いちからじゅうまで。

いちからじゅうまで。

12年ぶりのドクロイヤーです。おもしろそうすぎて観劇復帰しました。

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5月20日 12:00~ @109シネマズ名古屋

 

事前情報をなにも入れずに、あのポスター画のみのイメージで行く。

 

オープニングから衝撃を与えられる。

生々しい音と火花。

それを舞台上でやっているという事実。

異形の人間たちの蠢き。

 

あぁ、演劇だ。

 

撫子と身毒のすれ違い、狂気、そして邂逅・・・?

寺山修司の言葉の節回しのような心地よさ。

もちろん主演の白石加代子の怪演ぷりと藤原竜也の技術力があってこそのそれ。

 

母と子を演じる役者によって物語すらいかようにも見えてくる可能性を感じる不思議な舞台でした。

ゲキ×シネ(=新感線)以外の舞台を見たのがあまりに久しぶりでついていけきれなかっただけなのかもしれないが。。

 

全体を通して、その形(なり)も含めてどこか異質な人・モノの中にあって、一人生身感・無色感を感じずにはいられなかった身毒丸。

あえて、なのか、結果そうだった、のかは少し気になるところ。

 

いまさらながら、蜷川幸雄氏に、尊敬と感謝の思いを感じました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

髑髏城の七人 season花

長ったらしい感想に飽き足らず、個別の思いを記録しておきます。

早くしないと忘れちゃいそう、他の人の感想と混ざりそう。

 

初めに、山本耕史さん@蘭兵衛

 

 

殺陣が大好物な私ですが、かなり満足させていただきました。

重みがありながら、美しい。

決めるべきところを抑えた緩急のせいかな。

手数は決して多くはないはずだけど、美しく、かっこいい。

リアリティがあるかっつったら「魅せる」方に力点をおいていて少しぎこちなさはあった気もして、ちょっと残念だけどね。

 

にこりともしない、ポーカーフェイスがこれまでにない蘭兵衛。

無界屋の主としては粟根さん以来のどっしり感がある。

いいんだよ、それで、と’97出身の私は思う。

説得力はほしいよ。

そして、今までで最高に極楽との関係性が際立つ。

2004年のドクロイヤーに出版された小説版では実はそんな描かれ方をしていたものの、アオでもアカでもとても考えられない、ワカでもますます考えられないことだったけど、その部分が鮮やかに見えてきたのは新しいし、よかった。

かずきさんがずうっと思っていたことでもあったのかな、と。

 

ただ、あまりにポーカーフェイスが過ぎて、この人の心の動きってもんがほんとによくわからない。

やってるヤマコーさんもうまい具合に曖昧なままやっているのかもしれない。

 

圧倒的な、天魔王>蘭

という図式が前提だったけれども花は完全に逆。(と見える。実際は・・・だけど)

キャスト情報時は「ソンハちっさ!どうすんねん」と思ってた。

二人の年齢と慎重を逆手にとった、「蘭丸兄者」という手法。ソンハの芸達者っぷりにも十分助けられただろうけど(脚本がね、山本耕史が、ではなく)、蘭丸にまとわりつく天魔王って斬新すぎる。

そのためには蘭兵衛側もやっぱりどっしり構えてないとおかしいしね。

 

・・・ってなったときに、蘭兵衛裏切りの疑問がどうしても出てこざるを得ない。

あのポーカーフェイスの下に、必死に押し殺していた思いだったのか。

その思いを逆手に取られて言葉巧みにまんまと天魔王の思うツボになったのか。

はたまた夢見酒が本当に脳を壊してしまったのか。

どう見ても天魔王に篭絡される蘭兵衛ではないからね、この話では。

寝返ったあとも引き続きポーカーフェイスだったから何とも読み取りにくい。

完全に好みですが、アカの水野蘭の感情の出方が一番好きだなあ。平和な時も、夢見の後も。

つくづく髑髏城の七人はパラレルワールドだよ。

 

そう、パラレルワールド。

今回の花でほんとに痛感した。ワカを見ていたらそのときに思っていた可能性もあるんだけど。

捨/天の分割もひとつの要素かもしれないけど、

花がお話として、わかりやすいからそう思ったんだと思う。

ワカは、ゲキ×シネ1回のみだから比べられないところはあるんだけど、あれはキャストの人たちの

個人技の競演の色の方が強く感じられた。

未來、クレイジー!太一、動けるー!小池栄子、めっちゃええやん!勝地涼、相変わらずアホでかわいくって新感線にはまってるわ!・・・等々。

天⇔蘭、蘭⇔極楽、捨⇔天or蘭、このあたりはどれも、・・・?よくわからない、状態。

花はそれぞれの関係が自然かつよく描かれている部分が多かった。

狸穴周辺とかもね。

 

花の蘭兵衛にひとつ、不満があります。

何なのあの不自然な登場シーンは!

