それさえもただの日常 -3ページ目

 知っている人にとっては常識だけど、知らない人には「へぇ~」というお話。トリビアじゃないっすよ。


 少年マンガ雑誌は『週刊少年ジャンプ』(以下ジャンプ)、『週刊少年マガジン』(以下マガジン)、『週刊少年サンデー』(以下サンデー)、『週刊少年チャンピオン』(以下チャンピオン)が「四大誌」と呼ばれています。それぞれジャンプは集英社、マガジンは講談社、サンデーは小学館、チャンピオンは秋田書店と四つに出版社が分かれているのはみなさんご存じの通り。しかし、実はそうじゃないっていうのが今回のお話。


 まず大手出版社には『音羽系』と『一橋系』の二種類があります。『音羽系』とは講談社を中心に構成されたグループで、『一橋系』とは小学館を中心としたグループ。それぞれ本来は一つの会社だったのですが、さまざまな事情があって分裂し現在に至ります。


 で、ここからが本題。ジャンプを発行している集英社は小学館から分かれて生まれた会社です。つまりジャンプとサンデーは出版社が違うものの『一橋系』という同じグループに属します。ちなみに少女マンガ雑誌『花とゆめ』を発行している白泉社は、集英社から枝分かれした会社なので同じく『一橋系』になります。


 対する『音羽系』は講談社と光文社、日刊ゲンダイなどが主体。出版社ではないですがキングレコードも『音羽系』です。ですから『のだめカンタービレ』から生まれたCD『千秋真一 指揮/R☆Sオーケストラ ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68』は、講談社と同じグループであるキングレコード発売になります。


 じゃあチャンピオンを発行している秋田書店はどのグループになるのかというと、60年代に『サンデー・コミックシリーズ』を発売していたせいか『一橋系』と間違われるようですが、れっきとした独立出版社。『一橋系』と仲が良いのは事実ですけどね。


 今年の1月、ジャンプ連載中の『BLEACH』が小学館漫画賞を受賞しました。小学館と言えばサンデーなのになぜ??という反応があちこちで見られましたが、小学館と集英社は同じ『一橋系』ですから受賞はそれほど意外なことではありません。もちろんかなり異例のことですが、まぁこんなこともあるだろうって感じです。


 また、マンガ雑誌では先述した四誌の攻防がよく取り上げられますが、チャンピオンを発行している秋田書店にとってライバルは小学館や集英社、講談社ではなく、実は同じ独立系でマンガ雑誌を発行している双葉社(『漫画アクション』など)や芳文社(『週刊漫画TIMES』)のほうが気になったりならなかったり・・・。


 まぁ出版社やグループがどこだろうが私たち読者には関係のない話ですが、小学館プロダクションが『おはスタ』(テレビ東京)を制作しているから番組内で放送されるアニメは『一橋系』が多いとか、知っているといろんな見方が生まれるのも事実。秋の夜長にあれこれと推測するのも楽しいかもしれませんね。

 タイガースが乗っ取られるよう。


 てな感じでちょっとした騒ぎになってる今日この頃。欽ちゃん村上ファンドがタイガースの株を38%も取得したとかしないとか。優勝してご祝儀相場にしては株価が上がりすぎてるなあと思ってたら、実は欽ちゃん村上さんが買い占めてました。あらら。


 乗っ取るのか、それともタダの株主なのか!・・・って、38%も買い占めてる時点で明らかに別の目的があるじゃねえかって話。公開している株なんだから買い占めもしかたないっすね。


 もしかして「村上タイガース」になるのどうなのそんなのやだよ、って声も聞かれますが、ファンド会社は最終的に株を転売して儲けるのが仕事。さあどこに転売するのか、それとも最初から転売先が決まっていて買い占めたのか。もしかして「村上タイガース」じゃなくて「ライブドア・タイガース」なのか!?


