朝7時に病院へ。
その日は前に一人いたらしく、私は2番目の採卵だったから、手術着に着替えて待ち合い室で待つこと20分。
採卵していたと思われる人が看護婦さんに付き添われてタンカーで運ばれてきた。
『痛かったね、よく頑張りましたね!』
えっ!!そんな痛いの…?
とかなり不安になってきた
すぐ名前を呼ばれたので手術室へ。
ドラマなどでみる感じの殺風景な手術室だった。
下着と眼鏡を外して手術台に登るよう言われ、そそくさ手術台へ。
そこからの準備が本当にてきぱきしすぎてて、なんだかされるがままの状態でした。
心電図をササッとつけられ、足を大きく広げて、靴下を履かされ、台に固定。超音波で改めて卵砲の状態を確認してもらう。
静脈麻酔をするのに点滴の場所を探している助手と思われる人が
『手をグッと握って!』と早口で言ったのが聞き取れず、
『えっ??』と聞き返すと、
『グッとにぎってください!!』とイライラしながら言われたのにちょっとムカついた。
こっちは始めてだし、どのくらい痛いのか不安で一杯なのに加えて、淡々と進められる手術の準備に緊張MAXなのに…。ちょっとでもリラックスさせてくれるような言い方にしてくれればいいのに…と私もちょっとイライラ
そんな気持ちはおかまいなしで、手術はどんどん進んでいき、
『麻酔投与しますー』という声が聞こえてから暫くして、ボーッとしてきた。
『あーこれは麻酔がきいてるんだなぁ』と意識が遠くなりつつ、膣の中を何やらゴソゴソ動いている。
『もし今採卵してるのであれば楽勝だなぁー♪』なんて、余裕をかましていたら、
痛ぁっ!!!
なんの作業でどこに当たってるからか分からないけど、左右に動かしているときと、ピストンのような動きで刺すタイミングで痛みが走った
切る痛さではない、鈍痛の最上級の痛み…。
顔が自然に歪んで手に力が入る…。その時、看護婦さんがそっと手を握ってくれて
『大丈夫ですよ!順調に採れてますからね』
と声をかけてくれることで、すごくほっとして救われた
まさに白衣の天使!!ほんとに、それだけでなんだか安心して緊張がほぐれた。
是非麻酔担当の人にも見習ってもらいたいものである。。
意識が遠くなっていたとこらから、激痛で覚醒され、しっかりと意識が戻ってきた。
『18いきまーす、…21いきまーす、…23いきまーす』
どこかの部位を指している暗号なのかなぁと思いつつ、最後にお尻の背中側らへんを刺された激痛で、本当に限界を感じた。もー終わりにして~と思った時、
『終わりましたよー』と声をかけられ、本当に嬉しかった!
終わったぁー!やりきったぁー!!という思いで一杯だった。
看護婦さんに手助けされながらタンカーに自力で移動し、処置室で暫く麻酔が覚めるまで点滴をしながら寝ていた。
朝早いのと疲れ果てたのもあり、本当に爆睡してしまった。
その間、看護婦さんがこまめに血圧を測りにきてくれた。
暫くしたタイミングで、
『サツキさん、採れた数“24個゛でしたよ。』と声をかけられた。
『えっ!?24個!?…多すぎやしませんか??』
となんだか嬉しさ通りすぎて笑ってしまったが、これで、乳ガンの治療にも心置きなく専念できそうで、良かった!
あの暗号みたいのは、採った卵の数だったのかぁと今更ながら納得自然採卵だったら、月一個なんだから、単純計算で2年分も採れてしまったことになる。本当に2012年の運気をここで全部使った感があるが、クリスマスは抗がん剤で死んでいるかもしれないので、ちょっと早いクリスマスプレゼントということにしようかな(笑)
この24個の卵ちゃんの為にも長生きして、自分の腕で抱ける日を目指して頑張ろう!
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