顔なしインタビュー
顔がなければ本当かどうか
最近のテレビは事件などで顔を出さない人にインタビューするケースが多い。これでは、その映像が本物かテレビ局が作ったものか分からないではないか。
要らない談話で顔なしとは
顔を出さない理由はいろいろあるようだ。事件の加害者の関係者、被害者の親族などはSNSによるバッシングで2次被害を受ける可能性があるからだろう。でも、事件現場近くの人のインタビューで顔を出さないのはなぜか。中には「外へ出たら消防自動車がいっぱい来てた」なんていうバカな談話でも下半身だけで顔を見せない。こんな談話は元々要らない談話だ。それなのに顔も見せずに放映する側の気持ちが分からない。
顔なしではインチキと思われる
NHKの「あさイチ」では、食べ物やストレッチの効果を検証する番組が多い。ある朝、顔を出さない治験者がいた。何のためにこの人を放映しているのか。「ビフォー」「アフター」での違いを見せるのに、顔なしでどこのだれかも分からない人を出しても前述のようにテレビ局が作った人かもしれないではないと思われる。
あるいは出演する人が急に出られなくなり、テレビ局のスタッフを急遽出演させたので顔を出したくなかったのかもしれないが、そんな演出は辞めた方がいい。3人必要なのに2人じゃ格好つかないという理由かもしれないが、インチキ(と思われてしまう)より1人減ったっていいじゃないか。なぜ、顔を出さない治験者を出演させるのか。これではエクササイズの効果そのものがインチキとみられてしまいかねない。
葬儀
これもGDP か
死後も差別
きょう(8月21日)妻の知人の奥さんの葬儀に付き添いで参加した。斎場は「桐ケ谷」という東京では老舗の名門。有名人の葬儀がテレビなどで紹介されている。驚いたのは利用料金にすべてランクがあることだ。まず火葬部屋。知人の部屋は「特別殯館」。いかにも豪華だ。調べると、この部屋は16万円。このほかに特別室(12万3000円)、普通炉(9万円)と区民葬(59600円)があり、区民葬には39000円の公費助成がある。品川区民なら2万600円で火葬できることになる。休憩室は人数によって74800円から14300円まで、式場は28万6000円から4万4000円までで、骨壺も30万円から12430円まで。
私は嫌になった。死んでからまで差別を受けなければならないのか。貧乏人は貧乏人らしい葬儀を、金持ちは金持ちらしく金綺羅金の葬儀をするのか。死んだらみんな火葬されて墓に葬られるだけではないか。私はそれが嫌だから、地元5自治体共同で運営している斎場を利用している。ここは火葬も、控室もすべて同一規格で料金も同額。棺桶も骨壺も同一規格。なんかすっきりする。
香典返しに驚く
東京では最近、葬儀に続いて初七日の法要も行い、その後精進落としも済ましてしまう。香典返しは昔は49日以後に香典の額によって差別していたが、今は葬儀の帰りに同じ品物を出しておしまい。タイパ、コスパの点から合理化が進んでいる。昔は香典返しには残るものが多かったが、いらないものが多く、家には香典返しの山ができるからか、最近は食べてなくなるものになっている。帰ってから香典返しを開いたら、洋菓子の詰め合わせ。これに驚いた。
販売者は横浜の業者だが、製造業者はワッフル・ショコラが茨城県つくば市、ビスケットは横浜市戸塚区、バウムクーヘン・ショコラは愛知県豊橋市、紅茶は販売業者の神奈川県相模原市の工場。
製造業者が作ったものを詰め合わせて販売業者がピンハネし、さらに葬儀屋さんがピンハネしている。中間は何も生産していないが、これがすべて日本のGDPに計上されているわけだ。日本のGDPって砂上の楼閣なのか。
留守電
早口で聞き取れない
特殊詐欺に遭わないよう、固定電話はいつも留守電に設定してある。用があって話し出す人がいれば電話に出るし、こっちが不在でも用のある人は留守電に伝言を残してくれるから折り返し電話すればいい。妻も私も通院しているので、病院や薬局から伝言が入っていることがある。聞くと「※#と申しますが、*▲の件で~」と言っているが何回聞いても何を言っているのか理解できない。老齢のため難聴になっているせいもあるが、なぜ、相手に伝わるように話さないのだろう。
