クライマックス・シリーズの進出を決め
日本一にはまだ望みを残している中日。
しかし落合監督はこれを“付録”と言い
あくまでも球団初の連覇を目標としてきました。


下馬評では圧倒的に中日が有利でしたが
蓋を開けてみれば、巨人が優勝
果たして何が?今季の中日を振り返ります。
今回は投手陣を中心に、考えていきましょう。


エース川上、ベテラン山本昌不調・・・
エース川上は、後半戦でやや巻き返したが
前半戦の不調が痛かった。


甘く入った変化球を狙い打たれるケースが目立ち
特に球威の衰え始める6、7回に
打ち込まれる場面が多かった。

打線の援護に恵まれなかったというのもあるが
昨年のような躍動感溢れる川上本来の
投球があまり見れなかったのは残念。


そして深刻だったのが山本昌だった。
今シーズンは200勝まであと9勝
そこからスタートしたが、5月に2勝目を挙げた後
全く勝てなくなってしまった
1、2軍を往復する前半戦だった。


後半戦の8月辺りからローテーションの一角に入り
首脳陣は山本昌チャンスを与え続けてきた。
しかし試合の序盤に打ち込まれ
味方が得点した後の失点という、やってはいけない展開。


そして9月24日から東京ドームで巨人3連戦があった。
僅かな望みをかけて挑んだ試合。
24日の初戦は中日らしい野球で快勝。
翌日も勝たなければいけない、先発は山本昌だった。


しかし自身の一塁悪送球(失策)で1点を失うと
阿部の3点HRで沈んだ。
この試合5失点KO
試合後、落合監督は突き放すように言った。
山本昌?もう今年はないよ。
結局1年間、立ち直れなかったな。
まるで今季を象徴した試合内容。
この屈辱を跳ね返して、来季復活するか?


中継ぎ陣の誤算・・・
守護神は岩瀬が固定されているものの
そこまでどうつなぐかが、今季はとくに苦労した。
特に先行逃げ切りのパターンを得意とする中日では
中継ぎ陣の重要性は高い


普通なら岡本平井の両右腕だが
後半戦は2人とも調子を落とした

リードをしていても、安心して観ていられない。
四球から崩れるパターンが多く
その後は本塁打を打たれるという、
やってはいけないパターンを何度観てきたか。


左腕の高橋速球が魅力的だが
投げてみないと、その日の調子が分からない。
安定感をつけたいところだ。
石井鈴木など若手にももっと頑張ってほしい。


クライマックス・シリーズに向けて
投手陣の整備は必要不可欠。
なんとか中日らしい接戦に持ち込んで
らしく勝ちたいところです。


それでは、また♪