビで麒麟が「キングボンビーはヘビーメタル」みたいな話をしていて、つぼにはまった。






退院しても入院時と同じくらい暇である。が、決定的な違いがある。


 ・犬と遊べる。(普段より接する時間が長かったので、ちょっとは私をご主人さまだと認めたようだ。)


 ・酒が飲める。(退院してから1日も欠かさず飲んでやったさ。)


こんなぐだぐだな日々をおくることなど、めったにない。ぐだぐだ感を、十分満喫し、堪能した。もうお腹いっぱいです。

朝食は、レーズンパン2個、りんごジャム、ゆで卵、桃、牛乳であった。完食。


この朝食がこの病院での最後の食事である。最後の晩餐ならぬ、最後の朝餐。


ふだんの朝食が、ロールパンか食パンのところ、今日はレーズンパンだったのは、これがチョイスメニューだったからである。

先週水曜日に、翌週1週間分のメニューをチョイスした のだが、今日退院する私は、さんざん選んだ割には結局これしか食べられなかったことになる。最後の朝餐にして、最初のチョイスメニュー。ビーフストロガノフ、食べてみたかったな…。






さて、昨日のうちに大方片付けも済んでいたので、もう特にすることもない。


テレビを見ていると、看護士さんがやってきて、「退院指導計画書」というのをくれた。


 ・腹帯または柔らかいガードルを1ヶ月はつけてください。


 ・自転車、バイク運転は次回受診時(9月16日)に主治医と相談してください。


 ・食事は特に制限はありません。栄養バランスのとれた食事をしてください。


 ・入浴は、負担のない程度にしましょう。


 ・便秘はしないようにしましょう。


 ・次回受診時まで夫婦関係は持たないでください。


…なんか、普通である。しいて言えば、自転車に乗ってはいけないというのが意外だったが、普段からそんなに乗らないので特に不便はない。夫婦関係だって、腹にフランケンシュタインのような傷をもつ嫁とは、する気にならんだろう。


しかし、私がいちばん知りたいことが書かれていないではないか。よし、質問するぞ。


「お酒は飲んでいいですか。」


一瞬、微妙な間があいた。看護士さん曰く、


「飲まなくて済むのなら、飲まないほうがいいですが…」


ふふん、なるほど。「飲まなくて済むのなら」ってことは、「飲まなくて済まないのなら、飲んでもいい」ってことだな。きっとそうだ。絶対そうだ。夫が聞いてもそう言うに違いない。






その後精算をすませてベッドで待っていると、夫が迎えに来た。


夫に先ほどの看護士さんのセリフを伝えると、夫は、


「それは、お酒飲んでもいいってことやな。シャンパン冷やしてあるで。」と言った。さすが我が夫。話がわかる。






さて、家に帰るいちばんの楽しみは、シャクレマルチーズのチャイさんに会えること。ガレージに車を入れた瞬間、「わんわん!」と声が聞こえる。懐かしい。歓迎してくれているのね。


玄関を開け、2階への階段を上る。チャイさんは階段の上り下りができないビビリ犬のため、常に2階にいる。


階段を上り、廊下を曲がったところでチャイさんとご対面。


私の顔を見た瞬間、うちのバカ犬は、「あれ?この人、うちに帰って来るつもりあったん?」というような顔をして、鳴きやんだ。


…こら、犬、何キョトンとしとんねん。ご主人様のお帰りやぞ。もっと喜ばんかい。


足元にまとわりついて喜んでくれることを想像していた私は拍子抜けした。


それからチャイさんは、確認するように私の周りをくんくん臭って、私が椅子に座った瞬間、ひざに飛び乗ってきやがった。そういうところは、バカ犬ながらかわいいもんである。


しかし、ひざに飛び乗った瞬間、お腹の傷口に蹴りが入ったのは、予想外に痛かった…。バカ犬め!