７月に入って間もなく、
三重県にある
大内山動物園に行ってきました
この動物園が開園したのは、
40年ほど前だそうで、
動物好きの前園長が
オープンした
私設動物園です。
しかし、
体調を崩していた前園長さんが、
2008年に７０代で亡くなられました。
充分なお世話ができず、
園内は荒れ果て、
動物たちも痩せ細り
弱りきっていたところ
現在の園長である
名古屋の会社経営者の
山本清號社長が、
新園長として
運営を引き継ぐことになりました。
山本社長は、私財を投入し、
糞尿が蓄積した檻内を片付け、
老朽化した施設を再生されたのです。
大内山動物園は再び息を吹き返し、
痩せ細り瀕死の状態だった動物たちも
今は元気でイキイキとした姿を
取り戻しています。
蓄積した糞尿やゴミの処分だけでも
あっという間に
２千万円のお金が飛んでいったそうです
「助けを求めている動物たちを
放っておけなかった・・・・」
という山本園長。
現在、山本園長は６３歳。
その溢れる愛とバイタリティーに
感動しました。
山本園長は名古屋在住で、
週に３日は名古屋で本業の会社の仕事をされ
あとの４日は三重県の大内山動物園に車で通い、
忙しい毎日を送っておられます。
動物たちの命を思い
「自分がやるしかない！」と、
大きな決断をされた山本園長の使命感に
動物たちは尊い命を救われたのです。
私たち夫婦の真ん中にいらっしゃるのが
山本園長
スタッフの方々は皆さん若い方たちで、
とても爽やかな笑顔で
歓迎して下さいます
山本園長のスピリットを感じて
誇りをもって、
この責任ある仕事に
従事されているのが伝わってきます。
かつては、
ゴルフ三昧でお酒も大好きだった山本社長。
しかし、
この動物園を引き継いでいく責任から
お酒とゴルフを一切やめられたそうです。
お正月でさえ、
お酒を口にすることはないのだとか。
お酒を飲むと、翌日、
自宅と動物園の長距離の往復が
億劫になるだろうからと
その責任を全うするために、
生活スタイルをがらりと変えられたのです。
それでも、
体力的にはかなりキツいはず。
本当に頭が下がります。
現在も、
より良い環境で動物たちが暮らせるよう、
園内の改装や新たな施設を作るために
工事が進んでいます。
そのお金は、
すでにうん億円というすごい金額
しかし山本園長は笑顔でさらりと
こうおっしゃいます…
ゴルフ三昧で毎日飲み歩いていた
その時間とお金を
この動物園に費やしているので大丈夫、と
経営者としての手腕が
素晴らしいのは言うまでもありませんが、
そうさらりと答えられる、
山本園長の人としての懐の深さと男気に感服です
成功者の鑑です
日本の成功者たちが、
もっともっとこのような社会貢献への意識が高く
多くの成功者が
価値あるお金の使い方と
真の幸福とは何かを知っていれば
日本ももう少しは
いい社会になっているのではないかと、
考えさせられます
私は大内山動物園で
山本園長やスタッフの皆さんとお会いし
感動でずっと心が震えっぱなしでした
ここにいる動物たちは、
すべて保護された動物です。
閉鎖した動物園の
殺処分される寸前だった動物や
人間の都合で、
飼えないからと持ち込まれた動物たちです。
犬たちもいます
私の前にいるのは、
お出迎えしてくれたベルちゃん。
キレイにお手入れがいきとどいていて、
毛もさらさらです
特に私が共感したのは、
繁殖をさせず、
あくまでも保護がメインであることです。
動物園としてオープンされたのは
近隣の方々の要望からで、
子供の情操教育に繋がるならと、
そんな理由からだったそうです。
人間目線の動物園ではなく、
動物の視点に立った動物園
動物たちに、
観客によるストレスがかからないよう、
イヤならすぐに避難できる環境が保たれています
山羊たちのために
動物園の向かいの山を買って
できるだけ自然な環境で管理できるよう
現在、山に柵を作ったり工事もされています。
この子たちが山に移動できる日が楽しみです
そして私が驚いたのは、
ピューマが猫のような仕草で喉を鳴らし
山本園長に甘えていたことです。
ウマ熊も、
山本園長のことを
信頼しているのがよくわかります
おばあちゃんの
チンパンジーがいるんですが、
山本園長が爪を切ったり
耳そうじをしたりされるそうです
他にも驚くべき素晴らしいポイントがたくさんありました
まず、動物園がとにかく清潔で
匂いがないことです。
犬舎も大変広く、
使われている材質も良く、
温かみのある作りになっています。
室温設定も快適で、
大変理想的な保護施設です。
犬舎の前の野外スペースには、
水遊び用の小さなプールが設けられています
犬たちも、
譲渡されるよりここにいるほうが
はるかに幸せではないか、と思うくらい
山本園長いわく、譲渡の条件は、
ここにいるより確実に幸せになれること。
山本園長はこうおっしゃっています…
動物園で働く人は
ただの動物好きな人では困る。
動物の視点で動物の立場に立って
物事を考えられる
思いやりあるスタッフでないと勤まらないのだと。
これは、すべての保護施設に言えることだと、
大変共感します。
動物たちとふれ合って、
自分が満たされることが優先ではなく、
動物たちが心身ともに満たされることが
何よりも優先されなければならないと
この愛に溢れた素晴らしい“大内山動物園”を
皆さんも是非訪ねてみてください
そして、
大内山動物園を応援してくださいね
大内山動物園URL
http://www.oouchiyama-zoo.com/
そして、明日は大阪にて
犬と猫と人間と２の
トークショーを行いますので、
お時間のある方は、
是非、足をお運びください
『犬と猫と人間と２ 動物たちの大震災』大阪特別上映会
杉本彩さんと語る「動物たちの未来の為に」
【日時】 2013年7月25日（木）18：00開場 18：30スタート
【場所】 シアターセブン（第七藝術劇場の下の階）
http://www.theater-seven.com/
大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5階
（阪急十三駅 西出口 徒歩3分 SAKAEMACHI商店街）
【料金】 当日一般1,800円 専門・大学生1,500円 シニア1,000円
◎全国共通鑑賞券もご使用いただけます。
※特別興行のため招待券不可&サービスデイは適用外
【受付】 第七藝術劇場にて、当日9：40より受付開始。先着80名。
【トークゲスト】
◇ 杉本 彩
◇ 細川 敦史／ 弁護士・愛玩動物飼養管理士
【プログラム】
18：30～20：15 映画上映
20：20～21：20 トークショー
※途中入場はできません。
【主催・問合せ】 WESTWINDネットワーク 090-9889-7063
【共催】第七藝術劇場 06-6302-2073
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