皆さんは、介護施設をどのように考えていますか?

日本でもスウェーデンでも同じなのは、

出来れば入りたくない!だと思います^^;

 

 

スウェーデンでは、一人暮らしをしている高齢者が多いです。

少しでも健康状態が落ち介護が必要になると、一人暮らしが難しくなります。

ホームヘルパーもありますが、24時間介護士が駆けつけられる距離にいるわけではないので、

介護度が上がったり、見守りがいつも以上に必要になると、施設に入所する形になることが多いです。

 

スウェーデンの施設では、入所時に出来るだけ本人の生活スタイルの希望を聞き、

その希望に添えるように、全ての職種が協力して利用者を支援します。

例えば、家では車椅子に座っていた人が、歩きたいと言えば、

起立→移乗→歩行の順に訓練をして、本人の健康状態が許す限り希望が叶うよう努力します。

 

家で一人暮らしをしていた人たちが、転倒を繰り返して発見が遅くなるという理由で入所してきたり、

軽度認知症の為、警察や近所に迷惑がかかり入所してくるなどの場合は、

施設に入所して劇的に利用者の状態が良くなることがあります。

家では一人だったので、家族が訪問するまでは何もせず、ただ待っていて、

家族に言われても自分から何もしようとしなかった利用者が

施設に入所して、自分で身の回りのことを行い、歩行も安定して家族を驚かせることは良くあります。

 

入所してくる利用者の中には死期が近い人もたくさんいます。

ただ、その利用者たちの家族も、手厚い介護支援の中で本人が満足しているのを見て、

「もっと早く入所させれば良かった」と言う家族もいます。

 

 

利用者自身の性格もあるので、全ての利用者にとって施設入所が良いものにはなりませんが、

施設での24時間受けられる介護と、介護士やその他の利用者とのふれあいが、

生活の質の向上に役に立つ場合もあります^^