こんにちは。
松花堂研究所です
10月17日(土)、定例講座を開催しました。
前半は昭乗さんの書状を2通よみました。
ともに「瀧本坊」の署名のある書状でした。
昭乗さんは、寛永4年に瀧本坊を継ぎ、寛永14年には坊を後嗣の乗淳に譲っています。
そんなことから、「瀧本坊」の署名はこの約10年間のものと考えられます。
10年といいますと、短いようでありながら、長いようでもあります。
今回よみました書状は、時期を特定するには、手掛かりの少ないものでした。
しかし、2通とも、「体調を崩しながらも、快方に向かっています」という内容をもつもので、書面を目で追うと、
「昭乗さん、なんだか元気そう」
と思えるようで、なんだかほっとしました。
後半は、信海さんの「狂歌巻」をよみ進めました。
今回は、研究生のTさんと私が担当しました。
Tさんは、いろいろと資料の準備も万全で、歌の解釈もわかりやすくご説明いただきました。
ありがとうございました。
たった三十一文字ですが、その中に作者の気持ちが込められています。
ですので、ひとつの語句、一文字にさえ、重みがあって奥深いのです。
来回もよろしくお願いいたします