Happy birthday.

ありがとう。


大好きな人が


大好きな人がいました。



僕を君の王子様にして



言いました。



17歳の少女は


ずっと夢見てた


お姫様になりました。




毎日が


キラキラしていました



それはそれは


素敵な日々でした。



ある日


王子様が悪い魔女に


魔法をかけられていたことを知りました。



魔法が解けて


少年だった王子は


王様になりました。



でも、


少年じゃなくても


変わらず好きでした。



王子様は


人気者でした。



他のお姫様も


とても大切にしていました



それが嫌でした。



王子様を


自分のものにしたいと


いつも考えていました





しかし


王子様は


夜の挨拶を最後に



姿を消しました。




愛してる



その言葉だけを頼りに


お姫様は


暗い森を彷徨い歩きました



3日、5日、一週間・・・



どこまで行っても


王子様に会うことはできませんでした



でも


ボロボロになってもなお


探し続けました



名前を叫び


王子様との思い出をめぐらせ




「・・・王子様・・?」


キラキラとした光の中で


いとおしげにお姫様を見つめ


手を差し出す王子様



お姫様の目の前に


笑顔の王子様が見えました。



「やっと会えた・・・」



お姫様は夢中で


王子様に抱きつこうとしました





王子様は目の前で消えてしまいました。