父が亡くなりました。

亡くなってから、1ヶ月ほどたちました。

背部痛に気づいてから9ヶ月の短さでした。

入院し、家に帰り、ゆくゆくはホスピスを考えていた矢先の急変でした。


父は強かった。

最期まで一言も弱音を聞かなかった。

父は自分の中で大きく、強いまま逝きました。

父の愛した、家族、兄弟が見守る中旅立った父。


自分は最期、心拍が弱り停止するまで、父の手を握り、「お父さん今までありがとう」と言い続けました。

父の手を握るのは結婚式でバージンロードを歩いて以来でした。

意識のあるうちには言えなかったけど、最期まで聴覚は残ると言われているので、聞こえていたら良いなと思います。


父は最期まで、仕事を続け、教員としての生涯を閉じました。

結果、前期の授業を何とかやり遂げ夏休み中になくなりました。

(もちろん学校の関係者の方々には大変ご迷惑をおかけしていると思います。)

ドクターは仕事を続けるのは無理だと言いました。

しかし、父は教員であることを誇りに思っていましたし、それを捨てて生きる意味は無かったのではないかと、続けて、教員として生涯を終えられたことは父にとっては良かったと思います。


ドクターは最後に病院を後にするときに「勉強になりました」と言ったそうです。

彼には、今後家族、本人の病気と共に生きる生き方についてまで考えることのできるドクターになって欲しいと思います。


父の携帯電話の画像を初めて見ました。

2枚だけ画像がありました。

結婚式のときの父と母と私の3人の写真と、バージンロードを父と歩く姿でした。


お父さん、バージンロードを歩いたことがそんなにうれしかったなんて一言も言ってなかったのに。。。


思いはたくさんありますが、今は悲しくて、まだ思い出を振り返ることはまだできません。

もう少し、時がたったら、娘がいつまでも父を忘れないように、たくさん写真を家に飾りたいと思います。