いやいや、そんなに早く降りる時間が来るとは・・・
しかし、一歩前進ということで有難く
「THANKYOU」(ありがとう)
そして、目標に向かって前進。
暫く歩くと背後から奇妙な音が迫ってきた。
ガタガタ、ズズーン。
ガタガタ、ガタガタ、ガタガタ、ズズーン。
振り返ると赤いハイラックスだった。
奇妙な音はデコボコの道を勢いよく走る時に飛び跳ねて起きる音だった。
親指を上げてみた。
すると、俺の前から少し通り過ぎた所で車は停止。
おっ!?
捕まえた魚じゃなく車を逃がさない為にダッシュで駆け寄る。
運転席には口髭を蓄えた人、助手席には若い人。
親子かな?
さっきと同じ言葉を使って
「ARE YOU GOING TO CAPEHOPE ?」(喜望峰に行く?)
すると
「YES WE ARE」(行くよ)
出足好調。
「CAN I GO WITH YOU ?」(一緒に行ってもいいですか?)
「SURE. GET ON」(もちろん。乗って)
親指でトラックの荷台を指した。
俺が荷台に飛び乗ると同時に赤いハイラックスは勢いよく発進!!
懲りもせずスピードを上げてデコボコ道を行く。