この頃とても1週間が長くて長くて・・・
辛い、いや充実してるってことにしておこう弱音は吐かぬホトトギス
【 父子草 】って映画を先程深夜なのに見てしまい涙がボロボロ出ました
1967年とちと古い映画だが間違いなく名作だ。
ガード下の屋台のおでん屋で1人の労働者が機嫌よく唄ってる場面から始まる。
どうやら佐渡の唄らしい。
男は口が悪い。
態度も悪い。
飯場を転々とする生活をしている。
隣にいた大人しい青年に男は口論を吹っかけ喧嘩になる。
男「表に出ろよ馬鹿野郎!!」
大人しい青年の方が強かった。
青年は18歳
男は50歳だ。
次の場面もやはり屋台で悪態を吐く男の場面から始まる。
男「あの野郎(青年)次は絶対負かしてやる!!」
青年が入ってくる。
男「あの時の借りを返してやる、表に出ろ!!」
やはり二回目も男は投げ飛ばされる。
青年は予備校生だ。
昨年、飛騨の田舎から大学生になりたいと出てきたものの受験に失敗し予備高に通うはめになってしまった。
夜は学校の警備員のアルバイトをしてる。
親の仕送りもなく苦学生だ。
事情をおでん屋の女将から聞いた男は、青年が風邪の時、アパート迄鍋におでんを入れて持っていってやる。
男の役を渥美清がしてる。
青年の役は石立鉄男だ。
演技が上手いので自然に映画に引き込まれて行く。
部屋に来た男に青年はつい泣き言をいう、昼間勉強して夜働く、とても来年合格なんかする気がしない。
男は青年の手を握って言う
男「柔らかい手をしやがって泣き言をいうな、俺のこのゴツゴツした手を見ろ、これがな一生懸命生きてきた男の手だ!!こんな手になってから泣き言をいうならいいが、そんな生っちょろい手で何を言ってやがる。」
男は、3回目の勝負を俺としようと言う。
お前が合格すればお前の勝ちだ!!
合格しなかった時は俺の勝ちだ!!
そう青年に約束させ男は部屋を出て行く。
男はおでん屋の女将に大金を渡して青年に届けさす。
アルバイトしなくても青年が受験に専念できるようにと言う気遣いだ。
男は本当は心根の優しい男だ。
男は佐渡の出身であった。
出兵の時、佐渡に愛妻と幼子を残して戦場に赴いたが、運悪く捕虜となりシベリアに抑留されたのだ。
ようやく解放され佐渡に戻ると男は家族から戦死をしたものと見なされ妻はこの男の弟と結婚していたのだった。
男は絶望し黙って佐渡を出た。
以来男は工事現場を渡り歩く仕事をしている。
屋台の片隅に飾ってある鉢植えのなでしこは別名を父子草という。
男は青年に佐渡にいる自分の子供を想い助けになろうと決心した。
男は飯場が変わり街を出て行った。
だが男は力仕事に精を出し青年の為に金を貯める。
男は雪の降る日に再び屋台を訪れて貯めた金を女将に託す。
女将に託すのは直接だと青年が遠慮して受け取らないと言うと困るからだ。
映画のネタバレは僕はしないので、此処までにしとこます。
YouTubeでみれます。
おやすみなさい。