かずきさんいい仕事いっぱいしてはるのにあれは一体何があった。。。

大人の事情が何か絡みましたか?

とにかく

「野心に生きるは遅すぎる。~~」

あのくだりを登場シーンで言わすのは2度となしにしていただきたいなぁ。

花で初めて髑髏を見た人には違和感がないのだろうか。聞いてみたい。

 

あとは、ピンポイントになるけど、

無界の里の虐殺ソーンで、血のりをしきりに着物でぬぐっていたのが印象的です。

そしてそのときの衣装のキャッチーさときたら。後姿までステキだ!そのひらひらはなに!


カーテンコールも、一人黄泉の花畑に佇み、素敵でした。
山本耕史さん、お見事でございました。

大人の蘭兵衛度     ★★★
殺陣のキレ味       ★★☆(2.5ですー!)
あなたにステアラは狭い★★☆

予想というより、主に願望。

天魔王×蘭

を、斎藤工×松潤でやってTHE耽美っていう妄想を昨日一瞬した。(願望ではない)

そしたら松ケン×向井理で結構耽美きたこれ。

 

堤真一@捨

ちょっとトウがたっているのが難である。

10年前なら十~分イケたと思うがね。見たかったなあ。すごく見たかった。

そして、対するは染@天魔ですよ。いまだにMYベスト天魔はアオ。

 

山内 圭哉 @髑髏党幹部

しつこいって?

でも、プロフにも書くぐらい見てみたいんですけど。

兵庫じゃないよ、山内さんは(で、それを裏切られることを期待してるけどね)

完全なる山内さんの無駄遣いですが、いい仕事すると思うよ~。

”関西”髑髏党になってしまう可能性は大やけど。

タトゥー見えてもいいしね。

 

上川隆也@天魔王

あ、、めっちゃ見たい。しかし重すぎるな。七人が勝てない気がする(笑)

 

若林さん@裏切り

ダメだ、演技が想像できん。でもちょっと見てみたい。

 

キムタク@捨
興味本位。

 

TOKIO松岡@捨/天

そういいながら蘭でもアリなんだけど、さすがにごつすぎるか。(いや背だけ見れば向井理も相当やけどな)

 

山崎育三郎@裏切り

サンボさん以上にウザそう(笑) これもいっくんの無駄遣いになるんやろうけども。。

 

うーん、最近の演劇事情が全然わからん。想像力が乏しいなあ。

 

あっっ、石原さとみ@太夫見たいよ!

今や売れっ子過ぎて舞台は難しいかもだけど。今までにない太夫でしょ。

かわいい!見たい!

きたきたきたー!!! (IPPONのサンシャイン池崎風に)

 

待ちわびましたよ風キャスト。

花の感想も全然終わらないうちにですけどね、言いたいことがいっぱいあるのでね。

さくっといきますよさくっと。

 

まず、発表されたseason風キャスト。

 

捨之介 / 天魔王   松山ケンイチ 

蘭兵衛          向井理 

極楽太夫        田中麗奈 

沙霧           岸井ゆきの

狸穴二郎衛門     生瀬勝久

兵庫           山内圭哉 

贋鉄斎         橋本じゅん

 

正直、ぱっと見今までのうちで一番食指は動かなかった・・・(失礼)

といいながら結局行くんだな、という流れである。しょうがない、ドクロイヤーだから。

 

【捨之介 / 天魔王   松山ケンイチ(32) 】

ごめんね、第一印象は、ふーん。でした。生で見たことないんだものー(つд⊂)エーン

ゲキ×シネ「蒼の乱」で一応は見たんだけどね。天海姐がフューチャーすぎてあまり。。ご、ごめん。

しかしさすがに主役は新感線経験のある役者をもってくるのね。

想像では捨天ともに似合いそうではある。

これまでの捨の中でダントツの可愛らしさが出そうで複雑だな。染と一緒で天魔の方がハマりそうなイメージ。

小動物な捨之介度    ★★★

今度こそちゃんと見る度 ★★☆

先入観がキワモノ度   ★★★

 

