キツネノヤリタケ
4月末にキツネノワンとキツネノヤリタケの観察地へ行ってみました。
去年の水害で、かなりの被害がでた、と噂では聞いていましたが、
想像以上のダメージを受け、その傷跡が生々しく残っていました。
発生地の桑畑への橋が流されていて、観察地の桑畑は濁流で洗われ、
砂が積もり、壊滅的です。
桑の木は枯れるかも知れませんし、回復は無理なように思います。
この地の他に県内でキツネノワンの発生地は有りますが、
キツネノヤリタケの発生地を知りません。
非常に残念な事態となっていましたが、昨日偶然にも宍粟市山中の
小さく急な谷でキツネノヤリタケに出会えました。
発生場所の面積は僅か1㎡程で、細い山桑の木一本が急斜面に
有り、キツネノワンも共に発生していました。
この場所もいつか集中豪雨で崩れそうな感じですが、
新たな発生地が見つかり、本当に嬉しい日でした。
キツネノヤリタケ
タマノリイグチ
ただ一個体だけですが、やっと若いタマノリイグチに出会えました。
夏場に雨の多い今年だから出会えたのかも知れません。
初回は老菌すぎてはっきり同定出来ませんでした。
2度目は成菌でしたが、4個体いずれも孔口が虫食い状態でした。(姫路科学館に納めました)
そして今回の個体も孔口が虫の食害にあっています。
幼菌の成長初期段階から虫が来ているようです。
過去何度もこの場所へ通いましたが、出会うのが難しいはずです。
発生してから4~5日位で幼虫に食べられて消えてしまっているようです。
発生母体のツチグリもタマノリイグチが発生するまでは土を被っていて
比較的見つけ難いですし、
最初から露出しているツチグリにはあまり発生しないようですね。