特に留守電は冒頭の部分が切れることがあって、伝言した相手が分からないことが多い。留守電に録音するときは「ピー」と鳴ってから一呼吸置き、ゆっくり「〇〇と申しますが」と言ってから、伝言もゆっくり、一言一言区切って話せばいいのに。伝言は言えばいいというもんではあるまい。話す方の要件がちゃんと相手に伝わらなければ意味がないだろう。
100匹超えた
平年に比べて早いものの
飼育しているアゲハチョウの羽化がきょう(7月⒖日)102匹になった。100匹超えは昨年は8月17日だったからほぼ1か月早く、5年平均では9日早い。ここ数年は毎年異常な記録が続いている。羽化が早まったり、遅くなったり。100匹を超えたのは17年の6月26日が一番早い。一番遅かったのは21年の9月25日。この年は例年より出足は早く6月20日は73匹だったのに、それから8月13日まで54日も空白がある異常さで年間118匹と最小記録。今年もこれに似ている。飼育箱には幼虫が25匹前後いるものの、このところ新しい卵は見つかっておらず、後が続かないかもしれない。
2004年から始めたアゲハ飼育は22年目。年間の羽化数は平均200匹を超えており、最多は18年の343匹。23年は314匹で5年ぶり300匹超えだったが、今年はどうなるだろう。
エレベーター
目の前で閉まる
エレベーターに乗ろうとしたら目の前でドアを閉められる経験が立て続けにあった。世の中、どうなってんだ。
85、6歳までは駅では階段を利用することが多かったが、脊柱管狭窄症と膝の痛みで階段の昇降がつらくなった88歳はエレベーターがあれば利用するようになった。そこで冒頭の経験。私などはエレベーターに乗る際は、後から乗る人がいるかどうか確かめてからドアを閉めるが、経験した2例では自分がエレベーターに乗ると、後ろを見ずにドアを閉めてしまう。私は置いてけぼりだ。2例ともアラサーかアラフォーの女性だった。スマホを見ていて乗るとすぐに閉めた人、もう一人はスマホを見ているわけでもないのに、前向きに乗ったら後ろは振り向かず、そのままドアを閉めてしまった。
日本の若者は席を譲らない
電車に乗っても席を譲ってくれるのはたいてい白人が多い。日本人の若者は老人や障碍者に席を譲るマナーを知らないようだ。優先席に座っている若者は白髪の老人が前に立っても見上げるだけで、そのまま。中には隣に荷物を置いて二人分の座席を確保している人もいる。男は荷物を膝に移して席を開けてくれるが、女は平気な人が多い。なぜだろう。
日本語のごまかし
「防災」ってできるの
トカラ列島で連日地震が続発し、悪石島や小宝島の島民は島外避難をしなければならなくなった。一日に何回も地震があるので気が気でなく、寝ることもままならならないので疲労が蓄積して気の毒だ。こうした天災が起きると、防災研究家がコメントしたり、防災グッズが売れたりする。でも、火事のような人災ならいざ知らず、地震や台風・風水害などの天災って「防災」できるの。防波堤を築いたり、避難所を設置したり、防災用具を準備したりしても、天災は人間の力ではいかんともしがたい。人間がやれることはせいぜい「減災」にしか過ぎない。それを「防災」って言ってごまかしていると、何となく安心できるということか。
「防犯」カメラのインチキ
これと似たものに、「防犯カメラ」がある。ロボットカメラが犯人を追い詰めて犯行を思いとどまらせるケースは別にして、カメラを設置しても犯罪を防止することはできない。犯行した後に検証して犯人を割り出すのに役立つだけだから、実は「監視カメラ」である。「監視」カメラというと響きが悪いので「防犯カメラ」と言ってゴマ化しているのだろう。日本人はこうしたゴマ化した言葉が好きなようだ。これでは物事を根本から改善できない。言葉をゴマかざす実態を表す言葉遣いをしたい。
イラン核攻撃のトランプ発言
アメリカは日本を守るか