 どうするどうなる。


中村 仁
欽ちゃんとの約束―欽ちゃん球団〈茨城ゴールデンゴールズ〉奮闘記

 ニュースやワイドショーでご覧になった方も多いと思いますが、昨日の夜から朝にかけてミナミの街は大騒ぎでした。壁を乗り越えて道頓堀川にダイブする人や、有刺鉄線で傷だらけになりながら信号機によじ登る人、タクシーの屋根にみんなが飛び乗り車はボコボコにされ、あちこちで警官隊ともみ合い押し合い殴り合い・・・いやあみんな元気だ。


 東京からマスコミも大勢やってきてましたが、某ワイドショーのレポーターさんと話をしたところ「こんなにすごいと思わなかった」という感想でした。もともと大阪という街は国家や官庁、警察など公の機関に対して物怖じしない土地柄ですし、後先考えず「やったらんかい!」って突っ走る人が多い街。大阪に生まれて大阪で育った管理人が言うのもおかしな話ですが、さすが「大阪民国」といったところ。


 そんな騒乱の夜が明けると、街の荒れ果てた姿をお日様がくっきりと照らします。あちこちに壊れた看板や何かの残骸が散乱し、道ばたに倒れている人もちらほら。ボランティアの方々でしょうか、それとも商店街の人たちでしょうか。朝早くからゴミ掃除をしていました。


 管理人の店はシャッターがへこんだ程度の被害。今回は各店舗が対策を施していたため、街全体を見回しても2年前の騒ぎに比べると被害が少ない印象を受けました。それでも迷惑なことにはかわりないのですが、まあとりあえず店も騒いでた人たちもみんな無事で良かったよかった。


 さて今度は日本シリーズ。しばらく頭の痛い日々が続きそうです。

 今夜にもタイガースの優勝が決まりそうだってことで、うちの周りは戒厳令状態です。あちらこちらに有刺鉄線が張り巡らされ、道路標識までぐるぐる巻きです。


 さあ暴れてやるぞぉと臨戦態勢になっている兄ちゃんがあちこちから集結して街をうろうろ。そんなことはさせるかと機動隊のバスがずらっと並び、ものすごい数の警官隊がうろうろ。そんな街を管理人がうろうろ。街中に血の気の多い男たちがあふれかえっております。


 どうなる大阪!?

 数日前の出来事。


 夜中の2時ごろだったと思いますが、友人の店で酒を飲んだ帰り道で言い争いをしている集団を発見。繁華街に住んでいて喧嘩は珍しくもない管理人ですが、酔っていたこともあり野次馬根性丸出してその集団に近寄ってみました。10代後半から20代前半くらいの男性グループ同士の争いで人数は3対3。みんな見るからに悪そうな格好をしています。野次馬は管理人だけ。


 喧嘩の原因はよくわからないのですが、「やるんかワレ」「しばき殺したろか、おぉ」と物騒な言葉が飛び交っています。こりゃ引くにひけないだろうなあ、とのんきに眺めていると、一番後ろで黙って立っていた男がポケットにそっと手を入れました。あらら、ナイフ出すつもりだぞ近頃の若者は短気だな。


 すると、管理人に気づいた一人がものすごい形相で「なに見とんやワレ!」と一喝。いいじゃん見てたって減るもんじゃなしさっさとやれバカと無視していたら、なんとその男が近寄ってきます。面倒なことになったなあと思っていたら、男の動きを合図にしたかのように、男が加わっていたグループ全員がいきなり向こうへ走り出しました。どうやら引くに引けず言い合っていたものの本当は逃げ出したかったようです。


 さあ困った。気がつけばいきなり1対3、管理人を入れれば1対4だ。四面楚歌孤立無援絶体絶命の大ピンチです。おまけにさっきポケットからナイフを出そうとしていたヤバそうな兄ちゃんは敵のグループ。さあどうする若者よ早く決めないとえらいことになるぞ・・・すると、その男は管理人はもちろん、その場にいた全員が予想もしなかった一言を発したのです。


 「うっそおぉん」


 いやもう、この瞬間に管理人もほかの男たちも大爆笑。そりゃそうだ喧嘩の最中に置きざりにされたら「うっそおぉん」って思うよなあ。だってみんなヤル気だったはずだものそりゃないよウソだろうって思って当然だうんうんうんうん。とにかく唖然とする男を尻目に、管理人たちは腹を抱えて大笑い。さっきまでナイフを出そうとしていた兄ちゃんも涙を流してます。


 結局、「お前もつらいのお」と男を慰めた管理人たちは、そのままラーメン屋で飯を食いました。「いいものを見せてもらった」ってことで管理人のおごりです。数分前まで喧嘩寸前だった敵同士と野次馬が、「うっそおぉん」を何度も思い出して大笑いしながらラーメンをすするというのは、なんだかとても不思議な感じでした。


 いろんな笑いがあるものですね。