きぼうの会より

 9月の声を聞くと朝晩の気温が下がって、秋到来を感じさせるこのごろです。

気になるのは、集中豪雨や竜巻による被害がアチコチに起こっていることです。

やはり環境の変化が徐々に進行してきているのでしょうか。花壇はというと、ここは例年と変わりなく夏草が道をふさぎ、花壇のマリーゴールドも見えなくなってしまうぐらいに生い茂っています。

 しばらくお休みしていた「きぼうの会園芸活動」のお知らせを再開させていただきます。

 1年前の報告で、園芸班による「水やり当番」のお話をいたしました。この夏は当番制開始して3年目を迎えます。78月の夏場は週3回の当番を実施しています。

  花壇への散水
 

 この間、新しい園芸班員の加入もありました、都合で作業所をお辞めになった方もおりました。花壇や畑も少しづつ変化してきています。そんな環境の中で
3年間の「水やり」
は私にとっては大変貴重な経験となり、教えられることが沢山ありました。

・「決めたことをチャントやる」
・「お休みの人が出たら、誰かが代わってやる」

・「如雨露や柄杓、バケツなどの用具の使い方、整理整頓自分たちでやれるようになった」
「当番表を作って、リーダーが書き込み記録して班員みんなが 自分たちのやったことを確認できる」
・「その記録を、森(指導者)が見て結果を評価することを期待している」

 私たちの社会生活の秩序を保つためのごくありふれた動作でしょうが、施設長さんや職員さん、ボランテァなどからの指示・指導ではなく、班員たちがお互いに考えて行動している姿は、賞賛に値するもの。
 公園の清掃

 

園芸活動が、その作業の現場で作業する人たちの気持ちを一つにまとめる吸引力になることを実感しています。

森直吉さん

きぼうの会より

 例年、1月・2月は寒いので、屋外活動は原則休止とし、天候の良い日や体調の良い人に限って野外活動をしています。

昨年に比べ今年の
1月は、天候不良が多く定例活動日の火、木曜日は決まって雨模様になりました。

この機会に室内で出来る作業を行うことにしました。
公園や道路清掃の時にゴミが沢山捨てられていて、丁寧に拾い集めると、大きなポリエチ袋
2個分のごみが回収されます。

ミーティングの時に、ゴミ集めをするだけでなく、捨てないようにしてもらうにはどうしたらよいのだろうかと話し合いがもたれていました。

「ポイ捨て防止の看板」を立てようということになり、理事長さんに相談して、堺市から看板を提供していただけるようになりました。

園芸班の中から自分たちにも看板用のポスターを作ることが出来るのではないかと、より具体的な発案があり、皆さんも大賛成でポスターつくりを始めることになりました。

最初に イメージつくりから。
どの場所が一番汚れやすい?=交差点のあるところ。

どんなゴミが多いい?=タバコの吸い殻、コンビニのお菓子類の袋。
扱いにくいものは?
=ダンボールや発泡スチロールの大きな箱。などなど。
 ポスター原案づくりの話し合い

話合いのなかで、私たちが直接体験している問題が次々と発言されます。これらをもとにして各人で思い思い下書きをし、それを皆さんに説明して各人の思いを発表します。

ここからは共同作業に移ります。二人(または三人)一組のチーム編成をしてそれぞれの画いた下画き素案のおたがいの良いと思うところを話合い、その部分をハサミで切り取り台紙の上に載せて位置決めをしていきます。

どういう組み合わせがアッピールし易いかを考え配置を決めて、カラーコピーを取ります。
 原図組み立ててカラーコピー

これでポスターの原案が出来ました。このようなポスターつくりは初めての経験で、花壇でやる園芸作業とは、また一風変わった共同作業・創作活動が出来て楽しい思いです。

室内作業に時間を費やし1月度の屋外作業はほとんどできませんでした。  (森 直吉記)

きぼうの会より

 新年明けまして おめでとうございます。

昨年12月度は、とても忙しい日程でしたが何とかやりくりして、1229日の大掃除を締めくくりとして新年を迎えることが出来ました。

 

クリスマスパーティに向けてリース造り、新年早々の大根・下仁田ネギ収穫準備、腐葉土作りのための落葉集め、春花壇のためのビオラ・パンジー、キンセンカなどの花苗の花壇への移植。12月最後の園芸作業日は園芸班以外の方の参加もしていただいて公園清掃を行うなどなど、めじろ押しの日程を無事済ませることが出来ました。
 年末公園清掃

 ここ数年の作業の積み重ねで体験した経験が生かされ、雑多な作業も手際よくみんなで協力し合いながら出来るようになりました。

 

 新年の仕事始めは1月5日の神社への初詣から始まります。

 

初詣を済ませた後、22名の方々が菜園前の花壇広場に集まり、新年の挨拶をして大根・下仁田ネギの収穫に取りかかりました。

 

今年の大根は立派に育ち、形も良くみずみずしく重量感のあるものがたくさん取れました。下仁田ネギは立派に育っていましたが、量は少なく貴重な食材となりそうです。
 大根たくさん取れました

 

畑として開墾4年目を迎え、ようやく土が「畑らしく」なってきた結果の大量収穫だと思います。

 

園芸班員の努力が報われて、皆さんに喜ばれるともっと良い畑にしようと意欲がわいてきます。

 

新年の鍋パーティは恒例となった作業所対抗味見合戦となります。

東山、田園両作業所の皆さんが4班に分かれて「当班自慢の鍋料理」の腕を競います。
 新年会鍋できあがり

 

当然のことながら、大根・ネギは各班共通の食材として料理され味付けされました。審査結果は各班僅少差で、甲乙つけがたい力作の味自慢でした。

 

楽しい共同作業で、今年も元気よく明るく幕が上がったようです。

(森 直吉記)