『累 -かさね-』

2018/09/07

2019/04/24

監督　佐藤祐市
脚本　黒岩勉
原作　松浦だるま
音楽　菅野祐悟
主題歌 Black Bird/Aimer

出演　土屋太鳳、羽根京子、浅野忠信、檀れい、
横山裕、筒井真理子、生田智子、村井國夫

（あらすじ）

今は亡き伝説の女優・淵透世（檀）の娘・累（羽根）は、
天才的な演技力を持ちながら
醜い顔に苦しみ、劣等感を抱いてきた。

透世が累に遺した口紅には
キスした相手の顔を一定時間奪い取ることが出来る
不思議な力があった。

累の前に透世を知る謎の男・羽生田釿互（浅野）が現われ、
丹沢ニナ（土屋）が主演の舞台に招待される。
ニナには美貌があったが、演技力がなかった。

累は口紅の力を使ってニナの顔になり、
オーディションを受けさせられることになってしまう。

（感想）

人間が第三者に対して抱く印象の９割は
外見からによるもの、と聞いたことがあるので、
女の子で、顔面にあんな傷があったら
どれほどの心障になるか…なんてことを
真面目に考えながら見ていたが、
根本的にこれは昭和から脈々とある
ホラーと、女性向けコミックの
懐かしさすら感じる世界。
いつの世もこういう嗜好はあり続けるのだろう。

良い子すぎて嘘くささを覚える
土屋が目いっぱいのアバズレぶりを見せ、
羽根の演技は陰鬱さ満開で
どちらも見応えがあった。

中途半端な関りのままで消える役柄での
横山の起用は知名度のわりに勿体ない感じ。

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