本日明け方、激しい雨の音と共に、


トイレの戸がバタン。。。入口にある電気のスイッチをパチン・パチン。。。。そして、ズリッ、ズリッ。(廊下を歩く父の足音)


この音の繰り返しで、目が覚めた!




何してるんだ~?

いつもとは、一音違っているな~。

スイッチパチンパチンの連続音は、いままでにない。



様子を見に行くと・・・・・・・


トイレの戸の前で

「何してるの?」私。



「上に行くんだ。」父。



「・・・・・・トイレに入るんじゃないの?」私。



「下に行きたいんだ。」父。


そして、スイッチをパチンパチン。

ここはマンション、上にも下にも部屋はないのよ~~ぉ。



どうやら、エレベーターに乗ろうとしてるのか~~~?!




戸は、エレベーターの扉で、ちょうど入口脇にあるスイッチが、エレベーター脇についている上下の呼びだしスイッチかぁ(笑)



うう~ん。なるほどね~。

でも、ここはマンション上にも下にも部屋はないのよ~~ぉ。



玄関からは、出られないように徘徊防止鍵がかかっているし、エレベーターでも乗って、脱出したかったのかな。



子供のころに、エレベーターガールごっこをしたけどな~。

でも、そんときは押入れを扉に見立てて、「上にまいりま~す。」なんてしてたな。

父と一緒ごっこ遊びをしたことは、記憶にないけどね・・・・・。




「そこはトイレだよ。外は雨だし、ここにいた方が安全だよ。」私。


そして、自分の部屋に戻ろうとすると、


「どこに行くんだ?」父。


私の後をついてきた、しばらく私の部屋で一休みしたのでした。




その後、私も寝てしまった。



起きた時には、父は自分のベットに寝ている。



不思議と、最後には自分のベットにいるのよね~~。















 最近はとうとう、寝る時にオムツを使用し始めた父。


夜中にトイレの場所がわからなくなるのか、数日お漏らしをしてしまったから・・・。


雨続きで洗濯が大変~とぼやく母。


なので、オムツにトライ。


嫌がるかな~?と思いきや、すんなり抵抗なく履いてくれた。


それからは、ベットを汚さなくなった。


昨日は、病院に行った父。


滞在が長時間になった為か、帰りにはオソソとしてしまったそう。


ぼやく母に、


「長時間の外出には、はやりオムツをしていけば?」と提案すると、


「昼間からオムツは可哀想じゃない。」と・・・・・・。


そうか~。


可哀想か~。


オムツをするのと、オソソをさせてしまうのとどちらが父の自尊心を傷つけるのだろうかな~?



だが、母の志向がわかった気がする。


なんだかんだ言っても、ズ~と父と一緒にいるつもりなのだろう。

在宅介護かな。。。。。


デイサービスも、ショートステイもいまだ利用せずにいるのは・・・・・。

そうなんだね。きっと。





認知症の方が、ご飯を食べたのに「食べてない」と言うことは、よく耳にするし参考本にも書いてある。


本当に、そうなんですね~。


父もよく言うようになっている。だが、そのタイミングになるきっかけというのもあるのかな。


私が通常帰って晩御飯を食べるのが、9時~10時の間。

その時に父が起きていると、私が食べている横で、

「まだ、ごはん食べてない!」と始まってしまうのだ。



「食べたでしょ!」といっても通じない。


何度も何度も言ってくる。あまりに「食べたでしょ!」と強要すると、しまいには怒りだす。


こちらとしては、食べ過ぎを心配するのだが・・・・。




昨晩もそのケースが続き、一緒に食べることにした。

すると、父はご飯を2杯も食べてしまった。それでも、まだ食べたいと要求。


私はサッサと食べて、片づけに入った。



お膳に何もないのを見ると、気持ちも落ち着いたのか言わなくなった。



こんなに食べる父なのだが、この1年で、だいぶ痩せてしまっているな~。


満腹を感じるのも、脳なんですよね。










父の手・足爪を切るのは私の役目。


フットケアを仕事にしているので、足の状態を見るのは楽しみのひとつである。



切られている間、父はボヤ~としてるので少し刺激を与えようと足の爪を切りながら、ちょうど切っていたこゆびをグルグル動かしながら、


「私が触っているこのゆびは、何ゆびだ?」と質問してみた。すると、


「こゆび」父。


「当たっり~!!すごいね~よく解るね」


「じゃあ次ね。これは?」と、今度はおやゆびをグルグル。


「おやゆび」


「またまた正解!!」


父、ニヤッとした。


こゆびとおやゆびは、わかりやすいしね。と思いながら、次に、中ゆびをグルグル。


「じゃあこれは?」さて、わかるなかな~~?



「・・・・・・・」父。

無言、やはりわかりにくいかな~。強めにグルグル。さて、




「痛いよ!俺のゆびだ!!」


ごもっとも!!私は大爆笑。


そうです!名称はわからなくても、あなたのゆびですね。











 最近父は、9時頃に就寝すると、夜な夜な目が覚める。

自分で、パジャマから服に着替えてしまい、家中をウロウロ。


朝と夜の区別がつかないようだ。


今朝、私の部屋を訪問時

「メリーは来てないか?」と・・・・


メリーとは、2年前まで可愛がっていた愛犬なのだ。

メリーは、人間の寝床で寝る犬で、各部屋を渡り歩いて寝る癖があった。


通常は父と一緒に寝るのだが、暫くすると部屋を転々とする。

それを父は、思い出したのだ。


最近はメリーの話をしても、覚えていないといっていた父。


急に思い出すんだな~。


なんでもいい。思い出すということは・・・・。


でも、朝食の時には、すっかり忘れているのよね~。