ご無沙汰。 ~イタリア野球 Part1~
昨年から滞っていたブログですがようやく更新します。
久々の更新で何を書けばいいのかわからないので、
ネタがつきるまで大学を卒業してからの海外放浪記のお話しをしたいと思います。
まずは今年友人のGG佐藤がイタリアへ渡ったこともあるので、イタリア野球について少し語ってみたいと思います。これを通じて少しでもイタリア野球に興味を持ってくれればと思います。
自分がイタリアへ渡ったのは2003年シーズン。チームはサンマリノでした。
F1でサンマリノグランプリと言えば耳にした人も多いと思います。あのレースは実際にはサンマリノ国内で行われていないんですがね・・・
1994年にアイルトン・セナがクラッシュ事故を起こして死亡したあのサンマリノです。
イタリア国内にあるサンマリノ共和国は世界最古の共和国で世界で5番目に小さい国です。
そこになんと野球のプロチームがあるのです。
イタリアと言えばサッカーやバレーが有名ですが、意外にイタリアの野球は歴史もあって盛んなんですよね。
大学の先輩のツテがあって、その方の推薦だけで入団が決まりました。
(今回のGG佐藤と同じケースです。)
契約に至るまでいろいろあったんですが、それを書くと日が暮れてしまうので省きます。
イタリア野球は外国人枠・チーム数など毎年のようにルールが変わるので、私がいた2003年当時のお話しをしていきます。
まず当時のイタリア野球はトップリーグがセリエA1、その下にはセリエA2、B、C1、C2とありました。A1には10球団あり、最下位チームと9位チームがA2に降格するシステムでした。
試合は金曜夜に1試合、土曜日にダブルヘッターで、全10チームのホーム&アウェイで3試合づつを行い、年間52試合。上位4チームがプレーオフに進出し、年間チャンピョンを争います。
外国人枠は登録が3名までで、ドミニカ人・ベネズエラ人などラテン系の選手が多く、元メジャーリーガーや日本のプロ野球で活躍した選手もいて、レベルはかなり高いです。
そしてイタリア野球特有のルールがあり、面白いのが金曜日の試合にしか外国人ピッチャーが投げられません。これはイタリア人選手が育たない理由から作られています。
やはりイタリア人選手と外国人選手を比べたら、日本で言うプロ野球選手と高校生くらいレベルが違いますからね。なので、イタリア人選手育成の意味合いもあり土曜日のダブルヘッターはイタリア人ピッチャーが投げます。金曜日の試合は外国人が投げるので、だいたい接戦になり緊迫したいい試合になりますが、土曜日の試合はイタリア人ピッチャーが投げ合うので乱打線になります。
打者からすると土曜日の2試合が成績の稼ぎ時となります。
MLBでもNPBでも同じことが言えるのですが、お金がある球団がいい選手を獲得できて強いチームを作れます。イタリアではもろにこの結果が出ます。
イタリア系アメリカ人をオリウンドと呼ぶのですが、このオリウンドは外国人扱いにならない為、資金力のあるチームは、米マイナーや米独立で解雇になったイタリア系アメリカ人をごっそり獲得します。イタリア語も全く話せない選手なんですがイタリア人扱いで試合に出れるので、土曜日でも投げることができます。
つまり、こういった仕組みです。
資金力のあるチーム → オリウンドを獲得 → 確実に土曜日2試合を勝つ
チームによっては、オリウンドも含めるとほとんどが外国人選手なので、そりゃ強いわな・・・となります。
先週開幕したボローニャvsパルマの第3試合目の結果(20対2)を見てもわかります。おそらくパルマは最後ピッチャーがいなくなってゲームを捨てたのでしょう。これがイタリア野球なんです。
長くなりましたので、続きは次回へ・・・・
久々の更新で何を書けばいいのかわからないので、
ネタがつきるまで大学を卒業してからの海外放浪記のお話しをしたいと思います。
まずは今年友人のGG佐藤がイタリアへ渡ったこともあるので、イタリア野球について少し語ってみたいと思います。これを通じて少しでもイタリア野球に興味を持ってくれればと思います。
自分がイタリアへ渡ったのは2003年シーズン。チームはサンマリノでした。
F1でサンマリノグランプリと言えば耳にした人も多いと思います。あのレースは実際にはサンマリノ国内で行われていないんですがね・・・
1994年にアイルトン・セナがクラッシュ事故を起こして死亡したあのサンマリノです。
イタリア国内にあるサンマリノ共和国は世界最古の共和国で世界で5番目に小さい国です。
そこになんと野球のプロチームがあるのです。
イタリアと言えばサッカーやバレーが有名ですが、意外にイタリアの野球は歴史もあって盛んなんですよね。
大学の先輩のツテがあって、その方の推薦だけで入団が決まりました。
(今回のGG佐藤と同じケースです。)
契約に至るまでいろいろあったんですが、それを書くと日が暮れてしまうので省きます。
イタリア野球は外国人枠・チーム数など毎年のようにルールが変わるので、私がいた2003年当時のお話しをしていきます。
まず当時のイタリア野球はトップリーグがセリエA1、その下にはセリエA2、B、C1、C2とありました。A1には10球団あり、最下位チームと9位チームがA2に降格するシステムでした。
試合は金曜夜に1試合、土曜日にダブルヘッターで、全10チームのホーム&アウェイで3試合づつを行い、年間52試合。上位4チームがプレーオフに進出し、年間チャンピョンを争います。
外国人枠は登録が3名までで、ドミニカ人・ベネズエラ人などラテン系の選手が多く、元メジャーリーガーや日本のプロ野球で活躍した選手もいて、レベルはかなり高いです。
そしてイタリア野球特有のルールがあり、面白いのが金曜日の試合にしか外国人ピッチャーが投げられません。これはイタリア人選手が育たない理由から作られています。
やはりイタリア人選手と外国人選手を比べたら、日本で言うプロ野球選手と高校生くらいレベルが違いますからね。なので、イタリア人選手育成の意味合いもあり土曜日のダブルヘッターはイタリア人ピッチャーが投げます。金曜日の試合は外国人が投げるので、だいたい接戦になり緊迫したいい試合になりますが、土曜日の試合はイタリア人ピッチャーが投げ合うので乱打線になります。
打者からすると土曜日の2試合が成績の稼ぎ時となります。
MLBでもNPBでも同じことが言えるのですが、お金がある球団がいい選手を獲得できて強いチームを作れます。イタリアではもろにこの結果が出ます。
イタリア系アメリカ人をオリウンドと呼ぶのですが、このオリウンドは外国人扱いにならない為、資金力のあるチームは、米マイナーや米独立で解雇になったイタリア系アメリカ人をごっそり獲得します。イタリア語も全く話せない選手なんですがイタリア人扱いで試合に出れるので、土曜日でも投げることができます。
つまり、こういった仕組みです。
資金力のあるチーム → オリウンドを獲得 → 確実に土曜日2試合を勝つ
チームによっては、オリウンドも含めるとほとんどが外国人選手なので、そりゃ強いわな・・・となります。
先週開幕したボローニャvsパルマの第3試合目の結果(20対2)を見てもわかります。おそらくパルマは最後ピッチャーがいなくなってゲームを捨てたのでしょう。これがイタリア野球なんです。
長くなりましたので、続きは次回へ・・・・