同じ年齢でも「若く見える人」と「老けて見える人」がいます。
老けて見える最大の原因は「たるみ」です。
たるみとは、加齢とともに、肌のハリがなくなり、筋肉が下がってしまう
状態を言います。
たるみは30前後から始まりますが、初めは自覚症状がほとんどなく
じわじわと進行していきます。
そのたるみの大きな原因は【真皮層の衰え】と【筋肉の衰え】です。
30代になると、肌内部でハリを保つ真皮層のコラーゲンと水分が低下し、
筋肉の衰えがおこり、フェイスラインが崩れやすくなります。
【真皮層の衰え】
肌表面のハリや弾力を支えているのは、真皮層のエラスチンやコラーゲンです。
肌にハリや弾力があるのは、コラーゲン線維の方向が複雑に絡み合った
立体的な網目構造となっているからです。
その肌の真皮層まで紫外線のダメージが届き、活性酸素を増やします。
活性酸素がコラーゲンを酸化させてしまいます。
酸化したコラーゲンは、水分を蓄える働きのあるヒアルロン酸やエラスチンと
ともに機能を低下させ、肌の弾力をどんどん低下させてしまうのです。
同時に、真皮層はその下にある脂肪層も支えています。
つまり表皮の部分と皮下組織を支えている状態です。
脂肪層は20歳前から徐々に減っていき、真皮層も30歳を過ぎたころから
衰え始めます。
そうすると、肌を支える力が弱まり、たるみがおこってきます。
なので、たるみを感じる部分は、目の下、頬、鼻のワキから口角、
フェースラインなどの脂肪が多い部分なのです。
【筋肉の衰え】
顔にはたくさんの表情筋と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉は真皮層に直接くっついています。
このように皮膚の土台となっているため、その土台である筋肉が
衰えると肌もたるんできます。
さらに、顔にむだに付いた脂肪のせいで、フェイスラインがたるんで
しまうということもあります。
また、胃腸が弱いと、栄養吸収が不十分のため全身の筋肉が弱くなり
顔のたるみを生じやすくなります。
【たるみ対策】
たるみ対策として、紫外線などの皮膚ケアを行い、マッサージによって
肌の活性化と脂肪となる老廃物の排出や筋肉運動をしつつ、食べ物や
胃腸の強化を図ることによって、内と外からケアを行うことが賢い方法と
言えます。