日曜日の午後☀️府中の森芸術劇場にて
幻想的な雰囲気のコンサートを堪能してきました。
度々のご紹介をさせていただいておりますが、ラジオ番組のゲストとしていらしていただいた
マンドリニストの小野智明さんがコンサートマスターを務められる
コムラードマンドリンオーケストラの第45回記念演奏会がありました。
この芸術劇場は訪れるのは初めて。
どりーむホール。
会場時間少し過ぎには着きましたが既に席はほぼ埋まり気味に。
公演中は撮影禁止なので、始まる前のステージだけでも。
本当は
100名越えの演奏家の迫力あるステージこそ写真に収めたいのですが。。。
或いは、
演奏後の喝采、アンサンブルメンバー全員の記念撮影にもなる全体写真、高揚の様子。。
ただ、なかなか規則がありますので厳しいですね。
昨年も感じましたが、マンドリンとギターの演奏者の数がとても多く圧巻。
わくわく。
通常60名ほどの部員にプラスして、特に今回は関東近辺はもとより関西、九州からの有志の演奏家を賛同者として100名越えでのビッグイベントだったそうです。
当然ですが通常のオーケストラ構成ではこのような形ではありませんので興味深々です。
もともと繊細な楽器が数を増すと益々繊細な描写を可能にするのでしょうか。
演奏中何度も、マンドリンが織りなす表現描写にハッとさせられました。
消え入りそうな音で爪弾かれていたかと思えば次の瞬間にはひるがえす表現の妙、様々な含みのマンドリンの音色を追いかけているうちにどんどん曲は進みます。
かつて小野さんにご説明いただきましたが、マンドリンにもマンドラテノール、マンドロンチェロと種類がありパート役割が分かれています。
(写真はおかりしました)
各楽器がプログラムのストーリー性を詩的に表し重なっていくのが、まるで次はどんな波が来るかな?と心待ちにする波乗り人のような感覚でした。
(サーファーじゃありませんが。
私のサーファー笑える。)
解説を読みながら共に聴き入っていくとその描写するところの映像が目の裏に映り、
追っているうちに楽章が進み、引き込まれて旅をしているうちに
嘘でしょう?もう終わり?と
思った私でした。
約2時間の公演であったのですが。
今回の演奏では小野智明さんのソロも聴きどころも多く、メリハリのある叙情性を楽しみ、たゆたううちに
好奇心を誘われ続ける気持になっている、
これは一体何の作用だろうと思いながら聴いていました。
それもそのはず、コムラードマンドリンアンサンブルでは作曲家の鈴木静一氏の曲を主に演奏してきた歴史があり、音楽監督のお言葉をお借りすれば、
鈴木静一先生の音楽は物語音楽であり、夢物語である。
作品は幻想的でありながら茶目っ気たっぷり、粋な世界である。
その作品はマンドリンオーケストラを通して他の誰もが到達できなかった唯一無二の音楽世界を形成した。
(解釈間違いがあればご容赦ください)
https://ja.wikipedia.org/wiki/鈴木静一
そうであるからこそ、パーカッションの効果的なアクセントやオーボエ、ホルン、ファゴットの音色に委ねているうちに引き込まれるのだと思いました。
(例えば、ね)
私は曲を知らないので少し遅れて演奏に着いていく形になります。
マンドリンとギターの音の重なりを拾おうとします。
その集中
(きっと集中していたと思います 笑)
のフィールドを
アンサンブルメンバーの方々の情熱が
鈴木静一氏の曲作りにかける並々ならぬ情熱を更に蘇らせ
相まって揺さぶるのだと感じました。
何が織り込まれて構成されている演奏か、
それをキャッチするのは聴き手としてとても楽しい作業です。
(それを探しても見当たらない演奏もありますね。私基準ですが)
これまでに演奏されたCDが販売されていました。
この日、演奏された
鈴木静一作曲 交響的幻想曲「シルクロード」
を購入したいと思い列に並びましたが既に売り切れ。
これは何回も聞きたいと思ったので残念。
でも、同じく第一部で演奏された
「受難のミサ」が入っているものをゲット。
早速聴きながらこれを書いています。
よくよく調べたら95年の演奏でした。
44年もの長い歴史のあるコムラードマンドリンアンサンブル。
全曲完奏、おめでとうございます!
これからの益々のご発展をお祈りしています。