【蘭兵衛  向井理(35) 】

見た瞬間「えっ」て声出ちゃいましたYo。

TVの人すぎて、未知数すぎて。

とはいえ舞台経験は何回もあるのね。

儚げだけど迫力も厭世観も兼ね備えた蘭になりそう。

あとは、動けるのか・・・!もうその1点に尽きるよね。

ビジュアル文句なし、大根でもないだろうし、だけど、「人斬り」であることをお忘れなく。

ヤマコー⇒太一からのバトンのハードルは高いぞ・・・。

これさ、例の「夢見酒」シーンはもう恒例になってるみたいだけど、”風”でやったらかなりの

耽美的世界ではないかい。 ここまでの「THEイケメン」が新感線にくるのも稀だよね。

意外度   ★★★

耽美度   ★★★

未知数   ★★★

 

【極楽太夫  田中麗奈(36) 】

もうごめん、これも第一印象は「ふーん」ですわ。

とはいえ、前半太夫も後半太夫もなかなかはまりそうではある。

この組み合わせで花の感じの蘭⇔極楽をやられるとただの連ドラに見えそうなんですがどうですか。

もっと小動物度  ★★☆

最近何してたの  ★★★

なっちゃん     ★★★  

 

【沙霧  岸井ゆきの(25)】

あえてもう、誰やねんとは言いませんが。花の清野菜名がかなーりよかったので単純に期待します。

今年の沙霧は若手起用枠なんすか?いや、もともとそうだっけ・・・?

アカアオのときはそれぞれ違ってそれぞれよかったけどね。今年はどうでしょうか。

沙霧の扱いよ  ★★★

みっちょん・・・  ★★☆

 

【狸穴二郎衛門   生瀬勝久(56) 】

『おぉーー生瀬さん!!・・・狸穴か・・・うん、そうだよね・・・。』

これが第一印象を拡大した内容である。

「満を持しての」といっておいて狸穴はいかがなもんか。が、ちょと気になるのは事実である。

うーん。もったいないい。

ナマセの無駄遣い ★★★

 

【兵庫  山内圭哉(45) 】

ほんとに来ましたかー!ヽ(*´∀`)ノ

転球くるなら山内圭哉もくるかな、とか適当に思ってたけどほんまにきたわ。

しかもどっちも兵庫かよ。個人的には髑髏党幹部を期待したんやけどなあ。ゼッタイ似合うと思います。月でもいいからそっちもやってほしいくらい。まあでもバランス見たらそうなるか。

山内さんが髑髏党幹部やったらそれこそ山内圭哉の無駄遣いなるな。

風、そこまで食指動かんなぁ・・・と思ってたけど、山内さんが兵庫で暴れまわってるのを想像すると一気に両手の指がわきわき動き出しました。あー、それは見たいわ。

今や朝ドラなんて出ちゃって、お茶の間の人気までもってそうですね。昔のような切れ味を期待していいんでしょうか。いいんですよね!?

蘇る青春の日々、または黄金期 ★★☆

僧正、大王は元気ですか     ★★★

THEクレイジーなイケメン      ★★☆

 

【贋鉄斎  橋本じゅん 】

あのねぇ、やるんちゃうかな。って思ってた。

いや、みんな思ってたやろ?

違和感なさ過ぎて逆に面白味ないんちゃうか、ぐらい。うそ、面白いに決まってるけど。

古田、橋本って贋鉄斎やるけど、その流れで粟根さんにもやらしてみてください。

意外でしょうよ、それなら。しかもそれはそれで見てみたいわ。

やー、しかし時の流れを感じるわね・・。主役やその周りを張ってた人たちがある意味ちょい役だもの。今年は思う存分行くけど、これが終わったらやっぱりこちらももう一度引退かなあ。

そのまんま度            ★★★

兵庫といっぱい絡んでください  ★★★

松ケンをいっぱい笑かしてください★★★

 

あとは、磯野さんとサンゴさんが出るってことは、そこはそういうことだよね。

なんつうか、ミニマリズムだね風は。ていうかお二人忙しいな。

まさか月もくる??

