先日臨時職員と一緒に仕事をしていたら、
「ミナはどうして介護の仕事してるの?他にももっと給料の良い仕事いっぱいあるのに。
介護士は給料低いし、ステータスも低い誰もやりたがらない仕事だよ。今からでも遅くないよ~。他の教育受けて、もっと給料の良い仕事にうつればいいのに。」
と、ご丁寧に介護士の給料の悪さと、ステータスの悪さを教えていただき、そしてさらには、
介護士には将来性が無いから、方向性を変えた方が良いという助言までいただきました^^;
介護士の給料の低さとステータスの低さは否定しません。
そして、介護士として長く働いたからと言って、社会的キャリアが上がっていくわけでもありません。
臨時職員の言った発言は、お金を稼いで生活していく為に働くという目線で見たら正論だと思います。
いっぱいお金を稼いで贅沢な生活をしたいのであれば、給料の良い仕事なんていくらでもありますから。
じゃあ、なんで自分は給料が低くても、社会的ステータスが低くても、
介護の仕事を辞めずに続けているかと言われると、そこはやはり、
自分の仕事に誇りを持っているから。
高齢者介護は誰でも出来る仕事と思われている部分もありますが、
実際、誰でも出来る仕事ではありません。
ベッドメイキングや掃除は確かに誰でも出来るかもしれません。
ただ、排泄介助や食事介助、入浴介助、着脱介助、移乗介助などを含む直接介助は、
正直、誰でも出来るというわけではないと思います。
そして、利用者との信頼関係作りや、利用者の人生を理解して、
亡くなるまで生活を支えるというのは、簡単に出来ることではありません。
介護は誰にでも出来る仕事ではないからこそ、介護職という仕事に誇りを持っています。
ステータスが低い、給料が低いと言われても、もし私たち介護職が全員いなくなったら、
昔の様に、看護師が今私たち介護士がしている仕事をしながら看護の仕事をこなすか、
家族が仕事をせず、24時間介護をするかになります。
今、社会的地位のある人達は、自分の両親やパートナーの介護の為に、
その仕事を投げ出して、介護をしなくてはいけなくなります。
そんなわけで、私たち介護職の存在は、社会全体にとって、必要不可欠で大切な存在だと思っています。
利用者との関わりの中で介護が楽しいと感じられることも、介護士を続ける大きな理由ではありますが、
やっぱり介護の仕事を続ける一番の理由は、介護士としての自分に誇りを持っているからですかね。
私たち介護職が国民の生活を支える基盤になっていると思っているので、
介護という仕事に就いていることは誇らしく素晴らしいものだと思っています