米軍によるイランの核施設攻撃についてトランプ米大統領が6月25日、「戦争を終結させた」と述べ、「広島や長崎の例は使いたくないが、本質的には同じことだ」と言ったことが波紋を呼んでいる。被爆地では「許せない発言」だと怒りの声が上がっている。アメリカでは「広島、長崎への原爆投下が戦争を終わらせるためのベターな手段だった」との認識が多くのに共有されている。今回のトランプ発言もその延長線上のことと思えば、さもありなんということになる。
日米は太平洋戦争で激しく憎みあって戦っていたことは、このブログ(6.22)で指摘しているが、そのにっくき敵対国に日本の安全保障を委ねているのが実情で、日本人はなんてお人好しな人たちなのだろうか。先の戦争でアメリカは広島、長崎への原爆投下を含め日本の主要都市をほとんど壊滅状態にし、原爆被害者21万人を含め41万人もの民間人を虐殺した。これは非戦闘員を殺してはいけないという国際法違反だが、敗戦国日本はそれを不問に付した上、1951年に締結した対日講和条約を締結した1951年9月8日と同じ日に日米安全保障条約を締結して、「鬼畜米英」と言っていた米国に日本の安全保障を委ねた。これによって、日本人はいざというときにはアメリカが守ってくれると信じ込まされてきた。しかし、いざという時、アメリカは守ってくれるのだろうか。
米軍出動には米議会の承認が必須
安保条約第5条には「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する」となっている。素直に読むとアメリカが日本を守ってくれるという期待がわくかもしれないが、「守らなければならない」とはどこにも書いてない。 しかも、条文には「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における」とあるから、日本の施政権下になかった場合、例えば、北方領土や竹島には米軍は出動しない。尖閣諸島ももし中国に占領されたら、「日本の施政権下」を離れるから米軍は出動できない。
その上、そのあとの条文には「自国の憲法上の規定及び手続に従つて」とある。米軍が出動するには米議会の承認が必要で、ウクライナの例を見ても米軍が出動してくれるというのはかなりお人好しの解釈だ。日本の施政権下で事が起きたときは、当然当事国が対応し、その上で手に負えなくなった時はアメリカ議会承認を得たうえでないと米軍出動はない。
「台湾有事」は絵空事
「台湾有事は日本有事」なんてバカなことが喧伝されているが、このブログで何度も指摘しているように台湾領有は中国の内政問題で、他国が手出しない限り「有事」にはならない。台湾は「中華民国」を自称しており、「中国は1つ」と言っている。「中華人民共和国」である本土の政権も「中国は1つ」と言っているから、他国が干渉する必要がない。なぜ、「有事」に仕立てようとするのか。
日本には米軍が駐留しているから中国から攻撃されるという。米基地が攻撃されれば日本は巻き込まれ「日本有事」になる。だが、米軍が手出ししなければ攻撃されない。「日本有事」は絵空事に過ぎない。トランプさんが日本に対し防衛費をGDP比5%にしろと要求してくる根拠はその辺にある。日本の軍備を増強させて台湾有事に備えさせいたのだろう。そして日本にアメリカの軍備品を多量に買わせトランプさんの支持基盤であるアメリカの軍需産業にも貢献できるからだ。なぜ、こんな単純なことを日本国民は理解できないのか。
トランプと安倍晋三
戦争することが「平和」
トランプ米大統領は6月21日夜(日本時間22日午前)、イランのフォルドゥ、ナタンツ、イスファハンの3つの核施設に対して攻撃を行ったと発表した。中でも、山岳地帯の地下深くに核施設があるとされるフォルドゥについては「火薬を満載した爆弾が投下された」とした。地中まで約60㍍貫通してから爆発するように設計されたバンカーバスター14発を投下したという。バンカーバスターは全長約6㍍、重さ約13㌧と巨大で、米軍のB2ステルス戦略爆撃機だけが運搬できるとされる。フォルドゥのウラン濃縮施設は地下80~90㍍にあると言われるので、一発では到達できず、何発も投下したのではないかと推測される。