まあお二人ともあまりに当たり役だと思うのでいいんですが。

そして、よし子はでるけどカナコはでない、と。ふむ。

いつになったら川原さんは出ますかーーーービックリマーク

 

【一人二役への回帰】

『髑髏城の七人』、という作品として25年以上やっているわけであるが。

個人的には捨と天が分かれた時点でいったん別の話になったと思っている。

そこにケチは全くつけないが、あの髑髏城はやっぱり二役ならではかな、と思う。

そして”風”公式サイト曰く

「『髑髏城の七人』ファン垂涎の“一人二役バージョン”が13年ぶりに復活いたします。 」

って思うツボかよ。

だけどそうなんだよ、やっぱり。

「殿と同じ顔をした天魔王」だからこそ、いけないと思いながらも蘭兵衛が篭絡されていく流れがしっくりくるわけで。

(花は、篭絡されてたとも言い難いのでそれはそれでまたよし、ですが)

あとは、単純にがっつり一人の役者がその舞台を支えている迫力だったり。

うーん、松ケン、責任重大ですな。

 

脇がオモロイのは間違いないんで、あとは肝心の捨/天、蘭次第。

これで向井理が殺陣得意とかやったらすごいんやけどな。

さて・・・。

実に、蜉蝣峠以来、約7年ぶりの観劇です。

髑髏城の七人 ~season花~

 

見てきました、体感してきましたよ新生髑髏城!

おニューの劇場!

ついでに東京!

開演してから少しの間は、(私、こんなん見てたんや・・・)(実物の人間がいっぱい動いてるわ・・)

と、変な感慨にふけっていました。

 

 看板を偽らず、”華”とバランスのseason花

 

よくも悪くもかなりフラットな状態(=期待は特にしていない)で行ったというのもあるが、

非常に、非常に満足して帰ってきました。

 

とにもかくにも。

バランスは歴代髑髏の中でもピカイチじゃないかと。

いろんな意味でのバランスがね。

役者同士のバランス。スタッフワークのバランス。

あとは各キャラへのスポットライトの当たり方が新鮮、かつ好感がもてる。

特に、

あ、、、こちらは普通ぅーにネタバレしていく場所ですので

(誰かに見ていただくことは想定してはいませんが)

ネタバレNGな方がもし見ておられたら回れ右でお願いしますね。

 

えーっと、そう、特に、蘭⇔極楽の関係性はこれまでにないもの。

まぁそれは後述しよう。それくらい大きいことだった。

 

今回、それぞれの演者に対してももちろん、山盛りの感想があるわけではあるが、

見終わってまず思ったのは「かずきさん、仕事しなさったなあ」ですよ。

まあ、実はいいとこばっかじゃない、というのが個人的感想ではあるけど総じてプラスです。

全体を通していうと、正直、1幕は蘭兵衛の殺陣と古田新太以外の見どころは少なかった。

どうなることやらと思っていたら、2幕開始早々から意外な展開が待ち受け、しり上がりに良くなっていった、そんな印象です。

(1幕についても、見どころが少ないってだけで見てていいシーンとかはあるんですが。

どうしてもちょっと薄いし、または唐突感が否めないシーンが散見される)

 

かずきさんのお仕事の素敵な部分は、今回のキャストへのあてがき的なところで

わかりやすく発揮されていて、中でも多くは天・蘭とその周辺か。

これまでの蘭の中でおそらくダントツに大人な山本耕二さんの魅力をさらに引き出す・・・ことを

蘭兵衛本人というより蘭⇔極楽、蘭⇔天の関係性を新鮮に描き出すことでやってのける。

 

キャスト布陣を見た時点では、捨天蘭の中で天がとびぬけて小柄なことに不安があった。

それは開幕後しばらくもひきずったまま。

が、2幕でのあの、、、天魔王を、おまえこそが猿面冠者か、というぐらいの狡猾な、それでいて

哀れさももった、強者にすり寄って事を成そうとするかのように見える人間とすることでむしろ活かしている。リアリティのある『新解釈・天魔王』となっていた。

(ゲキ×シネしか見とらんが、ワカの天魔はリアリティのない新解釈だと思っている。説得力もない。)

 

蘭⇔極楽については、このseason花以前は、小説でほんのりその関係性が垣間見える程度だったのだけど、ここへきて前面に押し出されている。しかし違和感はなく、蘭の花もキーアイテムとして自然に見ていられる。

1幕から非常にわかりやすくこの2人が、男女というより同志、戦友に近い形で描かれ(かといって太夫が女としての気持ちを持っているのも感じられて。男女関係があったかは、、、深追いしない派です)

そこからの2幕への展開、さらにエンディングでの兵庫とのやりとり。太夫がこんなに感情移入対象になった髑髏は初めてだろうね。つらい、つらいね。

 

