アサリは、魚と同じように鰓(えら)で呼吸する生物で左右に２対の鰓があります。アサリの餌は植物プランクトン。入水管から海水に含まれるプランクトンや有機物のかけらを取り込み、鰓で濾しとって出水管から不要な海水を排出します。この餌を食べる過程がフィルターを使った濾過機のような働きをするため、海の浄化に役立っています。アサリ一個で、一時間あたり約１リットルの海水を濾過しています。(水産技術センター調べ) 縄文時代から日本人にとって身近だったアサリですが、近年漁獲量が激減しています。原因としては埋め立てによる干潟の減少、高水温、海面上昇、乱獲などさまざまです。一方で、下水処理が整備され海の水がきれいになりすぎて、アサリの餌がいなくなったからではとも言われています。今、アサリ復活に向けてさまざまな研究や対策が進められています。千葉県には都心から最も近い潮干狩り場(船橋三番瀬海浜公園)があり、他の潮干狩り場も沢山の人で賑わいますが、こういった背景を心に留めながらアサリの棲む干潟を守り、潮干狩りという風物詩を後世に繋いでいけたら良いですね。
余談ですが、弊社の廣岡はこの時期アサリにはまり、昨日はアサリうどん、今日はボンゴレビアンコと、朝な夕なにアサリを食しています(笑)