トランプさんは核施設攻撃に関し「今こそ和平を果たさなければならない」と演説した。しかし、もしかすると、これでアメリカ本土がイランによって攻撃され戦争が始まるかも知れない。あるいは世界の石油ルートの生命線とも言われるホルムズ海峡をイランが封鎖する危機を招くかもしれない。
戦争することが「平和」という言い分は、今は亡き日本の指導者も言っていた。2014年7月、「集団的自衛権を行使できるよう」憲法第9条の解釈を変更した時、「アメリカがやられたら、やった相手を同盟国の日本が攻撃できる」積極的平和主義だと説明した。こういうのは普通「積極的戦争主義」というのだか、威大な指導者は戦争することを「平和」と言うのだと理解した。
防衛費って
米国の侵略に備える費用
こんなに笑えることはない。米国防総省のパーネル報道官が6月21日、日本を含むアジアの同盟国が防衛費を国内総生産(GDP)比で5%に引き上げるべきだとの認識を示した。トランプさんは日本とアメリカが憎しみあって戦っていたことを忘れたのだろうか。大日本帝国の軍隊がアジアに進出しアメリカの権益を侵すのを恐れ、経済封鎖で日本を追い込んで戦端を開かせた。徹底的にやっつけた後は日本の軍隊が再び立ち上がれないように、陸海空その他の戦力を持たせず交戦権を放棄させた憲法(9条)を押し付けたのを忘れたのだろうか。日本人がいつまでも唯々諾々と従っているとでも思っているのだろうか。
国防費が3割に
トランプさんは同盟国がアメリカにおんぶしてきた防衛費の増額を同盟各国に要求。北大西洋条約機構(NATO)ではGDP比5%への引き上げの議論が進んでいるので、アジアでも「5%」にしろという。2025年度の日本の防衛費は8兆7000億円。22年度のGDP比約1・8%になっており、27年度に2%まで増額することを目指している。5%にすると30兆円を超え、国家予算の3割にもなるべらぼうなる要求だ。国民が納得するだろうか。
いつ牙を剥くか
防衛費というのは自国が他国から侵されないために使う費用だ。かつて日独伊の枢軸国と英米仏ソ中の連合国が対戦していた。第2次大戦後は英米仏と仇敵だった日独伊が連携して、かつて英米仏との同盟国だった中ロと北朝鮮を仮想敵国として防衛力を強化しているが、昨日の友は今日の敵。いつどうなるか分からない。独ソ不可侵条約も日ソ不可侵条約も無視されて戦闘に入った。アメリカが中ロと手を結んで日本を攻めてきたら、トランプさんが増額を要求している日本の軍事費がアメリカに対して牙を剥くことになる。
安全保障の究極は戦力を増強することではない。戦争をしないことだ。世界の指導者はなぜそんな根本的なことを忘れているのだろう。戦力を増強することに精力を注ぐより、戦争しないため仮想敵国と仲良くすることをなぜ考えないのか。その方がずっとお安くつくのに。そうすると、アメリカの軍需産業が持たないからだろう。軍需産業の支援を受けているから政治家としてはそうせざるを得ないかもしれない。
都議選
「書記局長がいらっしゃいます」
6月22日投開票の東京都議選の候補者陣営の電話攻勢が真っ盛り。最近の知らない電話番号はほとんど都議選の宣伝。きょう留守番電話に、ある政党の候補者の宣伝があった。その中で「あす、〇〇駅前にK 書記局長がいらっしゃいますので、ぜひお聞きに来てください」とあった。こいつ何を言ってやがんだ。自分の党のお偉いさんかしんないが、誰に対して「いらっしゃいます」と言ってんだ。国民に対して「書記局長がいらっしゃいます」と言わせているんだから、書記局長の方が国民より偉いと思ってるんだろう。誰がこんな奴がエラい党の候補者に投票するか。
この例のように、外部に対し内部のエラいさんに敬語を使うヤツがいる。社内で「ただいま社長がいらっしゃいます」と言っているのが、外部に対しても言ってしまうのか。普通は内部の偉い人でも外部に対しては「ただいま、社長の△△が参ります」と呼び捨てするのが礼儀だ。何年か前に内閣の広報官になったヤツが「ただいま総理がお見えになります」と言いやがった。誰かに注意されたのだろう、次回から「総理が参ります」と言っていた。当たり前だ。お前には上司か知らないが、総理より国民の方が偉いんだ。