逆に、「え、何をしているんですか?」と思わずにいられないのが蘭兵衛の登場シーン。

ホンなのか、いのうえさんの判断もあるのかしらんが、登場シーンであのセリフをいきなりもってくんのはないやろー・・・。

いきなり何?感がぬぐえない。

初見の人でも違和感ありそうやけどなぁ。

あとは、オープニング、捨ノ介の登場、天魔の名乗り、あたりは弱い。物足りない。

あえてかな。

アカアオ見てるとオープニングでの新感線感がすごいからどうしても物足りない。

あとは、役者さん的にそうしたんだろうけど、捨vs兵庫的な構図はない、とかもちょっとさみしいよね。。

このあたりは初見の方にはない問題だろうけどさ。

 

IHIステージアラウンド。

なかなか面白い。

回ってる体感自体もだし、そこからくる空間移動してる錯覚は普通のトコでは発生しえないこと。

いうて、カテコが一番圧巻だったかもだけど。。。

今回はそもそもステアラ初見なので「おぉっ、いきなり回るんか」とか「えー?入口との位置関係変わってる!?」とかそういう新鮮さがありましたけど、これを鳥、風、月と(たぶん)見ていくとそこへのオドロキはなくなってくるわなぁ。そうしたときに新鮮な何かを見せてくれる準備はあるのだろうか。

演出も毎度変わるそうなのでちょっと期待していますよ、ただ回る以上の何かをね。

あとは中列以降のメリットがはっきりとあるのは間違いないハコ。

今回運のいいことに4列目で見ましたが、映像は近すぎてよくわからない。

ステアラでなくてもそうなんやけど、10~15列あたりがやっぱり一番いいのかな。

 

あと、新感線にとっては小さいよね、このハコは。
1つの間口あたりをどう切るか次第なんだろうけど、蘭兵衛の殺陣シーンが結構いちいち手狭な印象を受けたんだ。

そこはかとない小劇場臭がたまにする。見慣れていた新感線は、大掛かりで壮大なものだった。

(大掛かりのかけどころが違うのね、今回はね)

 

バランス

しつこいけど、バランス◎でしたよ。

スタッフワーク。悪目立ちなく、逆にこれだ!という主張もない。いや裏方なんだからそうあってこそですけどね。

例えばアオなんかは、音楽や衣装の主張がほんと強い。個人的にはそこが大好きだったりするんだけど、『花』はなんか、純粋にお芝居、っていうのがテーマなのかしらね。

ワカを深化させて・・と演出自らいってるくらいだからそういう方向性なのかな。

役についても過剰なキャラづけは一切ない。あ、うそついた。贋鉄斎www

いやでもさ、この『花』で古田新太おらんかったら、正直きついもんがあると思うよ。ね。

例えば’97の右近さんとかみたいなね。大好きやったんやけどさ私は。DVD見て痛感したよ。

「だははぁぁぁぁ~~い」(DIE)とかさw

古田新太の贋鉄があまりの濃さで、ぎりぎり物足りなさを回避してくれてる。

ちょっと、髑髏党は弱すぎる。戦闘力じゃなくてね。粟根さんか川原さんがほしかったな。

バランスバランスいうてますけど、殺陣については本職の出演が少なかったのか、だいぶ物足りなかった。メイン3人がなんとかがんばってくれたからまあよかった、ぐらい。

役者陣のバランスもよかったなぁ~。

捨も別に安定してたし、ソンハは達者やし。りょう安定感もものすごかった。場数ふんでるよねあれは。逆に兵庫の場数ふんでない感もすごかったけどwキャラ的にもうおっけ。

バランスというか演出なのかもだけど、人同士のやりとりが今までで一番活き活きしている、いや、リアリティがある気がする。

捨⇔沙霧、蘭⇔天、蘭⇔極楽、極楽⇔兵庫、七人⇔狸穴、、、

やっぱ「純粋にお芝居」だぁな。

 

風、月が未発表なのでなんとも、だけど、この「花」がやはり王道中の王道、というところか。

次の『鳥』は「ある意味王道」か。

新感線ファン、というか芝居ファンにとってはたまらないいいとこドリの鳥。

殺陣はぞんぶん、ギャグも存分、そして新感線特有のロックサウンドに乗せて?

ちくしょう、楽しみだ。

だがしかし、花、好きだよ。

 

 

 

 

観劇もblogも久しぶりすぎて、とりとめなさすぎて、ダメですな。。。

最後の兵庫と極楽のシーンではちょっと泣いたよ。

実はこの後、各役についてもまだしゃべるんやで。