スリランカの宝石・裏事情 -5ページ目
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光り輝く宝石にたどり着くまで…

宝石は人に磨かれて初めて


その輝きが表に現れます。




さて、今日は先日予告した通り、


宝石研磨の現場をお見せします。




今回は日本の宝飾展にも出店している


友人の会社で撮らせてもらった


写真をお見せします。



前回のブログ で泥と石を分けてから


磨けば宝石になるであろう石を


大まかに手でカットします。




宝石の形は、四角、オーバル、三角、ハートなど


いろいろありますが、


石を無駄にしないように、


石の形に合わせて宝石をカットしていきます。


まず、石の個性を見ます。


石を見ればおのずとカットする形は決まります。


ハート型になる宝石はハートにカットされるように


生まれてきているのです



スリランカ宝石商の裏話♪-20110810-1

上の写真はラフカットした石を


種類ごとに仕分けしたところです。




これは、もともと白や薄い青色をしていた


石ですが、高温で加熱して青いサファイアにしました。


元々はゲウダ、シルキー、ミルキー、ホワイトサファイアなどと呼ばれる宝石でした。




これから、


サファイアに姿を変えた宝石を


磨いていきます。




スリランカ宝石商の裏話♪-20110810-2



まだザラザラした質感ですね。


これがジュエリーのたまご達です。



上の写真のように、


研磨する宝石を固定するために

スティックを作ります。





スリランカ宝石商の裏話♪-20110810-3



それを上の機械で磨いていきます。


徐々につやが見えてきましたね!




さあ、


次回は、


「光り輝く宝石の登場」


です。


お楽しみに!






コメント、質問お待ちしてます!


サジーワ ランブカナアーラッチ






機械で宝石を一気に採掘する方法

スリランカ人宝石商のサジーワです


今日は


機械で宝石を一気に採掘する方法


をお伝えします。



さあ、現場は再び伯父の採掘現場です。


今度は一気に機械で宝石をがっつりとるぞ!!


ということで、現場の写真をご覧ください。



スリランカ宝石商の裏話♪-20110803-3


背景には有名なスリーパーダ(別名・アダムスピーク)が見えますね!!


   (クリックするとウィキピディアのサイトが開きます→アダムスピーク


スリランカにお越しの際は是非いっていただきたいところです。



奥に男性が3人います。


一人中央に、ストライプのシャツを着たスリランカのおやじ、


それが僕・サジーワです。


右隣は僕の弟です。


以後お見知りおきを(笑)




大量の土が盛られていますが、


もうすでにショベルカー


土を大量に掘り終わった状態です。




ここから、


機械で宝石と土を分けます。



スリランカ宝石商の裏話♪-20110803-1


上の写真の機械、


この中に土を流し込み


石ころだけを取り出すのです。


近くからみるとこちら↓


スリランカ宝石商の裏話♪-20110803-2


こんな機械ですが、


結構お高いです…


それだけ見返りを得る可能性が高いということでしょう。


僕もこんな機械買えたら、、、


何年かかるだろうか…




最近この機械での採掘が法律で一時使用禁止になりました。


宝石を一気に採ってしまえるから


よくないということで…


しかし、広い場所では例外的に使用が許されるようになりました。


よかった、伯父さん




それでは、


次回は


宝石研磨の現場


をお送りします。


To be continued…







コメント、質問お待ちしてます!


サジーワ





原石を見つけ出す方法

スリランカ人宝石商のサジーワです



前回の記事の続き、


原石を見つけ出す方法


をお送りします。


今回は僕の友人が持っている採掘所の様子をお見せします



前回の記事、


「宝石が採れる場所、お見せします!」


をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください→「宝石が採れる場所、お見せします!」



地中から採った土の中には、単なる石ころやどろと


磨けば光り輝く宝石になるものがあります。


それを見つけ出す作業をしているところが


この写真です。



スリランカ宝石商の裏話♪-20110730-0



中央の男性をご覧ください


まず、ざるの中に泥をとって


洗います。


宝石は泥よりも重い!これ重要です


ですから、洗って振り分けていくと


原石だけが下のほうにたまります



水の中で作業をしている男性はプロ中のプロです。


素人がやった場合、宝石と泥を分けるどころか


宝石までまた水の中に落してしまいかねません。


熟練した職人だけができるプロの技です!!




スリランカ宝石商の裏話♪-20110730-1



おっちゃん、一生懸命仕分け作業してます!!


泥を取り払い宝石と石ころだけが集まった段階で


僕に友人に渡しているところです



スリランカ宝石商の裏話♪-20110730-2



写真をよく見てください。


人とも両手を使って作業をしています。


それは、宝石に対する敬意を払うためです


片手で受け取ることは絶対にしません。



では、土地の所有者が宝石を見つけ出すとしますか。





スリランカ宝石商の裏話♪-20110730-03




と思いきや、この時必ず宝石が見つかるとは限りません…


何千万円の価値のある宝石が見つかるときもあれば、


石ころだけしか見つからない時もある。


それがこの世界の常識です




それでは、次回は


機械で宝石を一気に採掘する方法


お見せします。






コメント、質問お待ちしてます!


サジーワ ランブカナアーラッチ








宝石が採れる場所、お見せします!

スリランカ人宝石商のサジーワです


今日は宝石が採れる場所を皆さんにお見せします!


宝石が採れる場所、どこだと思いますか?





それは


ラトナプラ県


人々が暮らす土地


田んぼや


川の中や


道路や


紅茶畑


などなどなどです。


浅いところや、地中の深~いところにも埋まっているのです


ですから、


宝石が埋まっている土地の真上で


毎朝起きて、仕事をして、帰ってきて、ご飯を食べて、眠って


と、生活している人もいるんですよ!




では、どこで、どのように掘っているのか、


この写真をご覧ください




スリランカ宝石商の裏話♪-20110726-1



これは、


僕が生まれ育ったラトナプラ県にある


伯父の採掘所です。


スリランカの宝石は


ご覧のように地面を深く掘り、


地底から水をくみ上げて


(ラトナプラ雨が多いので水がたまっています)


土を採掘します。




下の写真は水をくみ上げている地中の様子です


下を見ると思わず足がすくんでしまいそうですね



スリランカ宝石商の裏話♪-20110726-2




これはパタラと呼ばれていますが


木を釘やねじを一切使わずに組んで作っています


地中100m以上深く掘る場合もこの方法でパタラを作ります




木はゴムの木を使用


ゴムの木は水を吸えば数ほど長生きするからです!




ちなみにここで作業している人たちは


皆、僕の顔みしりや古い友人達です。


宝石の世界は広いようでとても狭いです。


彼らはスリランカを去って日本に来た僕にも


定期的にビジネスの状況を知らせてくれます。


本当にいい仲間達です。


お互いが時には助け合い、時には競いながらビジネスを行いるのです。



次回は、


宝石が生まれる前の原石を見つけ出す方法


をご紹介します。


お楽しみに!!




コメント、質問お待ちしてます!


サジーワ ランブカナアーラッチ





スリランカ人宝石商のサジーワです

初めまして、



日本に来て9年目のスリランカ人、


サジーワと申します。



日本に来る前は母国のスリランカで


15年以上宝石のビジネスをしていました




日本ではあまり知られていない



スリランカの宝石の魅力


宝石商の裏話こぼれ話


是非皆さんにお伝えしたくて、



このブログを始めました。





皆さんからのご意見、ご質問


どしどしお待ちしています!



では、これからも宜しくお願いします





サジーワ ランブカナアーラッチ

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